原題はThe Most Toys。
ファージョ、同情の余地もない酷い奴ではありますが、データにかまわなければ情婦を殺すことも逮捕されることも大事なコレクションを没収されることも無かった訳で、そういう意味ではデータに(所有欲を抱いたことで)人生を狂わされた・・ともいえなくもない(既にして「狂った」人生ではありましたが)・・「魔性の男・データ」って気もしないでもない(?)というか。
コレクションの中に、ベンジャミン・・DS9のシスコが喜びそうなものがありましたね。モナ・リザやゴッホの絵まであのファージョ所有てな、あまりにも酷い文化的損失。それにしてもこの世にいっこしかない貴重なものばかりのコレクションルームでデータをふっとばすファージョが理解出来ない・・彼が他のコレクションに突っ込んでそれが大破してたらどうするんよ?と。
捕まって他にすることが無かったからでしょうけど、あのミョーな生き物にデータが餌やってたのがなんか、かわいかったです(あの生き物は「レッドスネークカモン!」方式で動かしていたのでしょうか・・?)
データが、ファージョに制服を奪われた嫌がらせに対して、彼がお客の前で自分を自慢したい!って時にマネキンのように動かない・・という形でやり返す・・報復するのが印象的。考えましたな・・と。貴重な他のコレクションを破壊・・ってな方向にはいかないのがデータらしい。
「あなたを許すことは出来ない」とファージョに銃を突きつけたデータ。あの瞬間転送収容されなければ、はたして彼は撃っていたのか、撃たなかったのか・・?と思いきや、日本語版は台詞を訳し間違えていて、本当はオブの台詞だかで、転送中のデータが「ディスラプターを撃っている」と言ってる=データははっきり、ファージョを殺そうとしたことが示されてるらしいですね。お話の重要部分での訳し間違えは勘弁してよ~とは思いますが、ただこのミスは結果、災い転じて福と成す?というか、撃ったのか撃たなかったのか、分からないままの方が、お話的に余韻・・深みがある・・と思うのは私だけでしょうか?とにかく、データに人殺しをさせず済んでよかった・・。
こんな酷い出来事ではありましたが、結果、データが「憎しみ」というものを学習した・・この経験は彼をさらに人間に近付けさせた・・と思うと、ファージョはある意味で反面教師ともいえる?
コブラの、竜が作り出した幻像の下僕でしかない青年が、別の竜の幻像である美しい女性と恋に落ちるが、彼女は青年の主人(マスター)の竜に自身の主人を殺され、結果消えてしまう。彼女を失った復讐にもえる青年は、殺せば自分も消える・・と知った上で自らの主人を殺すが、彼は消えなかった・・という、あの話を思い出しました。「愛」だけしか知らなかった彼女は消えたが、「憎しみ」を知った青年は、幻像から「人間」になった・・だから主人が死んでも消えなかったのだ・・と。
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