原題は「Whispers」
ワームホールに飛込んだランナバウト。乗員はオブライエンひとりで、なにやらステーションで非常事態が起こった模様。個人日誌に口述する形で、彼はここ最近の、自分の身の回りのおかしな出来事を語り始める。
倒叙法で事件に至る経緯を描く、ミステリ仕立ての話。
しかし、オブライエンが「周囲がおかしい」と思ってて、オチがそのまんまな訳はないですから、結局、おかしいのはオブライエンの方なんだろうな・・と読めてしまう、しかも、その「おかしい」理由が、彼が(本物とすり替えられた)偽者だった・・って。
そんな、記憶・嗜好・思考・感情・性欲(笑)までそっくりな複製・・あり得るんか~い!!という感じ(げにおそるべきはパラダの技術力というべき?)
モリーのそっけない態度は、(あんな小さい子に、事情は言えないし理解できないでしょうから)本能的に父親ではないことを感じ取ったから・・ってことなんでしょうか。もしくはある程度、事情を知らされていたのか・・?
複製オブライエンに疑惑を抱かせるケイコの態度。そりゃ、夫じゃないかもしれないとなれば、抱かれたくない・・その態度は当然ですが、でも、偽者とはいえ、その自覚はなかった複製オブライエン・・彼自身の自覚に依れば、彼は紛れも無く「オブライエン」だった訳で、知識も記憶も感情も思考も、本物と全く同じ。そして、その最期の呟きからも分かるよう、確かにケイコを愛していた・・。ある意味では、彼に抱かれていても別に倫理的に問題は無かったような・・?(ケイコ本人が生理的にイヤでしょうけども)
和平交渉が始まれば作動する、暗殺用の仕掛けが組み込まれていた・・その一点だけが相違点であり、それは勿論困ったことですが、しかしその瞬間が訪れるまでは確かにオブライエンそのものだったであろう彼・・。TNG「新たなる息吹」でも考えさせられましたが、何をもってして、「本物」と「そうでないもの」を、「生きるべきもの」と「生きるべきではないもの」を分けるのか?
複製オブライエンにも、撃ち殺されて果てる・・という以外に、暗殺用の仕掛けだけ外して、それなりの残りの人生を送らせてやることは出来なかったのか?まぁ、彼がシスコ達とパラダ人の言うことを信じず、銃をおろさなかったゆえのあの結果・・彼自身の責任と言えば責任ですけども。
もし彼が素直に話を聞いて納得・投降し、暗殺用の仕掛けを外すことが出来てたとしても、本物のオブライエンとの共存は無理。ステーションから離れた、どこか遠くで暮らすしかなく、本物同様にケイコやモリーを愛している彼に、残りの人生を彼女達抜きで送れ・・というのも、酷なことだったでしょう。
TAS「変身!ベンドリア人の怪」で、愛するカーターの姿を写すことで、心までも写すようになったベンドリア人を、カーターそのものだといって受け入れたアンを思い出しましたが、でもあれも、本物のカーターがすでに亡くなっていたからこその結末とも言える・・。
ケイコの心の指定席に、座れる男は一人だけな以上、両方ともが本物の心をもっていても、どちらかが消え去るのは必然だった・・かくも愛は、厳しいものである(?)・・というか。
ワームホールに飛込んだランナバウト。乗員はオブライエンひとりで、なにやらステーションで非常事態が起こった模様。個人日誌に口述する形で、彼はここ最近の、自分の身の回りのおかしな出来事を語り始める。
倒叙法で事件に至る経緯を描く、ミステリ仕立ての話。
しかし、オブライエンが「周囲がおかしい」と思ってて、オチがそのまんまな訳はないですから、結局、おかしいのはオブライエンの方なんだろうな・・と読めてしまう、しかも、その「おかしい」理由が、彼が(本物とすり替えられた)偽者だった・・って。
そんな、記憶・嗜好・思考・感情・性欲(笑)までそっくりな複製・・あり得るんか~い!!という感じ(げにおそるべきはパラダの技術力というべき?)
モリーのそっけない態度は、(あんな小さい子に、事情は言えないし理解できないでしょうから)本能的に父親ではないことを感じ取ったから・・ってことなんでしょうか。もしくはある程度、事情を知らされていたのか・・?
複製オブライエンに疑惑を抱かせるケイコの態度。そりゃ、夫じゃないかもしれないとなれば、抱かれたくない・・その態度は当然ですが、でも、偽者とはいえ、その自覚はなかった複製オブライエン・・彼自身の自覚に依れば、彼は紛れも無く「オブライエン」だった訳で、知識も記憶も感情も思考も、本物と全く同じ。そして、その最期の呟きからも分かるよう、確かにケイコを愛していた・・。ある意味では、彼に抱かれていても別に倫理的に問題は無かったような・・?(ケイコ本人が生理的にイヤでしょうけども)
和平交渉が始まれば作動する、暗殺用の仕掛けが組み込まれていた・・その一点だけが相違点であり、それは勿論困ったことですが、しかしその瞬間が訪れるまでは確かにオブライエンそのものだったであろう彼・・。TNG「新たなる息吹」でも考えさせられましたが、何をもってして、「本物」と「そうでないもの」を、「生きるべきもの」と「生きるべきではないもの」を分けるのか?
複製オブライエンにも、撃ち殺されて果てる・・という以外に、暗殺用の仕掛けだけ外して、それなりの残りの人生を送らせてやることは出来なかったのか?まぁ、彼がシスコ達とパラダ人の言うことを信じず、銃をおろさなかったゆえのあの結果・・彼自身の責任と言えば責任ですけども。
もし彼が素直に話を聞いて納得・投降し、暗殺用の仕掛けを外すことが出来てたとしても、本物のオブライエンとの共存は無理。ステーションから離れた、どこか遠くで暮らすしかなく、本物同様にケイコやモリーを愛している彼に、残りの人生を彼女達抜きで送れ・・というのも、酷なことだったでしょう。
TAS「変身!ベンドリア人の怪」で、愛するカーターの姿を写すことで、心までも写すようになったベンドリア人を、カーターそのものだといって受け入れたアンを思い出しましたが、でもあれも、本物のカーターがすでに亡くなっていたからこその結末とも言える・・。
ケイコの心の指定席に、座れる男は一人だけな以上、両方ともが本物の心をもっていても、どちらかが消え去るのは必然だった・・かくも愛は、厳しいものである(?)・・というか。
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●2001年7月から某所で書いていた感想日記の移植版です。
●基本的にテレビ本編&映画の感想はネタバレ有、小説の感想はネタバレがある場合「続きを読む」で・・というスタンスです。
●ブログ内の画像の無断転載・二次使用はお控え願います。
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