あの、アルマスに殺された「無意味」な死よりは、有意義な死に方をしたい・・と、大勢の人の命を救う為、あえてロミュランとの戦闘の真っ只中である「過去」へ行く道を選ぶターシャ。確かに結果、「未来」は救われて元通りとなることを得た訳ですが、彼女は仲間の命を救う条件としてロミュラン提督(でしたか)の妻になり、娘を産む・・。
あの気の強い、誇り高い彼女が、仲間の為には身を売る・・個人としてのプライドよりも仲間の命を優先させた訳で、それだけ仲間のことを思っていた・・特に今回の話でリチャードという、お互い好意をよせあう人が出来ていたことが判明。とりわけ、彼を救いたかったんだろうな・・と思うと切ない。
で、そこまで・・意にそまぬ結婚で好きでないどころか「敵」ですらある男の子供を産む・・ってだけでもかなりな不幸ではありますが、何より、そこから逃げ出すことを決意(←ここら辺の気概が、やはりターシャだよな・・という感じ)、娘を一緒に連れていこうとして彼女に騒がれて露見、捕まって処刑されてしまう・・ということが一番可哀想。処刑という「死」そのものより、我が子に裏切られたことの方が、ターシャには辛かったんじゃないかと・・。捕まって処刑で絶命するその瞬間まで、いったい彼女の心の中はどんな思いが占めていたのか・・想像するだに・・(泣)
「未来」を救えた以上、彼女が成し遂げたことには意味があった・・あのまま留まって消滅していたよりはずっと意義があったと言えるんでしょうけど、アルマスにあっという間に殺された、無意味ではあったかもしれませんが少なくとも一瞬で済んだ・・恐怖を感じる暇すらなく、そう苦しまなかったであろう死と、我が子に裏切られた結果としての処刑による死・・処刑の瞬間まで、恐怖を味合わされる・・いや、恐怖よりも何よりも、彼女の心を占めていたのは「絶望」であろうと推測しますが、とにかくそんな悲しみに満ちた死・・(泣)
(艦隊士官としてではなく)一個人の死に方として考えた場合、いったいどちらがマシだったといえるのか?・・と思うにつけ・・。
勿論、もっと子供のうちに殺されて死ぬ人間も大勢いることを思えば、子供時代に辛い思いはしましたが、成人に達するまで生きて、恋や友情、仕事へのやりがい等を経験した上での彼女の死は、短かったとはいえそれなりに有意義、幸せだったといえるでしょうけども、それにしても我が子に裏切られて死ぬってのは・・。
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