原題はThe Hunted。
いつもは、エンタープライズ側が関わりたくても惑星側に「内政干渉だ!」と言われて臍を噛むような思いをすることが多いなか、今回は逆に、関わってくれというのを「自分達で解決して下さい」と(いい意味で)突き放す・・ってのが印象的。
人間兵器にされた男が、軍事プログラムがあっても感情が無いというデータを「羨ましい・・」と言うシーンが・・(哀) 人としてのまともな感情・・知性や理性もそのまま残ってるのに、自身の生存のためなら殺人も厭わないプログラムが組み込まれていて、勝手に発動するなんてそりゃ、やり切れないわなぁ・・。
オブに肉弾戦のシーンがあるのは初?彼自身は今までにもそれなりに生身の戦闘(戦場)には遭遇してそうですけど。
ウォーフが、爆発の危険のあるフェイザーを素手で止めるシーンにはちょっとハラハラ。いくらクリンゴン丈夫とはいえ、さすがに手にしてる瞬間に爆発していたら彼もSto-Vo-Korに行くことになってたんじゃないかと。
ピカードが惑星に降りる際、代わって指揮をとるため艦に残るライカーが、ピカードに同行するウォーフに「艦長を守ってくれ」と頼むシーン・・「ディアナはいいんかよ!」と思ったり(データは頑丈ですから大丈夫そうですが)
それにしても連邦の最新鋭艦(のクルー)すら出し抜いてまんまと脱出するなんて、それだけのプログラムを組み込ませたあの星の技術って結構脅威?あんな問題を抱えていて連邦加盟にマイナスイメージかと思いましたが、かえって連邦首脳側、敵(ロミュラン)にはまわしたくない・・と加盟を推進しそうな気も。
原題はThe Defector。
我が子の未来の為に、全面戦争を食い止めようと何もかも捨てて連邦に亡命したのに、結局それはロミュラン体制側の罠で、全て無駄だった・・と悔いて自殺する提督・・(哀) 中尉にしちゃあ老けてるとは思いましたが、提督だったとは。提督が子供のいないピカードに、「子供の最初に笑った顔を見たら・・」と情に持ち込もうとしても、冷静に、証拠を示して貰わなければ貴方を信じられない、協力は出来ない・・と突き放す(情に流されない)ピカードが、大勢の部下の命を預かる指揮官としては当たり前の態度ではありますが、頼もしく見えました。
それにしても、子供の為に良かれとしたことで結果、子供は一生、裏切り者の子としての汚名を背負って生きていくことになる・・二度と会えず連絡もとれず、釈明することすら出来ない・・ってそりゃ確かに地獄・・。提督が死を選ぶ気持ちもよく分かります。いつか訪れるかもしれない連邦とロミュランの和平の日・・もしくは、そこまで到らないにしろ、せめて自分の真意が、何らかの手段で子供に伝わる日・・それらを信じて生きていくには、彼は長く生き過ぎていた・・というか。
大原富枝の小説「婉という女」・・江戸時代、土佐藩の有力者だった父が失脚後、その反動とでもいうべき処罰で長年にわたる蟄居を命じられ、屋敷に幽閉された野中家の兄弟姉妹。結局それは、年端のいかない幼女であった主人公・婉の、赤ん坊だった弟=一族の最後の男が死に絶えるまで(「女の腹は借り物」という考え故)の四十年続いたのですが、その四十年を、婉と幾人かの姉妹は生き抜くのですが、蟄居を命じられた当初、既に嫁いで子も産んでいて、離縁の上、子供とも引き離されて幽閉された姉は、乳を搾っていくらか暮らした後、まもなく亡くなった・・「姉をしばらく生かしたのも、そしてそれ以上生かさなかったのも、あの乳房だ」とかいう台詞がありまして、それを思い出しました。
社会的にはともかく、すくなくとも家庭的にはそれなりに満ち足りた、心豊かな人生を送ってきた・・なまじ「幸せ」の、「希望」の味を知っていたがゆえに、その裏返しの「絶望」の中で生きていくことは出来ない・・。勿論、最初から最後まで、愛を知らない人生とどちらが幸せかと聞かれればそりゃ・・って話ですけど。
クリンゴンに関することはウォーフ任せ・・別にいいですけど、最後の礼くらいは、ピカード自分で言ったら・・と思ったり。
原題はThe Vengeance Factor。
恋した女性を自ら撃ち殺さなければならなかったライカー。最後に撃つ前の、あの切ない表情が・・(あの女性・・ユタは、細胞変換だか何だかで、フェイザーの麻痺が効き難い体質にでもなってたんでしょうか?)
彼が最初にユタを口説く時の、「君の作った料理が食べたい」・・食べたいのは料理やのぅて「君」やろ~!!と突っ込んだのは我々だけではありますまい・・。
ならず者軍団はなんとなくWWEのレスラーを連想させる・・意識してそういう格好・・「演出」をしてますもんね、レスラーって。
陛下の方はDS9のカイ・ウィンを連想させる・・(まさか同じ人じゃないだろうな?)
途中でユタに殺されるならず者のおっちゃんのヘルメット(?)が、なんだかタイムボカン調。
原題はSins of the Father。
スケープゴートにされた亡父(まさに死人に口なし・・ですな)の名誉を回復しようと、異議申し立てという形で元老院に挑むウォーフ&カーンの兄弟。次姉「顔全然似てないな・・」私「・・弟の方が男前?」次姉「そうそう」←お~い!でも確かに、声もロイエンタール(若本規夫さん)で、かっこいいわな・・。ちなみに演じてる役者さんはキャンディマン(役の人)だそうで。あとVOYでヒロージェン役もやってたり。
乳母がいたりお屋敷で暮らしてたり、クリンゴンにいた頃のウォーフは結構お坊ちゃま・・有力な家系だったんですね。
誇りを守って死ぬことより、家族の命を救うため、臆病者として生きる・・苦難の道を歩むことを受け入れるウォーフ・・(泣) 本当の意味での勇気を知っている、彼は真の勇者なり!という感じでしたね。これからたまにエンタープライズにやってくるクリンゴンに彼が馬鹿にされるのはこういう訳があったからなんですね。
クリンゴンの「老婆」ってのは初めて見ました・・老いてかつ女性でも、ナイフ投げて刺客殺したり、ちゃんと「背骨」つきのいかつい格好してるあたりはやはりクリンゴン。
原題はThe Price。
ディアナの恋物語で、スタトレにしては大胆(?)なシーンが。
デルタ宇宙域に残されたフェレンギシャトル・・警告に従わなかったゆえの自業自得とはいえ、かわいそうに・・と思いきや、VOYで登場する=ちゃっかりそれなりに生き延びてるらしいですね、彼ら(そういえば、そんなエピソードを見たような記憶が・・)
ワームホールに入る際にジョーディーが、「下手をしたらこの中で何十年も暮らすのか・・」とかゆった時のデータ「でも話相手に私がいる」・・は、話相手はいてもなぁ~(笑) 男型アンドロイドで、対女性用マルチテクニック搭載・・俺には何の意味もないんだよ~!と、ジョーディーが心の中で叫んだかどうかは分かりませんが・・。
しかし時間だけは無限にある訳で、ジョーディーがマルチテクニックのプログラムを書き換えたら怖いよな・・とアホなことを考えたり(スン博士じゃないから無理?) そんな悠長なことやる以前に、エネルギーが尽きてジョーディー死ぬでしょうけど・・(データは大丈夫そうですが)
原題はThe Enemy。
ロミュラン人と助け合い、お互い無事生還することを得たジョーディーと、重傷を負ったロミュラン人を、親の敵の種族だ・・とドナーになることを拒否して結果、死なせてしまうウォーフが対照的に描かれるエピソード。勿論、ウォーフの気持ちはよく分かりますが、それでもやはり、救うべきだったと言わざるを得ないというか。
親殺した本人ではない・・同じ種族ってだけで、彼にも家族はいたでしょうし。連邦の立場的にも、生かして帰した方がよかった訳ですし。あんな中立宙域から離れた惑星に墜落なんて、どう考えても侵略臭いですけど、証拠がない以上仕方がないですし。
穴に落ちたジョーディーが、道具作って自力ではいだしてきたのにはビックリ。レギュラーの中では、武闘派(?)なライカー&ウォーフ、アンドロイドなんだから力持ちで当たり前のデータ・・等々に比べるとヤワそうなイメージありましたけど、どうしてどうして、やはりアカデミーを出て上級士官やってるだけあって、ある程度の逞しさはあるんだな・・と。
原題はBooby Trap。
「船の模型を作って遊んだだろう?」というピカードの言葉に唯一同意したのがオブライエン・・そういえばこの人、DS9でジュリアンと戦場模型かなんか作ってましたね。
「いい人どまり」のジョーディーが、美人科学者のホログラム人格に恋をする・・この後、この科学者本人に出会うエピソードを見た記憶が。美人でチャーミングなホロ人格・・そりゃ、恋に落ちるわなぁ・・という感じなんですが、このホロ人格相手に一方的に気持ちを進めてるジョーディーと、何も知らない、ジョーディーと面識すら無かった科学者のファーストコンタクト・・その感想はまた、その回を見直した時に(←録り逃さなければ)
全滅するか助かるかの瀬戸際・・この上なく繊細な操舵を要求されるであろう場で、最近長いこと直接やってないであろう艦長がそれを担当する・・ってのにはちと、違和感が(←小説で、提督になったカークが非常事態で長官の指揮の下、少尉時代を思い出しながらおっかなびっくり操舵を担当・・スールーのありがたみにしみじみ・・なシーンを思い出したり)
原題はThe Bonding。
この回からピカードの吹き替え声が吉水慶さんから麦人さんに変更。昔見始めた頃はシリーズ後半だったので麦人さんの声で馴染み、その後シリーズ頭の方を見て吉水さんの声に違和感を感じたものですが・・今は逆!吉水さんの声で馴染んでたとこにいきなり麦人さんに変わってびっくり仰天・・馴れるまで時間かかりそうな・・。
どっちかというと吉水さんの声の方が渋くて若い感じでロマンスも似合いそう(?)・・麦人さんの声だと若干、老けて、おじいちゃんっぽく感じるんですが(すいません・・)、でもそのうち馴れて違和感感じなくなるでしょう。多分。
実体がないとはいえ、地雷を掘り返すことが出来るなら、あんな事故が起こる前になんとかしといて下さいよ、あの宇宙人・・という感じ。
母を亡くしたジェイミーをなんとか励まそうとするウォーフの、いかにもクリンゴンな言葉に「それ、逆効果っぽい~!(特に子供には・・)」 その、励まそうという気持ち自体はすごく優しい、いい人なんですけど、不器用(そこがかわいいんですけど)
ウェスリーとビバリーが、故ジャック・クラッシャーを思い出すシーンと、その後ウェスリーが艦長の前で、父が亡くなった時の気持ちを吐露するシーンにウルウル・・。他人に対する誤った「憎しみ」の気持ちは変えられる・・時間と共に消失させることも出来るけれど、愛する人を亡くした、その悲しみ自体は、(生きていく為に)日常の暮らしの中で一時的に忘れることはあっても、未来永劫、決して消え去りはしない・・。ある意味、「克服」など出来ないものなんだ・・と。それでも生きていく・・生きていかざるを得ない人間。やがて等しく訪れる、自身の死の瞬間まで・・。
原題はWho Watches the Watchers。
「新興宗教ピカード教」・・(笑)
女リーダーを転送で拉致る際、他の住民に転送を見られない為に彼女が独りになる瞬間を狙う訳ですが・・「トイレだったらどうするんよ(笑)」とツッコんだのは私だけでしょうか・・?その「瞬間」に転送台の上で実体化されたら、たとえ相手が「神:ピカード」でも彼女、グーで殴ってたんじゃないか・・と、妄想逞しくする今日この頃。
しかし真面目な話、自分を身代わりにしてでも妻を生き返らせて欲しいという男の願いが、そして彼らから見れば神に思える程の力をもっていてもなお、その願いをかなえてやることは出来ないピカードが、切ない・・。
最後の別れのシーンでの、女リーダーのピカードへの言葉・・「私達を忘れないで」・・これってまんま、カターンの人達と同じ・・。ピカードはその人生で、いったいどれ程たくさんの「想い」を受け止めて生きていくのだろう・・としみじみ。
原題はThe Survivors。
そんな、万能に近い(ように思える)力があるのなら、星が滅ぼされ、妻が殺される前になんとか、好戦的な敵宇宙人も滅ぼさない形で解決することは出来なかったのだろうか・・とも思うんですが。まぁ、さすがにそれは都合が良過ぎるでしょうけども、それにしても・・ねぇ・・。
妻もまさか、宇宙旅行中に見初めた貧乏青年が人間ではないとは夢にも思わなかったでしょうねぇ・・(ルックスが変だった理由は、貧乏よりも非人間ゆえのセンスの欠如だったんじゃ・・?)
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