原題はInheritance(相続、継承、受け継いだもの)
前にこの話を見た時は、他の、スン一家に関わる話をあまりよく見てない状態でしたが、今回はそれらをあらかた見た上での鑑賞。特に、今回はラルのエピソード(アンドロイドのめざめ)を見た上で見れたのがよかったです。
ひとつよく分からなかったのは、自分の意思でスン博士のもとを去ったアンドロイドのジュリアナの、ブレインの中のホロメッセージのスン博士が、「本当のジュリアナが生きていたとしても、私のもとを去っただろう」とかゆってた・・つまり、一体どうやって、自分のもとを去った後のジュリアナのブレインにそのメッセージを仕込んだのか?・・ということ。出て行った後追っかけて、どっかで仕込んだ?もしくは出て行く前に一時機能停止にして仕込んだ?
まぁ、そんな瑣末なことはともかく。
生まれたばかりの頃は無礼かつヌーディストだったデータ・・(笑)
実の子だったら連れて逃げたであろうオミクロンセータにデータを残したのは、ローアのようになるのが怖かったから・・でも、それは同時に、ローアのようになれば、自分(達)の手で機能停止=殺さなければいけない・・それだけはしたくなかったという、彼女(達)なりの愛情でもあった・・っていうのが、切なかったですね。
勿論、捨てられた子(データ)の立場にたてば、理由はどうあれ捨てられたことは事実。しかし、それは自分達の手で殺したくなかったという、彼女(達)なりの愛情でもあった・・それなりに、親は自分のことを愛していたという事実を知ることが出来た訳で。
再会した今、(アンドロイドとはいえ記憶を引き継いだ)「母」・・休暇の時に会いにいくべき「家族」が出来たデータ。自分の幸せ(アンドロイドの仲間が欲しい)より、ジュリアナの幸せを優先させ、事実を話さなかった彼の思いやりが・・。
スン博士はオミクロンセータを去る際、ジュリアナの気持ちを汲んでデータを残した・・彼も勿論、データを愛していた訳ですが、それ以上に、妻の気持ちを優先させた・・「我が子」より、妻を選んだ、この事実だけでもってしても、どれだけスン博士がジュリアナを深く愛していたのかよく分かるのですが、肝心の本人には、それが伝わっていなかった・・ってのが・・。
いくら愛情を抱いていても、それを日頃の態度や言葉で示さなければ、伝わらなければ、抱いていないのと同じ・・ということか・・。
それにしても、データとディアナの関係を誤解したジュリアナの言葉で、スン博士が、データのアッチの機能が上手く働くか気にかけていたことが判明(笑)・・我々が昔、最初にマルチテクニックプログラムのことを知った時の、「スン博士、『自分の写し身やからこそ!』っていう気持ちがあったのでは?」という邪推・・いや、推測は、あながち間違っていなかったということか・・。
まぁ、別に普通の父子でも、息子のムスコが役に立ってるのかは気になる(?)ことかもしれませんが・・。
今の、有能で心優しく、周囲と友好な人間関係を築いてるデータなら、機能を試すことに協力してくれそうな女性もいるでしょうし、なによりもう、ターシャと実地テスト済みな訳ですが、生まれたばかりの、頭からっぽで非人間的な時点では、機能を試す相手を確保することすら出来なかったでしょうから、スン博士もそのことだけが心残りだったんでしょうか・・(笑)
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