原題はLower Decks。
最初は、いつもとは違う、下士官達からの視点の、スピンオフ的なお話か・・とだけ思ってましたが、クライマックスのピカードの艦内放送には不覚にも泣いてしまいました。本当、スタトレは油断がならない・・スカな話もたまにありますが、レギュラーキャラ前面ではない話でもこうして泣かされてしまう・・。
ウェスリーはたしかドロップアウトしてしまった(んでしたっけ)、アカデミーでの冷たい視線にも耐え抜き卒業、エンタープライズでがんばって、ウォーフの信頼を得るまでになったシトー少尉。あの、「悲しみのアカデミー卒業式(The First Duty)」のキャラを再登場、うまいこと使いましたね。
断片的な情報しか知ることが出来ず、ただ仲間の安否を気遣うことだけしか出来ない下士官達も辛いですが、全てを知った上で、部下を危険な任務に送りださなければいけない上級士官達もまた、辛い・・。特に、彼女を一人前の士官に育てあげ、信頼していたウォーフには心底、こたえた出来事でしょうね。
人が人として生きていく上で、他者からの、愛情もそうでしょうけど、信頼もまた、欠かせない要素・・なんでしょうね。ウォーフが、そしてピカードが、自分に寄せてくれた信頼は、シトーにとって何物にもかえがたい喜びだった・・。任務に発つ前、ウォーフに向けた彼女の輝かんばかりの笑顔が・・。
気心のしれた仲間内では、「明るく気さくで親しみ易い人」であろうライカーも、当たり前かもしれませんが、部下の目から見れば「厳しく近寄りがたい人」・・なんですね。バーラウンジでシトーと話すウォーフを、遠巻きに見てた連中の、「怖そうな顔してるぞ」「ウォーフはもともとそういう顔だよ」という会話も笑えました。
それにしても、アリサの彼氏と意味深な感じだった女って一体・・?
シトー少尉が小柄なので、並ぶと普段、ライカーやウォーといったでかい人の囲まれて華奢に見えがちなピカードが、がっちり逞しく見えました。ウォーフと彼女なんて、大人と子供に見えたり。
なんというか・・きれいごとだけではやっていけない、ある程度の犠牲も覚悟しなければいけない、「安全保障」という任務の厳しさ、重さを見せ付けられた、そういう回でしたね。これもまた、最終シーズンらしいというか、長い積み重ねの結果、出来た話というか。
原題はBloodines。
結局、ピカードの息子ではなかったことで、ジェイソンの生え際は救われたということか・・(笑)
でも、たとえ本当は親子ではなかったとしても、岩場の上で、わだかまりを抱えたまま終わった、自分と父のようになりたくないと言ったピカードの気持ちと、犯罪歴があろうとも、ありのままの自分を受け入れると言ってくれた彼に、ジェイソンが心を開いた・・それは嘘ではないわけで。だから、ピカードも艦をおりるジェイソンに、自分が大事に思う発掘品を渡した・・。
ピカードが本当の父ではないと分かってから、態度を改めた・・恐縮しだしたジェイソンを見て、逆に今までの態度は、本当の父だと思っていたからこその「甘え」だったんだよな・・とほほえましく思いました。
今となっては確かめようもないことでしょうけど、ジェイソンの本当の父親って・・。「艦隊の人」・・まさかピカードにジェイソンの母を紹介した友人?
ブリッジならともかく、ジェイソンを転送した転送室=転送係の士官がいるところで、ジェイソンに「私は君の父だ」と、人目も気にせず告白するピカード。あの士官の口から話が広まるで~とも思いましたが、恋愛の結果、子供がいたことは別に自然なことで、恥ずべきことでも何でもない・・存在を知ってた上で、父親としての責任を放棄していたというならともかく、今の今まで知らなかったんですし。
ブリッジといえば、そこにいたからダモン・ボックの「お前の息子の命はない!」発言を、ピカードと一緒に聞いてしまったライカーの、その後の気ぃ遣いまくりな様子、そして作戦室で、ライカーにだけ、ミランダとの経緯を打ち明けるピカード・・。彼らはまるで、一方が隠していた昔の恋人のことをもう一方に釈明(?)している、現在進行形の恋人同士のようでした・・。
あんなにほいほい、艦内の人を連れ去られては困る・・ジョーディー&データに、また新しい技術的課題が課せられたことに。
原題はFirstborn。
父を目の前で死なせてしまうくらいなら、昔の、幼い自分自身を殺してでもそれを阻止しようとまで思い詰めるアレキサンダー。そして、たとえ自分が死ぬことになると言われても、息子が正しいと思って択びとった道の「結果」なら、甘んじて受け入れようというウォーフ。
お互いの、相手を思い遣る強い気持ちにウッとなる・・アレキサンダーは、「母さんは~」と、母のことを引き合いにだすことも多い訳ですが、母はあくまで、思い出の中の存在。現実で、自分を育て、愛してくれているのは誰か。それを本当は分かっている・・普段は、いろいろぶつかることも多い家族ですが、お互い深く愛しあってるのね・・と。
こうしてアレキサンダーが未来から過去に来たことで既に少し、未来は変わり始めているであろう、その「可能性」に賭けたい気持ち・・ウォーフ自身は納得して受け入れた死でも、アレキサンダーにとっちゃぁたまらない・・そりゃ、タイムトラベルなんていう無茶もおかすわな・・という感じ。
しかし、そう簡単にタイムトラベル出来ていいんかい・・という気も若干(どうやって帰ったんだよ)
おっさんアレキサンダーが、ライカーにクリンゴン的態度(地球的感覚では無礼)をとったのも、父を死なせてしまった自分の、地球人ライクな生き方への反動があった・・ということですか。
昔のままのアレキンダーだったら、懐かしい、思い出のライカー副長に会えて、真実こそ告げる訳にはいかなくても、ちょっとウルウルしてしまいそう(VOYで、大人のナオミが、まだ何も知らない頃のジェインウェイと出会って懐かしげだった、あんな感じに) 父を喪った痛み・・それも、自分のせいで死なせた・・という悔恨は、ドラスティックに彼を変えた・・時間を跳び越えさせるまでに。
子アレキンダーの枕元の、ケーラーの写真を見つめていた彼。懐かしい、母の写真を眺めていた訳で、あの時の彼の胸中を思うと・・。
ピカードが、考古学オタの血が騒いで(笑)留守にしてるエンタープライズを預かるライカーの、堂々たる指揮官っぷりに惚れ惚れ。「磐石」という感じで、ピカードも安心して趣味にうちこめるというものです。
原題はSub Rosa。
ハワード家の女性に代々とりついてる幽霊・・ってんで、「次はウェスリー・・男やで(笑)」と冷やかしながら見てましたが、本当は寄生生物だったとのことで、もし、ビバリーにとりつくのに成功していたら、彼女の葬式の時に、美しい女性の姿をしてウェスリーの前に現れたのだろうか・・と、思ったり。
ハワード家の「女性」の体質が重要・・なら、ウェスリーは大丈夫だったことになる訳ですが。
まぁそんなことはともかく。
代々の女性がとりつかれた寄生生物を、なんとかはねつけた以上、ビバリーは歴代の中で一番「強い」女性だった・・といえるのかもしれませんが(武器性能の向上及び、それが身近にある職業のおかげ・・かも?)、それにしても忠告してくれてる人がいるのに、それに従わず(そりゃ、信じがたいでしょうけども)、ホラー映画の登場人物さながら、悪い方、悪い方へ足を突っ込んでいくビバリーにちょっとイライラ。
あまりスタトレでやる必然性も感じられませんでしたし、これはちょっと、ワースト候補作かも。
あと、ネッド(でしたっけ)は即死で殺したロニンが、ピカードやデータやジョーディーには手加減?したのも(お約束とはいえ)なんだかな~な気持ちに。
地球を遠く離れた植民星に、スコットランドの伝統を受け継ぐ熱意をもった異星人の総督がいる・・っていう設定はちょっと面白げでしたが。
たとえ寄生されていたとしても、実の孫やひ孫が艦隊に所属してて一緒に暮らせないなか、ずっと一緒にいて支えていてくれたこと、それ自体は嘘ではない・・ロニンがいてくれて、祖母は幸せだった・・というのも、ちょっと切なかったですけど。
でも、望んであの星にいた祖母はともかく、艦隊での仕事を生き甲斐にしているビバリーにまで、あの星にいることを強制したのはマズかった・・結果、それが命取りになった訳で。あの星を離れては生きていけなかったんでしょうか。
原題はHomeward。
この話が、ウォーフ=マイケル・ドーンが、TNGで唯一(ほぼ)素顔で出てくる・・という話だったんですね。
ロジェンコ兄弟、なんとなくウォーフの方が喧嘩とかでトラブル起こしてそうな気がしてましたが、実際は兄ニコライの方がやりたい放題な人だったんですね。確かに実子ニコライには親に対する気兼ねが無く、養子のウォーフは、育てて貰ってる「恩義」を感じて、真面目にやってきた・・兄が、アカデミーの段階でドロップアウトした艦隊にも、ちゃんと入ってキャリアを積んできた訳で。
DS9でジャッジアだけに語った事件のこともあってからはなおさら、自分は「周囲」とは違うんだ・・と、自制して生きてきたんでしょうし。
基本的にはウォーフのように真面目に、規則にも逆らわず生きていくのが大事でしょうけど、時にはニコライのように、規則よりも大事なものがある・・と、縛られずに生きることも大切・・ようはバランスということか。
それにしても、元の世界に戻りたいが、沈黙を通すのは辛過ぎる・・と、自ら死を選んだ青年ボリンが哀れ。まだ若いんですから、死ぬぐらいならこっちの世界に順応する道を選んで欲しかったというか。勿論、それはかなり酷ではあったでしょうけど。
小説の「ハムリンの子供たち」にも通じる部分がある・・今まで生きてきた世界をいきなりぶち壊されては、子供ならともかく、育ちきった大人には耐えられない・・。彼のように過去を大切に思う人ならなおさら、そこから断絶した世界で独り、生きていくというのは、あり得ない選択だった・・と。
ボリン個人に限っていえば、生まれ故郷の惑星で大気が無くなって死んでいた方がまだ、何もかも知ってしまって精神的に苦しみ抜いて自殺するよりマシだったかもしれない訳で、あらためて艦隊の誓いの重さというか、そういうのを考えさせられるというか。
勿論、ニコライにとっては、自分の子をみごもった愛する女性を絶対死なせる訳にはいかなかった訳で、その気持ちは分かりますけど。彼女だけ連れて逃げても絶対、ボリン同様、順応は出来なかったでしょうし。
ライカーが、初めて乗った艦でそんな辛い経験をし、12年間も苦しみ続けていたとは。ペガサスが爆発したと思われていた=「終わった」ことだと思ってなんとか自分内で区切りをつけていたんでしょうけど、実は爆発していなかったことが分かり、「亡霊」が蘇ってきた訳で。
少尉時代の「亡霊」、もしくは「悪夢」と再び対峙・・この話はある意味、TNG版の「復讐! ガス怪獣(原題:Obsession)」とも言える訳ですな。
12年間で、提督は変わらず、ライカーは変わった・・変わることが出来た・・だから、今回は選択を誤まらずにすんだ。本来なら、12年前も正しい判断を下すべきだった訳ですが、そうしていたら彼はペガサス内の無数の死体と同じ運命をたどっていた・・。
ピカードが途中、ペガサスの秘密を話してくれないライカーに「俺より提督とるんかい!」とやきもちをやく(?)のがかわいいです(←いや、そういう個人レベルの感情だけやないって分かってますけど)
かわいいといえば、冒頭の、ピカード人形を抱えて口真似するライカーも。まさかその後あんな深刻な話になるとは思えないノリでしたね。あの時点では・・。
最後、ライカーを励ます一言を言って、ちょっと照れて(?)横を向くピカードも。
それにしてもペガサスのクルーの遺体はどうなる・・爆発したと思って諦めていた遺族的には是非、回収して欲しいでしょうけど、位相遮蔽装置は二度と使えないことを思えば、ロミュランにされた「蓋」を取り除かないといけない訳で、結構大変そう。
生存者がいるならともかく、全員死んでる・・死体のために、生きてる人を危険にさらす訳にはいきませんが、遺族感情・・特に、今回のことで12年前の真実があきらかになった以上、艦隊に対する風当たりは強くなるでしょうから、そこら辺を考慮したら、出来るかどうかはともかく、回収しようとする「努力」は、惜しむ訳にはいかないでしょうね。艦隊的に。
本来船乗り自身は、自分の船で死ねる・・艦を自身の棺桶にすることを本望と思うものかもしれませんが、それはあくまで、守るべきものを守った結果・・とか、それなりの、致し方ない事情の結果として起こるべきことであり、信じて従ってきた艦長に裏切られた結果として、その事態を迎えるというのはあまりにも「想定外」で、酷い話・・クルーが哀れ過ぎるというか。
原題はParallels。
ウォーフがディアナと夫婦になっているというパラレルワールドで、ディアナが先に入っていった寝室を、ウォーフがおそるおそる伺う様子がかわいい・・(笑) 普段のセットの使いまわしかして、夫婦で寝るダブルベッドにしては小さめだったような気がしますが。
死体になったジョーディー・・結構、下の方まで露出してませんでしたか?
ウォーフが最後にたどり着いたパラレルワールドのウェスリーは、あの若さで大尉・・どうやらアカデミーでおいたをしなかった模様。
どこの世界でもデータは等しく優秀で、今回もウォーフの訴えをちゃんと聞いてあげて事態解決に導いてくれた訳で、本当、頼りになる人です。夫婦生活に対するデリカシーのない発言にも、どこでも彼は同じだ・・としみじみ(笑)
ひとつ分からないのが、ライカーが艦長でウォーフが副長だという世界、内部昇格させるなら、副長には階級からしてデータの方が適任のような気がしたんですけど。アンドロイドということで何かしら偏見的なものが働いた結果ゆえの人事なのか?・・と勘ぐってみたり。
あの、ピカードが対ボーグ戦で戦死した世界のライカー艦長が、ウォーフが元いた世界のピカードに向けた表情と言葉が切なかったですねぇ。立場がそうさせたんでしょうけど、ライカー副長よりは落ち着いて渋みが増した感じではありますが寂しげ(?)で、苦労したんだろうなぁ・・と。やはり、それはそれで責任ある立場ではありますが、「副長」としてピカード(達)にあのにやにや笑顔を向けてる彼の方が、「らしくて」いいですよね。
クライマックス、シャトルの中をたくさんのウォーフがうようよしてて、絵ヅラ的に面白かった・・かわいかったです。制服の色、階級章の数、コムバッチの形状、そういうのは違ってても、「たすき」は変わらない・・ってのが彼らしい(笑)
それにしても本当、ボーグに征服された世界のライカー(達)は気の毒でした・・。
原題はInheritance(相続、継承、受け継いだもの)
前にこの話を見た時は、他の、スン一家に関わる話をあまりよく見てない状態でしたが、今回はそれらをあらかた見た上での鑑賞。特に、今回はラルのエピソード(アンドロイドのめざめ)を見た上で見れたのがよかったです。
ひとつよく分からなかったのは、自分の意思でスン博士のもとを去ったアンドロイドのジュリアナの、ブレインの中のホロメッセージのスン博士が、「本当のジュリアナが生きていたとしても、私のもとを去っただろう」とかゆってた・・つまり、一体どうやって、自分のもとを去った後のジュリアナのブレインにそのメッセージを仕込んだのか?・・ということ。出て行った後追っかけて、どっかで仕込んだ?もしくは出て行く前に一時機能停止にして仕込んだ?
まぁ、そんな瑣末なことはともかく。
生まれたばかりの頃は無礼かつヌーディストだったデータ・・(笑)
実の子だったら連れて逃げたであろうオミクロンセータにデータを残したのは、ローアのようになるのが怖かったから・・でも、それは同時に、ローアのようになれば、自分(達)の手で機能停止=殺さなければいけない・・それだけはしたくなかったという、彼女(達)なりの愛情でもあった・・っていうのが、切なかったですね。
勿論、捨てられた子(データ)の立場にたてば、理由はどうあれ捨てられたことは事実。しかし、それは自分達の手で殺したくなかったという、彼女(達)なりの愛情でもあった・・それなりに、親は自分のことを愛していたという事実を知ることが出来た訳で。
再会した今、(アンドロイドとはいえ記憶を引き継いだ)「母」・・休暇の時に会いにいくべき「家族」が出来たデータ。自分の幸せ(アンドロイドの仲間が欲しい)より、ジュリアナの幸せを優先させ、事実を話さなかった彼の思いやりが・・。
スン博士はオミクロンセータを去る際、ジュリアナの気持ちを汲んでデータを残した・・彼も勿論、データを愛していた訳ですが、それ以上に、妻の気持ちを優先させた・・「我が子」より、妻を選んだ、この事実だけでもってしても、どれだけスン博士がジュリアナを深く愛していたのかよく分かるのですが、肝心の本人には、それが伝わっていなかった・・ってのが・・。
いくら愛情を抱いていても、それを日頃の態度や言葉で示さなければ、伝わらなければ、抱いていないのと同じ・・ということか・・。
それにしても、データとディアナの関係を誤解したジュリアナの言葉で、スン博士が、データのアッチの機能が上手く働くか気にかけていたことが判明(笑)・・我々が昔、最初にマルチテクニックプログラムのことを知った時の、「スン博士、『自分の写し身やからこそ!』っていう気持ちがあったのでは?」という邪推・・いや、推測は、あながち間違っていなかったということか・・。
まぁ、別に普通の父子でも、息子のムスコが役に立ってるのかは気になる(?)ことかもしれませんが・・。
今の、有能で心優しく、周囲と友好な人間関係を築いてるデータなら、機能を試すことに協力してくれそうな女性もいるでしょうし、なによりもう、ターシャと実地テスト済みな訳ですが、生まれたばかりの、頭からっぽで非人間的な時点では、機能を試す相手を確保することすら出来なかったでしょうから、スン博士もそのことだけが心残りだったんでしょうか・・(笑)
原題はForce of Nature。
最終シーズンに、今までの話&シリーズ、そしてこれから続く別のシリーズ・・とにかくスタートレックという話に欠かせない、根幹を成す要素である「ワープ」を全否定するような話をするもんだからびっくり。
まぁ、環境破壊に目を向けようとか、足元もう一回見つめ直そうとか、訴えかけたいところはそういうところなんでしょうけど、「それ」を否定されてしまっては・・という感じでなんだかな~と。
あの特定の宙域だけの話なのか、それとも全宇宙的共通の問題なのか・・ワープを使う全文明に送信したということは、多分全宇宙的な問題なんでしょうけど。
あの科学者の姉ちゃんも、自分の惑星を思ってしたこと・・ゆっくり、連邦の科学船の調査を待っていては手遅れになったかもしれない・・ってのは分かりますけど、せめて医療船のクルーを救出してからやってくれよ・・と思ったり。ああいう、自爆テロといっても過言ではないやり方・・多数(惑星住民)のためなら少数(医療船のクルー)は見殺しにしてもかまわない・・ってのにはやはり、首肯しかねる・・というか。
だいたい、自分の命は自分だけのものではない・・遺された弟の気持ちも考えたれよ・・と。それに、何も自分が乗り込んでやらなくても、リモートコントロールでやれなかったんですかね。まぁ、それだとエンタープライズに気付かれた時点で止められてしまっていたか・・。
クライマックスの、医療船救出作戦のくだりは、ちょっとTOS小説「時の壁を超えて」を思い出したり。
原題はAttached。
前回の「心のダークサイド」がラクサナの「あがり」のエピソードなら、今回はピカードとビバリーの関係の「あがり」・・最終シーズンだから仕方が無い、物事にはいつか必ず終わりがくる訳ですが、それにしてもなんかこう、終わりくさい話が続くともの寂しい・・。
プリットにつけられた機械のせいで、お互いの気持ちが分かるようになったピカードとビバリー。そしてビバリーは、ピカードが長年胸に秘めていた、自分への想いを知り・・。
最後、2人の関係を一歩(っつーか、2歩3歩?)進めようとしたピカードに対し、進めない方が・・このままの方がいいのかも・・と、自分の部屋に帰っていくビバリー。彼女のためにつけたであろうムーディー(?)なキャンドルを吹き消すピカードの表情の、寂しそうなこと!「艦長」(という立場)には、つくづく孤独がつきまとうものなのね・・というか。
ビバリーも、決してピカードを想ってない訳ではないどころか、彼女にとってとても大切な人・・だからこそ、踏み込んで男女の関係になってこじれてしまう(?)よりは、今の「親友」のままでいたい・・ってことなんでしょうね。お互いの立場的にも微妙ですし。
逃亡中、あてずっぽうな道をさも自信ありげに「こっちだ」と選ぶピカードがかわいかったというか。やはり艦長という立場上、心の迷いを部下にはさとられないよう、威厳という仮面をかぶっている訳で。
ピカードが、暑いからとジャケットを脱ぎ捨てたのには疑問。暑けりゃ腰にまいときゃいいのに。その直後のメタンガス爆発でも、着衣が多い方がやけどを防ぎ易かったでしょうし、夜に野宿する時は寒かったかもしれないのに。
あと、ピカードとビバリーがあまり離れなくなった・・これ、お互い(特にビバリー)トイレの時、どうしたんだよ・・と、下世話ながら思ったり。飲み食いしてないからそんなには出なかったでしょうけど。しかし「マスターキートン」で、人は脱水状態が進めば余計に尿が出る・・とかゆってたような(どうでもいいことですが・・)
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