原題は「Defiant」
過労気味のキラは、ジュリアンに休養をとるよう連れていかれたクワークの店で、感じのいい艦隊士官に声をかけられる。それはなんとエンタープライズのライカー中佐で、彼もまた、ドクターからの休養命令で休暇をとって、ライサに行く途中だという。
すっかり意気投合し、キラの案内でDS9各所を見学していたライカーであったが、ディファイアントに乗り込みキラのコードで艦を起動して貰うと、突然彼女をフェイザーで撃った!
ジュリアンとキラは、役柄上ではあまりからむ方ではないですが、実生活では子供までつくった仲な訳で、冒頭の会話シーンとか見ると、「この頃はどこまで進行していたんだろう・・」とか、気になります。
私室に独りきりにすれば見張れないから・・なんでしょうけど、それにしても休養=クワークの店って、まるでジュリアンはクワークからなんぼかマージン貰ってるみたいですね(笑)
シスコと同じ階級だから・・ってんでしょうけど、吹き替えでライカーを「司令官」と呼ぶのは違和感あり×2でした。「中佐」でええやん!
で、事前にネタバレ地雷を踏んでしまっていて、ウィルではなくトムだと知ってたんですが、それにしても・・。
自分にとっての思い出の品は、君にとっても持つ権利がある・・と、大事な楽器をトムに渡したウィルが、今回の事件を、そしてその後のトムの処遇を知ったら、心を痛めるだろうなぁ・・と思うにつけ・・。
勿論、ウィルが責任を感じる必要はない・・ウィルへの対抗心(だけでも無かったかもしれませんが)で、こんなふうな道と結果を、選び取ったのはあくまでもトム自身の責任な訳ですけど・・それでもやはり、ねぇ。「俺の存在が、お前を苦しませたのか?道を誤まらせたのか?」と思うだろうなぁ・・と。そして、彼と一時的にしろ深い仲になったディアナも、ウィルからその存在を知らされていたであろうカイル(父)も。
ディアナとは別れましたし、多分、カイルとは(トムと名乗るようになってから)会ってもいないと思いますが、それでも、何かしら自分の身に起これば、悲しんでくれる人・・既存の友達は全部、ウィルにもっていかれたとしても(←考えたら結構キツいよな)、少なくとも3人は、そういう人がいたことを、トムは思い至ることが出来なかったのか・・。
でも、こういう誤まった道を選んでも、二つに分かたれるまでは確かに彼(トム)もウィル・ライカーだっただけあって、キラやマキの部下にみせる思いやり・心遣いに、根本的には優しい、いい人なんだよなぁ・・ってのがにじみでてて、それがまた、余計に悲しい・・。彼も確かに、「優秀な、優しいライカー」なのに、何故、道を誤まった・・やはり、同じ人間が2人いる・・しかも、数年分、キャリアに差をつけられている・・というのは、相当なプレッシャーだったのか・・。正攻法では縮められない差を、ウィルとは違う、マキという道で埋めようとしたのか・・。
よく考えたらトムは、ピカードの指揮下で薫陶されてないんでしたね。その違い・・差が、こういう形で出てしまった・・ということか。
「ライカー」という人間が、もともと持っているのかもしれない、ちょっと危なっかしい側面・・ヒロイズム的傾向というか。それが、(ウィルへの対抗心が手伝って)拙い形で発露してしまったのが、今回のトムのケース・・ということ?
で、そんなトムの命を救うため、デュカットに粘り強く交渉するシスコが頼もしかったというか。終身刑で強制労働はかなりキツいですが、体力のあるトムなら当分もちそう・・生きてさえいれば、捕虜交換的な合法、もしくは非合法、どっちにしろ助け出す機会はある訳で(←でも、そんなエピソードが描かれることはないんでしょうね・・)
しかし、彼もカーデシアの基地を壊滅させてるんですから、基地勤務者を大勢殺している・・遺族からすれば、死刑にならないなんて!と納得いきかねるでしょうね。犯した罪を思えば、これから一生、強制労働というのも、妥当なのかもしれない・・(強制労働そのものより、女色を絶たざるを得ないことの方が彼にはキツかったりして・・)
全面戦争で多くの命が失われるのを防ごうと、命懸けでディファイアントを止めようとしたキラが、勇気あるよなぁ~と。怪我を治療してくれたマキの人にお礼言ってたのも感じよかったですし。
トムは彼女を騙して利用した訳ですが、それでも双方、多少は通じ合うもの、惹かれ合うものを感じていたのも確かなんでしょう。ゆえに、一瞬の別れの挨拶が切ない・・。
そして、カーデシアの内部闘争。中央司令部とオブシディアンオーダーの確執が結果、シスコにデュカットとの取引材料を提供する・・ってのが面白い。デュカットは500年もこれで上手くやってきた・・と言ってましたが、本当かよ!同じ国・・味方の中に、敵がいるという状況。一番恐ろしいのは、現実でもそういう状況が往々にしてある・・ということでしょうか。
物理的に爆撃できないぐらい遠い世界とは戦争できませんが、国境を接してる隣の国とは、そして毎日顔を突き合わせている同胞とは、憎んで疑って、殺しあう機会は無限にある・・近いから・・近いからこそ、結果傷付けあってしまう、人間の悲しさというか。勿論、近くにいるからこそ愛し合い、敬い合うことも出来る訳ですが・・。
過労気味のキラは、ジュリアンに休養をとるよう連れていかれたクワークの店で、感じのいい艦隊士官に声をかけられる。それはなんとエンタープライズのライカー中佐で、彼もまた、ドクターからの休養命令で休暇をとって、ライサに行く途中だという。
すっかり意気投合し、キラの案内でDS9各所を見学していたライカーであったが、ディファイアントに乗り込みキラのコードで艦を起動して貰うと、突然彼女をフェイザーで撃った!
ジュリアンとキラは、役柄上ではあまりからむ方ではないですが、実生活では子供までつくった仲な訳で、冒頭の会話シーンとか見ると、「この頃はどこまで進行していたんだろう・・」とか、気になります。
私室に独りきりにすれば見張れないから・・なんでしょうけど、それにしても休養=クワークの店って、まるでジュリアンはクワークからなんぼかマージン貰ってるみたいですね(笑)
シスコと同じ階級だから・・ってんでしょうけど、吹き替えでライカーを「司令官」と呼ぶのは違和感あり×2でした。「中佐」でええやん!
で、事前にネタバレ地雷を踏んでしまっていて、ウィルではなくトムだと知ってたんですが、それにしても・・。
自分にとっての思い出の品は、君にとっても持つ権利がある・・と、大事な楽器をトムに渡したウィルが、今回の事件を、そしてその後のトムの処遇を知ったら、心を痛めるだろうなぁ・・と思うにつけ・・。
勿論、ウィルが責任を感じる必要はない・・ウィルへの対抗心(だけでも無かったかもしれませんが)で、こんなふうな道と結果を、選び取ったのはあくまでもトム自身の責任な訳ですけど・・それでもやはり、ねぇ。「俺の存在が、お前を苦しませたのか?道を誤まらせたのか?」と思うだろうなぁ・・と。そして、彼と一時的にしろ深い仲になったディアナも、ウィルからその存在を知らされていたであろうカイル(父)も。
ディアナとは別れましたし、多分、カイルとは(トムと名乗るようになってから)会ってもいないと思いますが、それでも、何かしら自分の身に起これば、悲しんでくれる人・・既存の友達は全部、ウィルにもっていかれたとしても(←考えたら結構キツいよな)、少なくとも3人は、そういう人がいたことを、トムは思い至ることが出来なかったのか・・。
でも、こういう誤まった道を選んでも、二つに分かたれるまでは確かに彼(トム)もウィル・ライカーだっただけあって、キラやマキの部下にみせる思いやり・心遣いに、根本的には優しい、いい人なんだよなぁ・・ってのがにじみでてて、それがまた、余計に悲しい・・。彼も確かに、「優秀な、優しいライカー」なのに、何故、道を誤まった・・やはり、同じ人間が2人いる・・しかも、数年分、キャリアに差をつけられている・・というのは、相当なプレッシャーだったのか・・。正攻法では縮められない差を、ウィルとは違う、マキという道で埋めようとしたのか・・。
よく考えたらトムは、ピカードの指揮下で薫陶されてないんでしたね。その違い・・差が、こういう形で出てしまった・・ということか。
「ライカー」という人間が、もともと持っているのかもしれない、ちょっと危なっかしい側面・・ヒロイズム的傾向というか。それが、(ウィルへの対抗心が手伝って)拙い形で発露してしまったのが、今回のトムのケース・・ということ?
で、そんなトムの命を救うため、デュカットに粘り強く交渉するシスコが頼もしかったというか。終身刑で強制労働はかなりキツいですが、体力のあるトムなら当分もちそう・・生きてさえいれば、捕虜交換的な合法、もしくは非合法、どっちにしろ助け出す機会はある訳で(←でも、そんなエピソードが描かれることはないんでしょうね・・)
しかし、彼もカーデシアの基地を壊滅させてるんですから、基地勤務者を大勢殺している・・遺族からすれば、死刑にならないなんて!と納得いきかねるでしょうね。犯した罪を思えば、これから一生、強制労働というのも、妥当なのかもしれない・・(強制労働そのものより、女色を絶たざるを得ないことの方が彼にはキツかったりして・・)
全面戦争で多くの命が失われるのを防ごうと、命懸けでディファイアントを止めようとしたキラが、勇気あるよなぁ~と。怪我を治療してくれたマキの人にお礼言ってたのも感じよかったですし。
トムは彼女を騙して利用した訳ですが、それでも双方、多少は通じ合うもの、惹かれ合うものを感じていたのも確かなんでしょう。ゆえに、一瞬の別れの挨拶が切ない・・。
そして、カーデシアの内部闘争。中央司令部とオブシディアンオーダーの確執が結果、シスコにデュカットとの取引材料を提供する・・ってのが面白い。デュカットは500年もこれで上手くやってきた・・と言ってましたが、本当かよ!同じ国・・味方の中に、敵がいるという状況。一番恐ろしいのは、現実でもそういう状況が往々にしてある・・ということでしょうか。
物理的に爆撃できないぐらい遠い世界とは戦争できませんが、国境を接してる隣の国とは、そして毎日顔を突き合わせている同胞とは、憎んで疑って、殺しあう機会は無限にある・・近いから・・近いからこそ、結果傷付けあってしまう、人間の悲しさというか。勿論、近くにいるからこそ愛し合い、敬い合うことも出来る訳ですが・・。
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●2001年7月から某所で書いていた感想日記の移植版です。
●基本的にテレビ本編&映画の感想はネタバレ有、小説の感想はネタバレがある場合「続きを読む」で・・というスタンスです。
●ブログ内の画像の無断転載・二次使用はお控え願います。
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