原題はHomeward。
この話が、ウォーフ=マイケル・ドーンが、TNGで唯一(ほぼ)素顔で出てくる・・という話だったんですね。
ロジェンコ兄弟、なんとなくウォーフの方が喧嘩とかでトラブル起こしてそうな気がしてましたが、実際は兄ニコライの方がやりたい放題な人だったんですね。確かに実子ニコライには親に対する気兼ねが無く、養子のウォーフは、育てて貰ってる「恩義」を感じて、真面目にやってきた・・兄が、アカデミーの段階でドロップアウトした艦隊にも、ちゃんと入ってキャリアを積んできた訳で。
DS9でジャッジアだけに語った事件のこともあってからはなおさら、自分は「周囲」とは違うんだ・・と、自制して生きてきたんでしょうし。
基本的にはウォーフのように真面目に、規則にも逆らわず生きていくのが大事でしょうけど、時にはニコライのように、規則よりも大事なものがある・・と、縛られずに生きることも大切・・ようはバランスということか。
それにしても、元の世界に戻りたいが、沈黙を通すのは辛過ぎる・・と、自ら死を選んだ青年ボリンが哀れ。まだ若いんですから、死ぬぐらいならこっちの世界に順応する道を選んで欲しかったというか。勿論、それはかなり酷ではあったでしょうけど。
小説の「ハムリンの子供たち」にも通じる部分がある・・今まで生きてきた世界をいきなりぶち壊されては、子供ならともかく、育ちきった大人には耐えられない・・。彼のように過去を大切に思う人ならなおさら、そこから断絶した世界で独り、生きていくというのは、あり得ない選択だった・・と。
ボリン個人に限っていえば、生まれ故郷の惑星で大気が無くなって死んでいた方がまだ、何もかも知ってしまって精神的に苦しみ抜いて自殺するよりマシだったかもしれない訳で、あらためて艦隊の誓いの重さというか、そういうのを考えさせられるというか。
勿論、ニコライにとっては、自分の子をみごもった愛する女性を絶対死なせる訳にはいかなかった訳で、その気持ちは分かりますけど。彼女だけ連れて逃げても絶対、ボリン同様、順応は出来なかったでしょうし。
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