[PR] 浮気調査情報 スタートレックシリーズ感想ブログ(ネタバレ有) TOS小説感想 忍者ブログ
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原題はTHE STARLESS WORLD(そのまんま)

「銀河核」宙域を探査中のエンタープライズは、20年以上も前に行方不明になった航宙艦リックオーバーのシャトルに遭遇した。乗っていた男は、自分はイエス・キリストだと名乗った・・「アイ・ナブという神の息子だからだ」と。しばらくしてエンタープライズはコントロールを失い、いずこかに引き寄せられていることが判明。たどり着いたその先にあったのは、なんと「ダイソンスフィア(球天体)」であった。

ダイソンスフィアて、TNGでスコットが転送バッファの中から救出された回にでてきたアレですね。5年前に見たので(先日のTNG放送では見逃した)、うろ覚えですが・・。今回の「星なき世界」は小説オリジナルの話=「正史」ではないですけど、仮に正史に組み込んで考えたら、ダイソンスフィアがらみの事件、双方に絡んだスコット・・つくづく、縁が深い(?)ということに。

で、感想な訳ですが。カークに恋する異星女性がかわいかったり、ウーラの心や過去を描いたり・・といった部分はいいんですが、全体としてはやや、いまいちな方に分類される話かも。

OPもあまり盛り上がらず?、ED・・事態の収拾も結構、なし崩し?というか・・。「結局、何だったの?」という感じで、はっきりスッキリしない・・というか。

人間ドラマ的な部分もほとんど無いですし。やはり、カークなり誰かしらが、苦悩・煩悶・悶絶するとかして頂かないと、物足りない・・。

「図書館で見つかったら読む」位でいい・・送料かけてまで通販して買って読む必要は、あんま無いかも~・・という感じです。

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原題はWORLD WITHOUT END。

強力な磁場に遭遇したエンタープライズはその付近で小惑星並みの大きさの航宙船を発見する。カーク自ら上陸班を率いて転送降下するも、中の生命体・・自称チャタリア人はこれが航宙船であることも知らず、かつ、外に宇宙空間が広がっているという事実すら受け入れようとはせず、上陸班を拘禁してしまう・・。

それなりに面白くないこともないですけど、ややいまいちな方に分類してしまうかも。(毎度のことながら)結構エライ事態になってしまう訳ですが、クライマックスのオチ・・事態の収拾のつけ方が、あっさりというか拍子抜け。「え、それで決着?」みたいな。

今回の「おいしいで賞」はスコット&ウーラ・・特にスコット。ここまで彼の見せ場・・かっこいい独壇場がある話ってのも珍しいのでは?

以下、ネタバレ感想です。

原題はVULCAN!(そのまんま)

イオン嵐の影響で、中立宙域内のとある恒星系がロムラン宙域に移動してしまうことが判明。その恒星系の惑星アクラネには非ヒューマノイド形の生命体の存在が確認されていた。彼らがもし、知的生命体であるなら、惑星をロムランに領有させる訳にはいかないと、連邦はエンタープライズに宇宙生物学のエキスパート・トレメイン博士を乗艦させた上での、アクラニアンが知的生命体であるかどうかの調査を命ずる。学者としての彼女を高く評価していたマッコイとスポックの両名はこの命令を喜び、あい争うかのようにして彼女のためのよりよい環境造りに励むが、転送乗艦してきた彼女(お約束どおり、大変な美女)はなんと、大のヴァルカン人嫌いだった・・!

連邦の中にも、アクラニアンに知性があるかどうかは疑わしいし、たとえあったとしても、必ずしも連邦に属する必要はない・・ロムランでも、彼らはそれなりにやっていけるはず・・という意見もあったりで、なるほど・・と思った・・銀英伝でもそうですが、主人公達が属する側が必ずしも全ての面で正しいとは限らない・・「向こう(銀河帝国/ロムラン)の体制は絶対駄目!こちら側(同盟/連邦)に属した方が幸せ」なんていう考えは、おこがましい・・。お互いそれなりの問題を抱えつつ、市井の人々はそれなりに暮らしている訳で。

有能な科学者で、大のヴァルカン人嫌い・・その偏見部分を除けば人間としてはまとも、そしてなにより、女性として魅力的・・そんな「爆弾」が乗艦してきてさぁどうなるかエンタープライズ・・という訳で、メインはトレメイン博士の物語。それなりに面白いんですが、トレメインに深く関わるマッコイとスポックはともかく、カークの影が薄いのは否めない・・。作戦展開中に、部下の命と連邦の命令の板ばさみで苦しむ姿や、最後のロムランへの通信の弾けっぷりとかはいいんですが。

以下、ネタバレ感想につき、ご注意。

原題はSPOCK MUST DIE!

オーガニア平和条約をクリンゴン帝国が破棄し連邦宙域に侵攻してきた為、オーガニア星の現状を調べるべく転送機を改造の上、彼の星の長老と面識のあるスポックを送ったエンタープライズ。しかし転送は失敗し、台の上には2人のスポックが・・。

小説としては初期の方らしく、そのせいかかなり文章が文語調で硬く、ところどころ分かり難いのもあるんですが(SF的に難しい部分もありますし)、それなりに面白かったです。

ちなみにトリコーダーは漢字・・「三極電波探知計」にルビふってありました・・(初めて知りましたよ、漢字表記・・)

TNGの転送事故でライカーが2人になった時はどっちも本物の善良なライカーでしたが、本作のスポックの場合は左右逆に反転されてて思考まで逆・・つまり複製は「邪悪」なんでさあ大変!

あからさまな誤植で、スコットとスポックが混ざって「スコック」ってのがありましたが・・水陸両用モビルスーツかっつーの(←それは「ズゴック」)

以下ネタバレとまではいきませんが、未読の方にはあまりお勧めしない、読了の方向けの感想。

原題はTHE STARSHIP TRAP。

要人護送中のエンタープライズに接近してきたクリンゴン艦。ここ最近、クリンゴンでは航宙艦の消失が続いていると言う奴さんは、宇宙連邦の新兵器の仕業ではないかと疑っていたが、実はその消失事件は連邦側でも起こっていたことが明らかになり・・。

この前読んだTOS小説「惑星パトリアの抗争」よりは面白かったです。「パトリア~」では、エンタープライズ面子は外交的に難しい状況に立たされたりはしましたが、自身達はそれほど、危機的状況には陥っていなかったのが、本作では(毎度のことですが)SF的な全滅の危機に遭う・・そう、「外交上マズい」では生温い・・「全滅の危機」ぐらいじゃないとハラハラのスタート地点にすら立てないんですよね(笑) 

長編のお話のような、深遠なテーマor人間ドラマ・・ってのは無いですけど、ほどよくテレビ本編1~2話程度でおさまりそうな内容・・適度なSF的クライシス。あと、「パトリア~」ではいまいち感情移入し難かったゲスト美女キャラ(お約束)、本作ではなかなか良かったので。最初はいけすかない女なんですけど、ある時点でオットコマエな決断を下し、その後エンタープライズのクルーと本当の意味で仲間となり、力をあわせて危機に立ち向かっていく・・。

「ファースト・ミッション」のカークもそうでしたが、自分(+仲間)の生命をかけてでも、下すべき判断を下す様は、オットコマエ・・凛々しいです。現実において、そういう生命をかけざるを得ない状況にはめったに遭遇するもんじゃないですし遭遇したくもないですけど・・。はたしてそうなった時、下すべき判断を下せる「勇気」を、自分は持ち合わすことが出来るのか?問いかけてくるというか。取り違えではない、本当の意味の「勇気」。

原題はTHE PATRIAN TRANSGRESSION・・「パトリア人の(犯)罪」

作者はサイモン・ホークというあんまし聞かない人。そのせいなのかは分かりませんが、本作はちと、いまいちでした。それなりに面白い部分もあるんですが、なんかあまりスタトレらしからぬ?感じがする・・強いてスタトレでやんなくても、他のSF作品でも成立しそうな筋?というか・・。とにかくなんかこう、しっくりこない感じがするのです。「スタトレ色が薄い」というか・・。

エンタープライズサイドの主要キャラに、あまり味わい深い人間ドラマ、苦悩・・等々が無かったのも敗因(?)のひとつか・・。ラブストーリーもなんかとってつけたように唐突でしたし。

これから訪れる異星の食事を予習するシーンとかは面白かったんですが。

原題はThe First Adventure。

タイトル通り、カークの、エンタープライズでの最初の指令の物語。カークと同時にエンタープライズに新任でやってくるのはズールーとマッコイ。つまりスポック、ウーラ、スコットは前艦長パイクの時代からの居残り組で、優秀だったパイクに未練がある彼らの、新艦長を値踏みする目付きは当然、厳しい訳で・・。

そんな、お互い「はじめまして」ゆえの、様々な齟齬・衝突が新鮮で面白いんですが、その持ち味は同時に、諸刃の剣でもある・・後々、「カーク一味」と言ってもいい程のチームワークを発揮する、打てば響く・・ツーといえばカーな彼らのフレンドリーさ加減こそ、TOSの持ち味な訳で、当たり前ですがまだそうなる以前の物語・・皆結構カークに冷たくて、読んでてストレスたまるとも言える・・。

そう、かなりカーク散々なんですよね。大怪我負うわキャロルとの恋は破れるわ副長になって欲しかった親友は意識不明で連れて行けないわ与えられた任務は意外なものだわ前述通り部下は生意気で自分に従わないわ告白しないうちに失恋するわ・・。

しかし、そんなフラストレーションを一気にはらすかのように、クライマックスでカークのとったオットコマエな行動×2はかっこよくて溜飲が下がります(その後で、一瞬、弱さ・脆さを垣間見せるも、グッとこらえて「艦長」に戻るとこもいいです)

で、部下達も各々、だんだんカークを認めてくるんですよね。カークがじゃじゃ馬達を乗りこなすようになるまでの物語(彼自身もかなりのじゃじゃ馬な訳ですが)

スポックが、ブリッジに「闖入者」があったことで、「パイク艦長時代にはこんなことは無かったのに・・」とうんざりして転属願いを作成し始めるシーンがあるんですが、「こんなん、ほんの序の口・・これからもっとえげつない『闖入者』くるでぇアンタ!(スカロス星人、デッカー准将、エラン王女、アイモルグ、エイブラハム・リンカーンetc。順不同、敬称略) こんなんでいちいち転属願いしとったら追いつかんでぇ」と笑えます。まだまだうぶ(?)なスポック・・。

ちなみにマッコイのブリッジ初登場シーンも笑える・・(「エコス・ナチスの恐怖」の転送降下シーンと似た「路線」というか) TOSのお茶目キングめ!という感じです。

以下小説内容&映画3に関するネタバレ感想ですのでご注意。
原題はYESTERDAY'S SON。

続編の「時の壁を超えて」を読んでから読んだ「過去から来た息子」。読み終わってやはり、順番通りに読みたかったな・・としみじみ。

ザールは若く、かわいらしいですけど(←出合う人ほぼ皆に好かれる)、やはり「時の壁~」の、成熟した大人には敵わない・・という感じ。

そしてスポックも、いきなり大きい息子が出来てしまって戸惑い、結構冷たい態度をとってしまうんですよね、最初の方。これも、「時の壁~」でのラブラブ父子っぷり(←いやまじでスポック、すごい親馬鹿っぷりを発揮してますもん)を知ってから読むと違和感~。

あとお話的にも、ちょっとイヤゲな死に方が出てくるのも・・。人死に自体は「時の壁~」でもある・・ってか、数でゆうなら「時の壁~」の方が圧倒的に多いんですけど、「時の壁~」での人死にの原因の大部分が人外(?)のせい・・なのに比べて、こちらはれっきとした人類によるものなので。

でもとにかく、「時の壁~」を読む前には必読の書。
原題はTIME FOR YESTERDAY。

「タイムマシンの危機(原題:All Our Yesterdays)」でのスポックとの出会いの結果、後にザラベスが彼の息子・ザールを産んでいた・・という設定で書かれた小説「過去から来た息子」の続編。

是非「過去から来た息子」を読んでから読みたかったのですが、地元の図書館には「過去から~」が無く、仕方なしにこの「時の壁を超えて」から先に読むことに(で、読み終わった今、古本通販で買った「過去から~」を読んでる最中)

結論から先に申し上げますと、かなり良かったです。グー!今まで読んだ(って、まだたいした冊数ではありませんが)スタトレ小説の中では「スポックの世界」が一番好きかな・・と思ってましたが、並びました。同率首位。奇しくも(?)時代設定がほぼ同じなんですよね(映画Ⅰの後) そのせいかナラートとかハマルキ人とか、カブるキャラが何人か(ナラートの階級が違いますし、ハマルキ人は「時の~」では会話の上でしか出てきませんけど)

なんでしょう、テーマの深遠さ?高尚さ?そういうのは「スポックの世界」の独り勝ちでしょうけど、「時の壁を超えて」はスポックの息子がその後どんな人生を送ったのかという、私的で、だからこそエモーショナルで「俗な」面白さに満ちたお話・・というか。

で、そのスポックの息子・ザールがいいんですわ!「過去から来た息子」時代の、「素直な子」という評判(?)は聞きつけていたんですが(←何処でだよ)、愛する者を喪い、また、そのことを予知できるがゆえの恐怖をも背負い、戦いの連続、肉体的苦痛、統治者としての苦悩・・そんないっさいがっさいの辛い日々を経て、それでも優しい心を失わず、民への責任と義務を果たそうと、不自由な片足を引きずりつつ歩み続ける彼・・。敵の巫女に自分の死が予言されても、むしろやっと終わりに出来る・・とまで思う(泣)

本当にもう、すごくいい人。「鬼平」の小柳かよ!と言いたくなるような過去もありーの(ここのくだりの痛ましさはもぅ・・)で、小説だけにしとくのは勿体ない・・こんなキャラこそ映像で見せてよねという感じ。

作者は筋金入りのトレッキーとのことで、まさにトレッキーの、トレッキーによる、トレッキーのためのお話。ザールの人柄のキュートっぷり、悲壮な生き様等々のメインストーリー以外にも、カークやマッコイ達の台詞や行動も痒いところに手が届く・・という感じ。異星サルペイドンの馬=ヴァイカーを、初めてでも見事に乗りこなすカークの台詞「いい娘(こ)だ」・・やっぱり、馬でも人間でも、女(牝)なら上手く乗りこなせるのね貴方・・(笑) で、その馬から上手く降りられないマッコイの悔し紛れな一言もいい感じ。そして毎度のことですが、捕まって牢にブチこまれたマッコイの、「毎度」がゆえの台詞が最高。

勿論、痒いところに手が届き過ぎている(?)きらいもないではない・・特にスポックがちょっと感情的過ぎるかな・・という気もしますけど、息子が死ぬかも・・となればこれくらい当たり前か・・。スポック&ザールに影響されて、カークが自分の息子・デービッドにあれこれ思いをめぐらす描写もあるんですが、あるシーンでミラマネと、彼女の胎内の子にもちゃんと思いを馳せていて、よかったです。

ちなみに話の最初の方でカークが連邦軍長官の下で直接航宙艦の操舵をする・・というシーンがあり、新鮮でした。今までカークがファラガットでの少尉時代何をしてたことになってるのか知りませんでしたが(少なくとも機関部員&科学部員でないことは分かってましたが)、やはりというか操舵担当だったんですね。

続編とはいえ、これ単独でも読めますしとても面白い・・とにかくザールがいい!ので、機会があれば是非読んで欲しい二冊(←上下巻)
原題はWindows on a Lost World 。

考古学者と惑星上の遺跡調査にあたることになったエンタープライズ。そこで調査隊は本来の調査対象である文明よりさらに古い、未知の文明の遺跡を発見します。「世紀の大発見」に考古学者達は心躍らせるのですが、しかし・・。

最初、本格的に事件が起こるまでがちょっとかったるいですが、いざ事が起こる・・カーク(達)の身に災難が降りかかってくると、非常に先が気になって一気に読みました。かなりトンデモ系(?)の災難というか・・。

でも、先が気になって一気読みこそしましたが、全体として及び他の小説作品と比較しての評価は、ちょっといまいちな気が。面白くないことはない・・特に終盤、ある人物のとった行動・・その結果「お前もかよ!!」と大声でつっこみたくなるあるシーンは、絵面を想像するだに笑えて仕方がないんですが、スタトレの持ち味である人間ドラマ・・エモーショナルな部分がちょっと希薄な気がするんですよね。

でもまぁ、トンデモない災難に遭遇したカーク(達)は見物なので、機会があれば読んで頂きたい一冊です。
●2001年7月から某所で書いていた感想日記の移植版です。 ●基本的にテレビ本編&映画の感想はネタバレ有、小説の感想はネタバレがある場合「続きを読む」で・・というスタンスです。 ●ブログ内の画像の無断転載・二次使用はお控え願います。
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