原題は「Past Tense」
連邦の、ガンマ宇宙域に関するシンポジウムに招かれたシスコ達は、ディファイアントで地球に到着する。長話で有名な提督の会食の招きを嫌い、キラ・オドー・オブライエンは艦に残ったが、サンフランシスコに転送降下したはずのシスコ・ジュリアン・ジャッジアが、向こうで実体化していないことにオブライエンが気付く。
シスコとジュリアンは、銃を持った男達に起こされて連行されてしまう。一方、2人と少し離れたところで実体化したジャッジアは、好意的な態度の男性クリスに助けられる。そこはなんと、2024年のサンフランシスコ・・3人は347年も過去へと、時間を遡ってしまったのだ。
冒頭、ディファイアントのブリッジからのシーン・・「地球か・・何もかも、懐かしい・・」とアテレコしたのは私だけではないはず。
それにしてもお約束とはいえ、司令部の主要面子ががん首揃えて、主力戦艦であるディファイアントで地球に出かけて、こんな時にドミニオンが攻めてきたらどうするんだよ・・と思ったり(ワープですぐ帰れるのかもしれませんが・・)
しかしまぁ、同じ過去にタイムスリップする話でも、TNGとは全く違う、現実の人間社会の、厳しく醜い部分をしっかり描くのがDS9らしいというか。
クリスに親切にして貰うジャッジア・・つくづく、美人は得だねぇ・・という感じでしたが、ああすることで、下層社会に無関心な上層社会を描いた訳で。
で、彼女とは逆に、下層社会・・保護区域の中に放り込まれ、大きく世の中を変えることとなるベル暴動まであと数日であることに気付くシスコとジュリアン。大勢死ぬと分かっていても、歴史を変える訳にはいかない・・何もできない2人。
しかし、ならず者=ゴーストのB.C.達に殴られていた2人を助けようとして、ベル暴動で人質の命を守り抜いた死んだベルが、B.C.に刺されて暴動前に死んでしまい、歴史が変わってしまう・・未来の、ディファイアントのいる世界も、すっかり変わってしまう・・。
制服を交換し、当時の、ラフな格好になったシスコとジュリアン。特にジュリアンが似合ってましたね~。少し不精ひげがのびて、暗いビルの中でウェブと話ししてる時が特に、かっこよかったです。
どうしようもない奴だったB.C.も、最後ダニーに帽子をあげたりで、ちょっといい奴っぷりを発揮してたのがよかったですが、その直後撃ち殺され・・。まぁ、B.C.はベルを刺し殺してましたから仕方が無い気もしますが、妻子もいて、真面目に、真っ当な手段(デモ)で保護区域を変えようとしていたウェブも同様に撃ち殺されたのが本当に気の毒。
「奪われたディファイアント」のトム同様、大きな事件には必ず、首謀者が落とし前をつけなければいけないんでしょうけど、いきなり命までとらなくても・・。「人質が死んだ」ってデマ、流した奴誰だよ!というか、ウェブ達も、ネットで定期的に人質の無事な姿を流せば良かったのに。そうすれば、そんなデマは打ち消せて、知事も世論を恐れ、人質を危険にさらす州兵突入という強硬手段に出るのに、もう少し時間をかけたんじゃないかと思うんですが。まぁ、お国柄的に、人質が生きていようとも、ある程度経てば強硬突入したでしょうけども。
ウェブ、いわば巻き込まれて、シスコに指名されて代表になっただけなのに・・。助かったとしても、「ベル」としては死んだことにして、いずれ未来へ帰るシスコがひとりで代表・・フロントにたてばよかったのに・・とも思ったり。まぁ、パッセンジャーなシスコではなく、あくまで当事者・・保護区域で実際に苦しんでいるウェブだからこそ、その苦境を伝えられた・・って面もあったのかもしれませんが。
一番ぐっときたのは、人質の女性職員と、ジュリアンのやりとり。「あなたのせいでこうなったんじゃない」と慰めるジュリアンに、「みんな自分にそう言い聞かせている、だから何も変わらない」という彼女。そう、社会の問題点や他者の苦境・・そういったものに、自分は関係ない・・っていう、ひとりひとりの無関心こそが、最大の罪・・なんですよね。
同様に、最後、全ての事態を解決し、ディファイアントに戻ったシスコとジュリアンの会話も。「戻ってから21世紀について調べていて、どうしても分からないことがある。どうしてあんなになるまで放っておいたんでしょう」というジュリアンに、「私にも分からないが、そこを考えるべきなんだ」というシスコ。
ナチスの台頭→ユダヤ人虐殺とかのひどい歴史も、何故、そんなひどい事態になるまで誰も止められなかったんだ・・と思えますが、それを許容した人達が、確かにいた訳で。
「なんでそうなるまでに止められなかった?」 過去に学ぶべきことは多いですし、学ばなければ、やがてまた同じ過ちを、人類はきっと繰り返す・・。
連邦の、ガンマ宇宙域に関するシンポジウムに招かれたシスコ達は、ディファイアントで地球に到着する。長話で有名な提督の会食の招きを嫌い、キラ・オドー・オブライエンは艦に残ったが、サンフランシスコに転送降下したはずのシスコ・ジュリアン・ジャッジアが、向こうで実体化していないことにオブライエンが気付く。
シスコとジュリアンは、銃を持った男達に起こされて連行されてしまう。一方、2人と少し離れたところで実体化したジャッジアは、好意的な態度の男性クリスに助けられる。そこはなんと、2024年のサンフランシスコ・・3人は347年も過去へと、時間を遡ってしまったのだ。
冒頭、ディファイアントのブリッジからのシーン・・「地球か・・何もかも、懐かしい・・」とアテレコしたのは私だけではないはず。
それにしてもお約束とはいえ、司令部の主要面子ががん首揃えて、主力戦艦であるディファイアントで地球に出かけて、こんな時にドミニオンが攻めてきたらどうするんだよ・・と思ったり(ワープですぐ帰れるのかもしれませんが・・)
しかしまぁ、同じ過去にタイムスリップする話でも、TNGとは全く違う、現実の人間社会の、厳しく醜い部分をしっかり描くのがDS9らしいというか。
クリスに親切にして貰うジャッジア・・つくづく、美人は得だねぇ・・という感じでしたが、ああすることで、下層社会に無関心な上層社会を描いた訳で。
で、彼女とは逆に、下層社会・・保護区域の中に放り込まれ、大きく世の中を変えることとなるベル暴動まであと数日であることに気付くシスコとジュリアン。大勢死ぬと分かっていても、歴史を変える訳にはいかない・・何もできない2人。
しかし、ならず者=ゴーストのB.C.達に殴られていた2人を助けようとして、ベル暴動で人質の命を守り抜いた死んだベルが、B.C.に刺されて暴動前に死んでしまい、歴史が変わってしまう・・未来の、ディファイアントのいる世界も、すっかり変わってしまう・・。
制服を交換し、当時の、ラフな格好になったシスコとジュリアン。特にジュリアンが似合ってましたね~。少し不精ひげがのびて、暗いビルの中でウェブと話ししてる時が特に、かっこよかったです。
どうしようもない奴だったB.C.も、最後ダニーに帽子をあげたりで、ちょっといい奴っぷりを発揮してたのがよかったですが、その直後撃ち殺され・・。まぁ、B.C.はベルを刺し殺してましたから仕方が無い気もしますが、妻子もいて、真面目に、真っ当な手段(デモ)で保護区域を変えようとしていたウェブも同様に撃ち殺されたのが本当に気の毒。
「奪われたディファイアント」のトム同様、大きな事件には必ず、首謀者が落とし前をつけなければいけないんでしょうけど、いきなり命までとらなくても・・。「人質が死んだ」ってデマ、流した奴誰だよ!というか、ウェブ達も、ネットで定期的に人質の無事な姿を流せば良かったのに。そうすれば、そんなデマは打ち消せて、知事も世論を恐れ、人質を危険にさらす州兵突入という強硬手段に出るのに、もう少し時間をかけたんじゃないかと思うんですが。まぁ、お国柄的に、人質が生きていようとも、ある程度経てば強硬突入したでしょうけども。
ウェブ、いわば巻き込まれて、シスコに指名されて代表になっただけなのに・・。助かったとしても、「ベル」としては死んだことにして、いずれ未来へ帰るシスコがひとりで代表・・フロントにたてばよかったのに・・とも思ったり。まぁ、パッセンジャーなシスコではなく、あくまで当事者・・保護区域で実際に苦しんでいるウェブだからこそ、その苦境を伝えられた・・って面もあったのかもしれませんが。
一番ぐっときたのは、人質の女性職員と、ジュリアンのやりとり。「あなたのせいでこうなったんじゃない」と慰めるジュリアンに、「みんな自分にそう言い聞かせている、だから何も変わらない」という彼女。そう、社会の問題点や他者の苦境・・そういったものに、自分は関係ない・・っていう、ひとりひとりの無関心こそが、最大の罪・・なんですよね。
同様に、最後、全ての事態を解決し、ディファイアントに戻ったシスコとジュリアンの会話も。「戻ってから21世紀について調べていて、どうしても分からないことがある。どうしてあんなになるまで放っておいたんでしょう」というジュリアンに、「私にも分からないが、そこを考えるべきなんだ」というシスコ。
ナチスの台頭→ユダヤ人虐殺とかのひどい歴史も、何故、そんなひどい事態になるまで誰も止められなかったんだ・・と思えますが、それを許容した人達が、確かにいた訳で。
「なんでそうなるまでに止められなかった?」 過去に学ぶべきことは多いですし、学ばなければ、やがてまた同じ過ちを、人類はきっと繰り返す・・。
PR
●2001年7月から某所で書いていた感想日記の移植版です。
●基本的にテレビ本編&映画の感想はネタバレ有、小説の感想はネタバレがある場合「続きを読む」で・・というスタンスです。
●ブログ内の画像の無断転載・二次使用はお控え願います。
カテゴリー
ブログ内検索
最新記事
(12/15)
(10/24)
(10/18)
(05/21)
(05/11)
最古記事
(07/01)
(07/02)
(07/03)
(07/04)
(07/05)
最新TB
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
フリーエリア