原題はThe Counter-Clock Incident。
表彰を受けるべくバベルへ向かう、初代船長エイプリル閣下夫妻を乗せていたエンタープライズは、爆発する星へ超高速ワープで突進する航宙艦を発見する。星へ到達すれば高温で死んでしまうため、エンタープライズはその艦を止めようと牽引ビームで引っ張るが、逆にその艦に引きずられる形で星の中に突入してしまう。
最期を悟り、同乗の夫妻に謝るカークに、「覚悟は出来ている」と語るエイプリル。しかしなぜか、エンタープライズは高温で溶けることもなく、航行を続けていた。そしてメインスクリーンに映し出されたのは、白い宇宙に黒い星・・彼らは全く別の宇宙に来てしまっていた。そこでは言葉も時間の流れも逆・・。エンタープライズを引きずった航宙艦の女性の協力を得て、元の宇宙に帰るべく、爆発する星に再度突入する作戦を展開するが、クルーはどんどん若返って子供になり、艦を操縦出来なくなってしまう。
どんどん若返るクルー達・・スポックは長命なバルカン人ゆえ、地球人クルーに比べると若返るスピードは遅いとはいえ、それでも青年→この前の、従兄弟に扮して助けにいった頃の自分そのままな少年姿にまで、若返る・・。カークに至っては、少年を通り越して完全に赤ちゃんになってしまうんですが、その姿がめちゃんこかわいい(笑) ウーラもいたいけな少女姿になりますし。とにかく、ここら辺の絵ヅラは必見!という感じです。
ドラマ的な味わいの部分は、老人から若返ってちょうど、働き盛り(?)な大人になったエイプリル夫妻の「選択」が担っている・・女なだけに、一瞬、この姿のままでいようかと思う妻に、もう生まれてきた役目は果たした・・これから2人でゆっくり余生を送ろうという夫。そして妻もそれを受け入れ、2人は元の姿に戻る。
傍で見てると、若返ったままでいた方が・・と思わないでもないですけど、せっかく「とも白髪」でどちらも欠けることなく生きてこれたのを、もう一回やり直すとなれば、今度は運悪く、途中でどちらかがどちらかを失うかもしれない・・そう考えると、夫妻の「選択」も肯けるというか。
Replay・・「やり直し」を望まないほどに、今までの人生・・2人一緒に生きてこられたことに満足している訳で、うらやましい夫婦です。
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