原題はFirstborn。
父を目の前で死なせてしまうくらいなら、昔の、幼い自分自身を殺してでもそれを阻止しようとまで思い詰めるアレキサンダー。そして、たとえ自分が死ぬことになると言われても、息子が正しいと思って択びとった道の「結果」なら、甘んじて受け入れようというウォーフ。
お互いの、相手を思い遣る強い気持ちにウッとなる・・アレキサンダーは、「母さんは~」と、母のことを引き合いにだすことも多い訳ですが、母はあくまで、思い出の中の存在。現実で、自分を育て、愛してくれているのは誰か。それを本当は分かっている・・普段は、いろいろぶつかることも多い家族ですが、お互い深く愛しあってるのね・・と。
こうしてアレキサンダーが未来から過去に来たことで既に少し、未来は変わり始めているであろう、その「可能性」に賭けたい気持ち・・ウォーフ自身は納得して受け入れた死でも、アレキサンダーにとっちゃぁたまらない・・そりゃ、タイムトラベルなんていう無茶もおかすわな・・という感じ。
しかし、そう簡単にタイムトラベル出来ていいんかい・・という気も若干(どうやって帰ったんだよ)
おっさんアレキサンダーが、ライカーにクリンゴン的態度(地球的感覚では無礼)をとったのも、父を死なせてしまった自分の、地球人ライクな生き方への反動があった・・ということですか。
昔のままのアレキンダーだったら、懐かしい、思い出のライカー副長に会えて、真実こそ告げる訳にはいかなくても、ちょっとウルウルしてしまいそう(VOYで、大人のナオミが、まだ何も知らない頃のジェインウェイと出会って懐かしげだった、あんな感じに) 父を喪った痛み・・それも、自分のせいで死なせた・・という悔恨は、ドラスティックに彼を変えた・・時間を跳び越えさせるまでに。
子アレキンダーの枕元の、ケーラーの写真を見つめていた彼。懐かしい、母の写真を眺めていた訳で、あの時の彼の胸中を思うと・・。
ピカードが、考古学オタの血が騒いで(笑)留守にしてるエンタープライズを預かるライカーの、堂々たる指揮官っぷりに惚れ惚れ。「磐石」という感じで、ピカードも安心して趣味にうちこめるというものです。
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