原題はNecessary Evil。「必要悪」
ベイジョーの地表。派手な身なりのご婦人・パルラから、依頼を受けるクワーク。それはカーデシア占領時代、ステーションで営んでいて薬局の壁に、何者かに殺されて死んだ夫パトリックが隠した箱を回収してきて欲しい・・というものであった。クワークは依頼を引き受けて帰るが、部屋にはもう一人、あやしげな男が隠れていた・・。
5年前のカーデシア占領時代のステーションの様子や、当時のオドーと、キラ・クワーク・デュカットとの出会いを知ることが出来て、そういう意味では興味深いエピソード。いつもの服じゃないオドーが新鮮。そして、ロングヘアのキラが、最初彼女と分からなかった位、雰囲気が違います。
ただ、最後結局、パトリックを殺したのがキラだったと分かり、ちょっと複雑な気分になる・・。キラも、殺したくて殺した訳ではない・・彼の持ってた密告者のリストを奪う任務で、見つかって仕方なくしたこと、なおかつパトリック自身も密告者・・ベイジョーにとっては裏切り者ではあった訳ですが・・。
5年間、キラ自身もおそらく苦しんだであろう・・そして、今彼女が犯人だったと気付いたオドーも、彼女を告発する気はさらさらない訳ですが、しかし当時、オドーが犯人を挙げられなかった以上、デュカットは上層部の言いなりになって、適当なベイジョー人10人を「生贄」として処刑したのだろうか・・と思うと・・。
「キラが捕まって処刑されなくてよかった」と手放しで喜ぶ訳にもいかない、その事情を思うにつけ、複雑な気分になる、そんな話です。
同様に、クワーク警護の保安部員が、クワークを暗殺しようとする男に殺されてしまう(←助かったかもしれませんが・・急所っぽいですよねぇ)のも、クワークを守るために結果、人が死んだ訳で、職務上仕方が無いこととはいえ、複雑・・単純に「クワークが助かって良かった」と喜べない・・(だいたい、誰でも簡単に医療室に入れるようになってるのがおかしい!ロックしとけよ!)
それにしても至近距離で、あからさまに殺意をもった人間に、何に遮られることもなく直に撃たれたのに、それでも死なないクワークはすごい・・(ジュリアンの手当て・・腕が良かったという可能性もありますけど) 以前の免疫力を見せつけた話といい、結構フェレンギは逞しい・・。ベタゾイドにも心を読まれない訳ですし、地味に強い種族というか、何というか・・。
パルラの家を訪ねて事情聴取・・もう帰るのかと思いきや、さらに質問をするオドーはまんま、「刑事コロンボ」(笑)
ベイジョーの地表。派手な身なりのご婦人・パルラから、依頼を受けるクワーク。それはカーデシア占領時代、ステーションで営んでいて薬局の壁に、何者かに殺されて死んだ夫パトリックが隠した箱を回収してきて欲しい・・というものであった。クワークは依頼を引き受けて帰るが、部屋にはもう一人、あやしげな男が隠れていた・・。
5年前のカーデシア占領時代のステーションの様子や、当時のオドーと、キラ・クワーク・デュカットとの出会いを知ることが出来て、そういう意味では興味深いエピソード。いつもの服じゃないオドーが新鮮。そして、ロングヘアのキラが、最初彼女と分からなかった位、雰囲気が違います。
ただ、最後結局、パトリックを殺したのがキラだったと分かり、ちょっと複雑な気分になる・・。キラも、殺したくて殺した訳ではない・・彼の持ってた密告者のリストを奪う任務で、見つかって仕方なくしたこと、なおかつパトリック自身も密告者・・ベイジョーにとっては裏切り者ではあった訳ですが・・。
5年間、キラ自身もおそらく苦しんだであろう・・そして、今彼女が犯人だったと気付いたオドーも、彼女を告発する気はさらさらない訳ですが、しかし当時、オドーが犯人を挙げられなかった以上、デュカットは上層部の言いなりになって、適当なベイジョー人10人を「生贄」として処刑したのだろうか・・と思うと・・。
「キラが捕まって処刑されなくてよかった」と手放しで喜ぶ訳にもいかない、その事情を思うにつけ、複雑な気分になる、そんな話です。
同様に、クワーク警護の保安部員が、クワークを暗殺しようとする男に殺されてしまう(←助かったかもしれませんが・・急所っぽいですよねぇ)のも、クワークを守るために結果、人が死んだ訳で、職務上仕方が無いこととはいえ、複雑・・単純に「クワークが助かって良かった」と喜べない・・(だいたい、誰でも簡単に医療室に入れるようになってるのがおかしい!ロックしとけよ!)
それにしても至近距離で、あからさまに殺意をもった人間に、何に遮られることもなく直に撃たれたのに、それでも死なないクワークはすごい・・(ジュリアンの手当て・・腕が良かったという可能性もありますけど) 以前の免疫力を見せつけた話といい、結構フェレンギは逞しい・・。ベタゾイドにも心を読まれない訳ですし、地味に強い種族というか、何というか・・。
パルラの家を訪ねて事情聴取・・もう帰るのかと思いきや、さらに質問をするオドーはまんま、「刑事コロンボ」(笑)
PR
原題はMelora。
低重力の母星をでれば、歩くことが出来ないエレージアン星人。その星の人間として初めての艦隊士官メローラが、任務のためDS9にやってくることに。
ここでは彼女が普段使っている低重力ユニットが使えないため、ジュリアンは車椅子を用意したり、オブライエンは部屋を改造したりと、皆彼女を迎えるための準備に心を砕いたが、到着した彼女は憐れみは無用とばかりに何事もひとりでやろうとし、周囲の気遣いをつっぱねる。そんな彼女にジュリアンは・・。
もうひとつの筋・・クワークに恨みを抱くコットの話とどう絡んでくるのかと思いましたが、最後の最後で、ジュリアンの治療のおかげで命拾いした彼女が、得意の低重力で活躍してコットを倒す・・という繋がりだったんですね。コットの顔のアレはどう見てもハサミ・・どうやって飲み喰いするのか気になりましたが、肝心のシーン、うまいこと映らない角度でしたね・・(笑)
警戒も役に立たず事件が起こってしまい、下手をすればメローラ死んでしまっていた・・オドーを責める訳ではないですけど(何もしてない時点では逮捕も出来んのは確かですし)、それにしてももう少しなんとか出来なかったのかという気が。そもそも、狙われてる本人のクワークがひとりで行動ってのが・・(←それをゆったら話が進まないとはいえ) 性格的にボディガードは雇わない(お金が勿体無い)でしょうけど、せめてロムと一緒に行動するとか、もうちょっと警戒しろよ・・。まぁ、ロムじゃ役に立たなかったかもしれませんが・・。
「フェレンギは死ぬと身体をバラして販売」って・・。最後の最後まで金儲けですかい!しかし、死体なんて買ってどうする・・生きてるうちなら臓器とか、使い途(←イヤな言い方ですが)ありそうですけど。TNGでフェレンギの遺族が遺体を解剖するなと言ってたのは、販売に備えて・・ということだったのでしょうか・・?冗談とはいえ、オドーの「(クワークの遺体が販売されたら)ひとつ買ってやるよ」という台詞に、「鹿の剥製のごとく壁に飾られるクワークの首」を連想・・(笑)←やっぱ、どうせ買うなら顔ですよね(値段も一番、高そうですが)
クリンゴンシェフがいい味だしてましたね・・(笑) しかし違いの分からない客には平気で鮮度の落ちたものを出してる訳で、「おいおい」という気もせんでもない・・そもそも、違いの分からない奴は喰うな・・ってことなんですかね。クリンゴン的には。ちなみに演者のロン・テイラー氏は02年に50歳で心臓麻痺で亡くなったそうで。合掌。
ジュリアンの後に注文にきた連中、もしや・・と思って確認したらやはり、TNGに出てきたパクレド人でしたね。ジュリアン・・というかシディグさんが撮影で実際口に入れていた、アレは一体何で作ってあったのか・・気になります。
ジュリアンの色男(?)っぷりの発揮された回ですね。「先制攻撃」で自分のプライドを守ろうと突っ張って生きてきたメローラに、人は誰でも、一人では生きることは出来ない・・人に頼ることも時には大切だと説き、頑なだった彼女の心をほぐす・・。「自分には能力がある・・無能ではないのだから、周囲には頼らない」というメローラに、「君が無能でないのと同様、僕達だって無能ではない・・それなりに有能なんだよ」=自分を認めて欲しいなら、周囲の人間のことも認めなければ・・と諭す辺り、なるほど・・と。
低重力状態でのメローラとジュリアンのラブシーンが美しい・・TOS→TNG→DS9ときて、つくづく、撮影技術の進歩には目を見張る・・というか。
一般的な高重力の世界では「障害」となる特性・・しかし、それこそが自分の種族であり、自分自身である・・と、受け入れて生きることを決意するメローラ。道は別れましたが、彼女にとって、頑なだった自分を変えてくれて、気付かなかったことに気付かせてくれたジュリアンは、確かに一生、忘れ得ない人でしょうね。
それにしても、結構、「ふられのジュリアン」なんですね・・(笑)
低重力の母星をでれば、歩くことが出来ないエレージアン星人。その星の人間として初めての艦隊士官メローラが、任務のためDS9にやってくることに。
ここでは彼女が普段使っている低重力ユニットが使えないため、ジュリアンは車椅子を用意したり、オブライエンは部屋を改造したりと、皆彼女を迎えるための準備に心を砕いたが、到着した彼女は憐れみは無用とばかりに何事もひとりでやろうとし、周囲の気遣いをつっぱねる。そんな彼女にジュリアンは・・。
もうひとつの筋・・クワークに恨みを抱くコットの話とどう絡んでくるのかと思いましたが、最後の最後で、ジュリアンの治療のおかげで命拾いした彼女が、得意の低重力で活躍してコットを倒す・・という繋がりだったんですね。コットの顔のアレはどう見てもハサミ・・どうやって飲み喰いするのか気になりましたが、肝心のシーン、うまいこと映らない角度でしたね・・(笑)
警戒も役に立たず事件が起こってしまい、下手をすればメローラ死んでしまっていた・・オドーを責める訳ではないですけど(何もしてない時点では逮捕も出来んのは確かですし)、それにしてももう少しなんとか出来なかったのかという気が。そもそも、狙われてる本人のクワークがひとりで行動ってのが・・(←それをゆったら話が進まないとはいえ) 性格的にボディガードは雇わない(お金が勿体無い)でしょうけど、せめてロムと一緒に行動するとか、もうちょっと警戒しろよ・・。まぁ、ロムじゃ役に立たなかったかもしれませんが・・。
「フェレンギは死ぬと身体をバラして販売」って・・。最後の最後まで金儲けですかい!しかし、死体なんて買ってどうする・・生きてるうちなら臓器とか、使い途(←イヤな言い方ですが)ありそうですけど。TNGでフェレンギの遺族が遺体を解剖するなと言ってたのは、販売に備えて・・ということだったのでしょうか・・?冗談とはいえ、オドーの「(クワークの遺体が販売されたら)ひとつ買ってやるよ」という台詞に、「鹿の剥製のごとく壁に飾られるクワークの首」を連想・・(笑)←やっぱ、どうせ買うなら顔ですよね(値段も一番、高そうですが)
クリンゴンシェフがいい味だしてましたね・・(笑) しかし違いの分からない客には平気で鮮度の落ちたものを出してる訳で、「おいおい」という気もせんでもない・・そもそも、違いの分からない奴は喰うな・・ってことなんですかね。クリンゴン的には。ちなみに演者のロン・テイラー氏は02年に50歳で心臓麻痺で亡くなったそうで。合掌。
ジュリアンの後に注文にきた連中、もしや・・と思って確認したらやはり、TNGに出てきたパクレド人でしたね。ジュリアン・・というかシディグさんが撮影で実際口に入れていた、アレは一体何で作ってあったのか・・気になります。
ジュリアンの色男(?)っぷりの発揮された回ですね。「先制攻撃」で自分のプライドを守ろうと突っ張って生きてきたメローラに、人は誰でも、一人では生きることは出来ない・・人に頼ることも時には大切だと説き、頑なだった彼女の心をほぐす・・。「自分には能力がある・・無能ではないのだから、周囲には頼らない」というメローラに、「君が無能でないのと同様、僕達だって無能ではない・・それなりに有能なんだよ」=自分を認めて欲しいなら、周囲の人間のことも認めなければ・・と諭す辺り、なるほど・・と。
低重力状態でのメローラとジュリアンのラブシーンが美しい・・TOS→TNG→DS9ときて、つくづく、撮影技術の進歩には目を見張る・・というか。
一般的な高重力の世界では「障害」となる特性・・しかし、それこそが自分の種族であり、自分自身である・・と、受け入れて生きることを決意するメローラ。道は別れましたが、彼女にとって、頑なだった自分を変えてくれて、気付かなかったことに気付かせてくれたジュリアンは、確かに一生、忘れ得ない人でしょうね。
それにしても、結構、「ふられのジュリアン」なんですね・・(笑)
原題はCardassians。今に始まった話ではないとはいえ、とりわけ今回の邦題はおかしい・・全然「戦慄」ではないと思うんですけど・・。
ジュリアンとガラックは、レプリマットでベイジョー人の老人に連れられたカーデシア人の少年を見かける。ガラックに話しかけられた少年は、いきなり彼の手に噛み付いてしまい・・。
ベイジョーに残された、カーデシア人の戦災孤児問題という、これまたDS9らしいヘヴィなお話。
仕方なく取り残されたのではなく、実は故意・・デュカットの、政敵を陥れんがための謀略のせいで戦災孤児となったことが判明するルーガル。
内ゲバってやあねぇというか、真に怖いのは敵ではなく、味方の中の敵・・というか。
そんな大人のエゴで人生を大きく狂わされ、苦しんだであろうルーガルが哀れでしたが、それでも、彼はベイジョー人の養父母に慈しまれ、そしてこれからは実の父親が慈しんでくれる・・。一番哀れなのは、養父母に引き取られることも、実の親がカーデシアから迎えにくることもない、養護施設にいたあのカーデシア人の子供達・・(泣) 本当、戦争の生み出す悲劇を、いろんな方向から描いていきますねDS9は・・。
自身が生身でカーデシア人と殺し合いをしたことがあり、敬愛していた上官もカーデシア人とのことが元で人生を狂わせた・・。ゆえに、カーデシア人への偏見をルーガルにもあてはめていたオブライエンが、最後には、カーデシアに向かう彼に「ベイジョーに行きたくなったら迎えに出るから連絡しろ」と親身に接するようになる・・ってのが良かったです。種族で一概に、いいか悪いか決め付ける、そんな偏見は「美しくない」(byケイコ)
シスコの「しかしなぜ彼(ルーガル)を養子に?」という問いに対する、ベイジョー人養父の言葉・・「だって誰かが育ててやらなきゃならないでしょう、まだ子供なんだから」が、ずしりとくる・・。身寄りをなくした子供に、まともな人間なら抱くであろう当然の感覚・・しかし、敵の子供となるととたんにその感覚を曇らせる人間が多いであろう世の中にあって、潔い・・。
今回の件で、ジュリアン・・DS9面子は、コタン・パダールに貸しを作った・・これを、シスコの言う通り、他の戦災孤児問題解決という形で返して貰えるといいんですが・・。
それにしても、ガラックに勝手に寝室に忍び込まれたことに何のとまどいも見せないジュリアンは変・・(笑) 普通、「どうやって入ったんだよ」とかツッコむやろ!!
ジュリアンとシスコが、寝間着披露で揃い踏み(笑)
ジュリアンとガラックは、レプリマットでベイジョー人の老人に連れられたカーデシア人の少年を見かける。ガラックに話しかけられた少年は、いきなり彼の手に噛み付いてしまい・・。
ベイジョーに残された、カーデシア人の戦災孤児問題という、これまたDS9らしいヘヴィなお話。
仕方なく取り残されたのではなく、実は故意・・デュカットの、政敵を陥れんがための謀略のせいで戦災孤児となったことが判明するルーガル。
内ゲバってやあねぇというか、真に怖いのは敵ではなく、味方の中の敵・・というか。
そんな大人のエゴで人生を大きく狂わされ、苦しんだであろうルーガルが哀れでしたが、それでも、彼はベイジョー人の養父母に慈しまれ、そしてこれからは実の父親が慈しんでくれる・・。一番哀れなのは、養父母に引き取られることも、実の親がカーデシアから迎えにくることもない、養護施設にいたあのカーデシア人の子供達・・(泣) 本当、戦争の生み出す悲劇を、いろんな方向から描いていきますねDS9は・・。
自身が生身でカーデシア人と殺し合いをしたことがあり、敬愛していた上官もカーデシア人とのことが元で人生を狂わせた・・。ゆえに、カーデシア人への偏見をルーガルにもあてはめていたオブライエンが、最後には、カーデシアに向かう彼に「ベイジョーに行きたくなったら迎えに出るから連絡しろ」と親身に接するようになる・・ってのが良かったです。種族で一概に、いいか悪いか決め付ける、そんな偏見は「美しくない」(byケイコ)
シスコの「しかしなぜ彼(ルーガル)を養子に?」という問いに対する、ベイジョー人養父の言葉・・「だって誰かが育ててやらなきゃならないでしょう、まだ子供なんだから」が、ずしりとくる・・。身寄りをなくした子供に、まともな人間なら抱くであろう当然の感覚・・しかし、敵の子供となるととたんにその感覚を曇らせる人間が多いであろう世の中にあって、潔い・・。
今回の件で、ジュリアン・・DS9面子は、コタン・パダールに貸しを作った・・これを、シスコの言う通り、他の戦災孤児問題解決という形で返して貰えるといいんですが・・。
それにしても、ガラックに勝手に寝室に忍び込まれたことに何のとまどいも見せないジュリアンは変・・(笑) 普通、「どうやって入ったんだよ」とかツッコむやろ!!
ジュリアンとシスコが、寝間着披露で揃い踏み(笑)
原題はInvasive Procedures。「侵襲的処置」・・メスとかでザックリ、身体を傷つけるやり方。本来なら意味するところは「治療」でしょうに、今回の場合は・・。
激しいプラズマ嵐のため一般人が避難したDS9に、嵐に巻き込まれたらしい船がたどり着く。牽引し招き入れたところ、複数の異星人で構成された乗員達はあろうことかオブライエンに銃を突きつけ、オドーを容器に閉じ込めて封印してしまう。
DS9の事情をよく下調べしてある闖入者の一団のリーダーは、見るからに気弱そうな学者肌の男・ヴェラード。彼の目的はなんと、ジャッジアの体内の共生生物・ダックスと合体することであり、それはすなわち、ジャッジアの死を意味した・・。
オブライエン達を人質にとられ、大好きなジャッジアを死なす手術に踏み切らざるを得なくなったジュリアンの苦悩っぷりが良かったです。
闖入者の一団を招き入れるのに手を貸したクワーク・・さすがに今回はちょっとやり過ぎやろ!という気が。連中に騙されて、本当の目的は知らされてなかったんでしょうけど(←知ってた上でなら本っ当に許されない!!訳ですし)
共生生物と合体することに人生の全てを傾けて、結果、非合法かつ非人道的な方法を選んでしまったヴェラード。その心の「弱さ」こそが、ホストに選ばれなかった最大の理由でしょうに・・。そこら辺が、本人には分からないんですよね・・。
一度、共生生物との合体を果たし、知識の共有・・素晴らしい体験をした後で、切り離されたヴェラード。普通なら、一度合体をしたら死ぬまで一緒なんですから、味わうことはないはずの「空虚さ」を、犯した罪の報いとはいえ、これからの一生、抱え続けたまま生きなければいけない訳で・・。
まだ合体に焦がれ、そのままで人生を送った方が、目標もありましたし、自分自身のちっぽけさにも気付かず生きれたでしょうに・・。
ちなみにそんなヴェラードの恋人マリールが、彼から救い出して貰ったのは吹き替えでは「場末のカジノ」となってましたが、実は原語では「売春宿」だったそうで、それならなおさら、人殺しの片棒担ぎになってまで、彼に尽くそうとする彼女の気持ちも、分からなくもない?・・というか。しかし、出会ったということはヴェラード、売春宿に行ったってことですよね・・?
それにしてもマリール、元レジスタンス闘士のキラに、生身の殴り合いで勝てるたぁすごい女。ヴェラードの夢サポートの為に血のにじむような訓練を重ねたのでしょうか・・?
2人のクリンゴンのうち、ロイエンタール(若本規夫さん)の声で喋る方、どっかで見たことあんなぁ~・・と思いきや、演じてるのがトゥヴォック役のティム・ラスでした。
クワークが、仮病で作ろうとしたチャンスを危うく潰しかけるところだったジュリアン(笑) 場の空気読めよ!というか、あそこら辺に「お育ちの良さ」が出てるというか・・。
「背後から忍び寄る医者に注意」という、スタトレの伝統(?)が息づいてるのが微笑ましい。
シスコにヴェラードごと撃たれて、よくダックス死ななかったもんですね・・。でも確かに、撃って正しかった・・逃がしちゃ完全に、ジャッジアの生きる道は絶たれた訳ですし。それならわずかでも可能性のある方に賭けるべきな訳で。
しかし考えるにつけ、下手をすればヴェラードは自殺するような気もする・・これから法に裁かれてどんな刑に服するのか分かりませんが(ベイジョーのステーション内の事件ですから、ベイジョーの法で裁かれるんでしょうけど)、収監中に自殺させないよう、よくよく見張っといた方が良さげな・・。
たとえ共生生物と合体できてなくても、素の、ヴェラード自身の人生にも、マリールのように寄り添ってくれる人もいたりで、それなりの生き甲斐・・生きる価値がある訳ですが、肝心のヴェラード自身がその価値に気付けていない以上、合体という夢を絶たれた人生を、自殺という形で終わらせる可能性は高いんではないかと・・。悲しいことですが。
激しいプラズマ嵐のため一般人が避難したDS9に、嵐に巻き込まれたらしい船がたどり着く。牽引し招き入れたところ、複数の異星人で構成された乗員達はあろうことかオブライエンに銃を突きつけ、オドーを容器に閉じ込めて封印してしまう。
DS9の事情をよく下調べしてある闖入者の一団のリーダーは、見るからに気弱そうな学者肌の男・ヴェラード。彼の目的はなんと、ジャッジアの体内の共生生物・ダックスと合体することであり、それはすなわち、ジャッジアの死を意味した・・。
オブライエン達を人質にとられ、大好きなジャッジアを死なす手術に踏み切らざるを得なくなったジュリアンの苦悩っぷりが良かったです。
闖入者の一団を招き入れるのに手を貸したクワーク・・さすがに今回はちょっとやり過ぎやろ!という気が。連中に騙されて、本当の目的は知らされてなかったんでしょうけど(←知ってた上でなら本っ当に許されない!!訳ですし)
共生生物と合体することに人生の全てを傾けて、結果、非合法かつ非人道的な方法を選んでしまったヴェラード。その心の「弱さ」こそが、ホストに選ばれなかった最大の理由でしょうに・・。そこら辺が、本人には分からないんですよね・・。
一度、共生生物との合体を果たし、知識の共有・・素晴らしい体験をした後で、切り離されたヴェラード。普通なら、一度合体をしたら死ぬまで一緒なんですから、味わうことはないはずの「空虚さ」を、犯した罪の報いとはいえ、これからの一生、抱え続けたまま生きなければいけない訳で・・。
まだ合体に焦がれ、そのままで人生を送った方が、目標もありましたし、自分自身のちっぽけさにも気付かず生きれたでしょうに・・。
ちなみにそんなヴェラードの恋人マリールが、彼から救い出して貰ったのは吹き替えでは「場末のカジノ」となってましたが、実は原語では「売春宿」だったそうで、それならなおさら、人殺しの片棒担ぎになってまで、彼に尽くそうとする彼女の気持ちも、分からなくもない?・・というか。しかし、出会ったということはヴェラード、売春宿に行ったってことですよね・・?
それにしてもマリール、元レジスタンス闘士のキラに、生身の殴り合いで勝てるたぁすごい女。ヴェラードの夢サポートの為に血のにじむような訓練を重ねたのでしょうか・・?
2人のクリンゴンのうち、ロイエンタール(若本規夫さん)の声で喋る方、どっかで見たことあんなぁ~・・と思いきや、演じてるのがトゥヴォック役のティム・ラスでした。
クワークが、仮病で作ろうとしたチャンスを危うく潰しかけるところだったジュリアン(笑) 場の空気読めよ!というか、あそこら辺に「お育ちの良さ」が出てるというか・・。
「背後から忍び寄る医者に注意」という、スタトレの伝統(?)が息づいてるのが微笑ましい。
シスコにヴェラードごと撃たれて、よくダックス死ななかったもんですね・・。でも確かに、撃って正しかった・・逃がしちゃ完全に、ジャッジアの生きる道は絶たれた訳ですし。それならわずかでも可能性のある方に賭けるべきな訳で。
しかし考えるにつけ、下手をすればヴェラードは自殺するような気もする・・これから法に裁かれてどんな刑に服するのか分かりませんが(ベイジョーのステーション内の事件ですから、ベイジョーの法で裁かれるんでしょうけど)、収監中に自殺させないよう、よくよく見張っといた方が良さげな・・。
たとえ共生生物と合体できてなくても、素の、ヴェラード自身の人生にも、マリールのように寄り添ってくれる人もいたりで、それなりの生き甲斐・・生きる価値がある訳ですが、肝心のヴェラード自身がその価値に気付けていない以上、合体という夢を絶たれた人生を、自殺という形で終わらせる可能性は高いんではないかと・・。悲しいことですが。
原題はThe Siege。
サークルによるクーデターにより、DS9撤退を余儀なくされるシスコ。しかし、ステーションを乗っ取られるのを少しでも遅らせ、サークル自身も気付いていない事実・・武器の供給の裏には、カーデシア人が関与していた・・ということがベイジョーで公になるのを待つため、彼はここに残る決意をする。提督は内政干渉を禁じたが、現実にベイジョーのステーションで暮らしているシスコやその部下にとって、ベイジョーの未来は他人事ではなくなっていたのである。
ベイジョー人以外の民間人を逃がすため、そして、ベイジョー人でも逃げることを願う者はいるであろう・・と、彼らを無事、脱出させる為の準備に、シスコ達はとりかかる。
なんかもう、シスコ(達)、かっこ良すぎでしょ!というか。
彼らが残り、キラとジャッジアが協力して、閣議にカーデシアの武器供与の事実を知らせ、結果的にベイジョーを救った・・やはりシスコは、ベイジョーにとっての「選ばれし者」だよなぁ・・としみじみしましたが、提督の命令に逆らったのは事実・・。後で処分を受けないか気になりますが、まぁ、彼のおかげで地位を取り戻したベイジョーの政府高官達がのちのち、連邦にお礼を言ってくるでしょうから(←言ってこなかったら許さない)、提督も表立ってシスコを処分することは出来ないでしょう。現実問題として、艦隊の人間全員が撤退するには船が足りなかった訳ですし。
ステーションに残るという夫・・「ワームホールをカーデシアに渡す訳にはいかない」というオブライエンに、「ガンマ宇宙域なんか奴らにくれてやればいいのよ!」というケイコ。愛する夫が自分の傍らで生きていてくれるなら、「全宇宙が原子に還元したって構わない」と泣いた銀英伝のフレデリカを思い出したり(しんみり)
ジェイクとノーグの別れもいい感じ。異文化、異種族、親父達の迫害・・もろもろの障害を乗り越えて結ばれた2人の友情・・。「ベイジョー人以外は出て行け!」と主張するサークルの連中に、2人の爪の垢でも煎じて飲ませたいです、本当。
ジェイクの、シスコへの「僕も残った方がよくない?」にも、ちょっとウッときた・・。傍目には無力な子供でしかないジェイクですが、彼は彼なりに、一生懸命、他の誰よりも父・シスコを心配し、想っている、その気持ちに・・(泣) そして、彼にチップという形で手紙を渡したシスコの気持ちにも・・(泣) 結局その手紙の内容が明らかにされることはなかった訳ですが、どう考えても、自身に万一のことがあった場合の、ジェイクへの「遺書」であろうことを思うと・・。一体、どんなことを書いてあったのか・・。
いつも兄貴にいいようにこき使われてるロムが、クワークの分の搭乗券でダボガールと仲良く脱出したのには笑いました・・。やるときゃやるねぇ・・というか。しかし、ステーションに帰ってきたらクワークにどんな仕返しをされたのか・・。
ステーション内に残って潜伏・・ゲリラ活動を始めたシスコ達。ジュリアンがひとつのユニットを任せられて、活躍していた・・やっと、彼も頼もしくなってきたというか。
生きるか死ぬかの差し迫った状況でも、やはりというか、ラチナムを置いていかないクワーク・・(笑) それでこそ彼よね・・という感じ。
ちなみにクリム将軍役の俳優さんはピカード役候補だったそうで。確かに軍人役の似合う、渋いおじ様ではありましたが、やはり、「パトリック(←馴れ馴れしい)以外のピカードなんて、想像できねぇよ!」という感じ・・。
最後、シスコをかばったリーが、やっと虚像の人生を終えられる・・と安堵しながら死んでいくのが悲しい・・。英雄として祭り上げられ、カーデシアで捕虜として10年苦しみ、やっとのことで帰還を果たした故郷は混迷を極めていた・・。自分自身の、本当の人生を、心安らかに送ることは出来なかった彼がつくづく哀れで・・。
人様の感想で、リーを演じてたのがウエストサイド物語のトニー・・つまり、ツイン・ピークスのベンジャミン・ホーン(俳優自身の名前はリチャード・ベイマー)だと知ってびっくり!!ツイン・ピークス全話見てますけど、全然気付きませんでした・・。
原題はThe Circle。
キラの異動を、昇進ということで渋々了承するシスコの元に、自室前のジェイクから連絡が入る。駆けつけてみればドアに大きく、サークルのシンボルが描かれていた・・。
キラの異動に怒りまくるオドーがかわいい・・(笑) そして、キラの部屋を訪れた連中の、各々らしい態度・・特に、ジャッジアの持ってきた化粧水に、「こんな時に化粧品の話してる場合ですか!」とブチ切れるオドー・・ってとこが面白いです。化粧水の貸し借り・・そういうこともしてたんですね。さすが女同士というか。
シスコの、キラへの「君を取り戻してみせるよ」には、またまた「Wow!!」(笑)と思った・・ああ見えて(←?)、キザっちい台詞をよく言うあたりが、アメリカ人よね~・・というか。
そして、バライルの僧院に滞在するキラの、髪型の変化。この方が、いつものより良いような・・。預言の中の、バライルとキラはエロい・・そういう関係になるんでしょうか?2人は・・。
サークルに誘拐され、拷問されたキラが、シスコ達に救出された後で「治療なんかしてる暇はないわ」と言うあたりが・・。レジスタンスとして、厳しい戦いを生き抜いてきた彼女にとって、この程度の傷は大したことではないんでしょうけど・・そう言い切れるだけの経験をしてきた、その事実に・・(泣)
この程度の拷問では屈しない=過去に、辛い経験に耐えてきた・・自分の身体(顔)なんかより、星の一大事を案じなければならない・・。過去も、そして占領が終わったはずの現在ですら、なんら変わらぬ過酷な人生を歩む彼女。いったい何時になったら、平穏な人生を送れるのか・・。
キラの異動を、昇進ということで渋々了承するシスコの元に、自室前のジェイクから連絡が入る。駆けつけてみればドアに大きく、サークルのシンボルが描かれていた・・。
キラの異動に怒りまくるオドーがかわいい・・(笑) そして、キラの部屋を訪れた連中の、各々らしい態度・・特に、ジャッジアの持ってきた化粧水に、「こんな時に化粧品の話してる場合ですか!」とブチ切れるオドー・・ってとこが面白いです。化粧水の貸し借り・・そういうこともしてたんですね。さすが女同士というか。
シスコの、キラへの「君を取り戻してみせるよ」には、またまた「Wow!!」(笑)と思った・・ああ見えて(←?)、キザっちい台詞をよく言うあたりが、アメリカ人よね~・・というか。
そして、バライルの僧院に滞在するキラの、髪型の変化。この方が、いつものより良いような・・。預言の中の、バライルとキラはエロい・・そういう関係になるんでしょうか?2人は・・。
サークルに誘拐され、拷問されたキラが、シスコ達に救出された後で「治療なんかしてる暇はないわ」と言うあたりが・・。レジスタンスとして、厳しい戦いを生き抜いてきた彼女にとって、この程度の傷は大したことではないんでしょうけど・・そう言い切れるだけの経験をしてきた、その事実に・・(泣)
この程度の拷問では屈しない=過去に、辛い経験に耐えてきた・・自分の身体(顔)なんかより、星の一大事を案じなければならない・・。過去も、そして占領が終わったはずの現在ですら、なんら変わらぬ過酷な人生を歩む彼女。いったい何時になったら、平穏な人生を送れるのか・・。
原題はThe Homecoming。
輸送船の女船長から、ベイジョー人のイヤリングを預かるクワーク。船長はそれを、カーデシア4の修理工から言づかったという。誰でもいいから、ベイジョー人に渡して欲しい・・と。キラに見せたところ、それは死んだと思われていたベイジョーのレジスタンス指導者リー・ナラスのものであった。混迷を極める今のベイジョーには、彼のようなリーダーが必要だというキラの考えに同意したシスコは、彼女の望み通り連邦のシャトルを、オブライエンをつけた上で貸す。かくしてキラは、危険な救出任務に向かうが・・。
捕虜は解放するという協定に違反していたカーデシア、政情が不安定で、ゆえにこそ「サークル」などという、排他的な極右グループが民衆の支持を受け、跋扈するベイジョー。どっちもうんざり・・というか、本当、DS9は今の、現実の世の中のイヤ~な部分を反映した、リアルな物語展開しますね・・。
カーデシアに虐げられた過去を持つからといって、ベイジョーを単に、かわいそうな星・・とだけ描くのではなく、どの社会でも抱えうるイヤ~な側面をきっちり描く・・そうすることで、今の現実の世の中が抱える問題、矛盾をあぶりだす。
ベイジョー人の彼女との交際を、その父親に反対されて落ち込むジェイクを見ると本当、こっちも落ち込んだ気分になる・・(そして同じようなことが、現実でも散々起きていて、これからも起こるであろうことにさらに落ち込む・・)
ジェイク個人がどんだけいい子かを知ろうともせず、ベイジョー人かそうでないかだけで判断し、切り捨てるその考え方の危うさ・・。
カーデシアに痛めつけられ、その為に臆病に、排他的になったであろう、その経緯には同情しますが、だからといって、ベイジョー人以外を全否定・拒否するやり方で、やっていけるのか?星全体も個人も、幸せになれるというのか?
他山の石というか、我々も気をつけなければ・・と思わされる・・。
そして、問題のリー・ナラスを救出に成功したものの、実は彼の評判は勝手に周囲が創り上げて、独り歩きしたものだということを知るシスコ。逃げ出そうとしたリーを、象徴・・ベイジョーをひとつにまとめるためのシンボルとして、必要だと判断したシスコは彼に留まることを決意させるが、結果、本当は英雄でも何でもない彼がDS9側のベイジョー代表となり、シスコはキラという勇敢で優秀な部下を失う危機に見舞われる・・(皮肉)
それにしても、生きて帰れないかもしれない危険な任務に妻帯者のオブライエン選びますか~!という気がしますが、艦隊に所属する以上、妻帯してようがそうでなかろうが、関係ないんでしょうね・・。「任務」の重みを、しみじみ感じます。
キラに「濃い顔」と言われても、いい方に受け取るクワーク・・ものすごいポジティブシンキング(笑)
あと、リーの告白の中の、「下着を一枚着けたきりのカーデシア人」・・順番からしてどう考えてもパンツいっちょな訳で、想像できない・・そういや、彼らの裸って見たことないよな・・。
輸送船の女船長から、ベイジョー人のイヤリングを預かるクワーク。船長はそれを、カーデシア4の修理工から言づかったという。誰でもいいから、ベイジョー人に渡して欲しい・・と。キラに見せたところ、それは死んだと思われていたベイジョーのレジスタンス指導者リー・ナラスのものであった。混迷を極める今のベイジョーには、彼のようなリーダーが必要だというキラの考えに同意したシスコは、彼女の望み通り連邦のシャトルを、オブライエンをつけた上で貸す。かくしてキラは、危険な救出任務に向かうが・・。
捕虜は解放するという協定に違反していたカーデシア、政情が不安定で、ゆえにこそ「サークル」などという、排他的な極右グループが民衆の支持を受け、跋扈するベイジョー。どっちもうんざり・・というか、本当、DS9は今の、現実の世の中のイヤ~な部分を反映した、リアルな物語展開しますね・・。
カーデシアに虐げられた過去を持つからといって、ベイジョーを単に、かわいそうな星・・とだけ描くのではなく、どの社会でも抱えうるイヤ~な側面をきっちり描く・・そうすることで、今の現実の世の中が抱える問題、矛盾をあぶりだす。
ベイジョー人の彼女との交際を、その父親に反対されて落ち込むジェイクを見ると本当、こっちも落ち込んだ気分になる・・(そして同じようなことが、現実でも散々起きていて、これからも起こるであろうことにさらに落ち込む・・)
ジェイク個人がどんだけいい子かを知ろうともせず、ベイジョー人かそうでないかだけで判断し、切り捨てるその考え方の危うさ・・。
カーデシアに痛めつけられ、その為に臆病に、排他的になったであろう、その経緯には同情しますが、だからといって、ベイジョー人以外を全否定・拒否するやり方で、やっていけるのか?星全体も個人も、幸せになれるというのか?
他山の石というか、我々も気をつけなければ・・と思わされる・・。
そして、問題のリー・ナラスを救出に成功したものの、実は彼の評判は勝手に周囲が創り上げて、独り歩きしたものだということを知るシスコ。逃げ出そうとしたリーを、象徴・・ベイジョーをひとつにまとめるためのシンボルとして、必要だと判断したシスコは彼に留まることを決意させるが、結果、本当は英雄でも何でもない彼がDS9側のベイジョー代表となり、シスコはキラという勇敢で優秀な部下を失う危機に見舞われる・・(皮肉)
それにしても、生きて帰れないかもしれない危険な任務に妻帯者のオブライエン選びますか~!という気がしますが、艦隊に所属する以上、妻帯してようがそうでなかろうが、関係ないんでしょうね・・。「任務」の重みを、しみじみ感じます。
キラに「濃い顔」と言われても、いい方に受け取るクワーク・・ものすごいポジティブシンキング(笑)
あと、リーの告白の中の、「下着を一枚着けたきりのカーデシア人」・・順番からしてどう考えてもパンツいっちょな訳で、想像できない・・そういや、彼らの裸って見たことないよな・・。
原題はIn the Hands of the Prophets。
オブライエンの、有能な若いベイジョー人女性助手の存在が少々気にかかるケイコ。そんな彼女の授業を、ベイジョーの司教で、次期カイ(最高指導者)候補のひとり・ウィンが参観に訪れる。ワームホールについての授業で、ベイジョー人が与えた宗教的側面を教えるよう強制するウィンと、あくまで科学的な側面のみ教えようとするケイコは対立し・・。
で、出た~!DS9最凶悪女(←多分)ウィン!第1シーズンから出てたのねアンタ・・と、これから先を思うとゲンナリしないでもないですけど、強烈な悪役がいてこそ、話は面白くなる・・実際、彼女の仕組んだ悪巧みで、クライマックスはハラハラさせられました。
特に信仰を持たない、大多数の日本人にとっては、「宗教ヤダヤダ」の一言で済ませたくなりますが、そういう訳にもいかない・・。それを信じる人にとって、どれほどの支え、生き甲斐、人生の根幹を成すものなのか・・。ベンジャミンがジェイクを諭す、「(自分が)信じられないからといって間違っていると決め付けてはウィン司教と同じ」という言葉が重い・・。
ジェイクが、そして我々の大多数が信じてやまない「科学」だって、時には間違ったり、兵器に反映されたり。要は、宗教も科学も、人生の中(もしくは人類全体)で、どう付き合っていくかが肝心な訳で。
大事なのは、自分とは違う、宗教・生き方・文化・社会・・そういうものをもつ相手であろうとも、分かり合い、譲り合っていこうとする姿勢・努力を、諦めない・・決して放棄してはいけないということ。
だから、「神の存在を信じない、連邦の人間の精神は暗黒の中にある」と勝手に決め付けた・・自分(ベイジョー)と相手(連邦)を、断絶させようとしたウィンに、「あなたは大きな間違いを犯した」と指摘する、ベンジャミンの言葉がこれまた、重い!「時には対立することもある。実際何度もひどい喧嘩をした。だがそのぶつかり合いの中から、お互いに対する理解と信頼が生まれていったんだ」 あぁ本当、この回のベンジャミンはあやうく(←?)惚れてしまいそうなかっこよさ!
問題なのは宗教そのものではなく、宗教を信じるか信じないかだけの物差しで人を分ける考え方・・(キャンディ屋のオヤジのような) また、それを道具に、自身の立身を図るウィンのやり方。彼女がまだ、本気で宗教を信じてる・・信仰に身を捧げるタイプの人間ってんならまだしも(←そうだとしても、あのやり口は困りもんですけど)、あくまで立身のための「ポーズ」「ツール」として、信仰を利用してる・・ってのが余計に腹が立つ・・(怒)
カーデシア人に長く苦しめられ、「虐げられた」「弱々しげな」そんなイメージもある?ベイジョー人ですが、どうしてどうして、ウィンのように鉄面皮な逞しさをもつ者もいたり、またそのライバルのカイ有力候補・バライル司教も、(ウィンよりはだいぶマシそうとはいえ)今このタイミングでベンジャミンの味方は出来ない・・という冷徹な政治判断を下したりする・・(←それが出来るからこそ、カイ候補にまで上り詰めた・・とも言えるんでしょうけど)
当たり前ですが、いいカーデシア人もいれば、悪いベイジョー人もいる・・人種や国家で単純に良い悪いを分けることなんて出来ない・・。人はひとりひとり、違うんだよなぁ・・と。
最悪の形で脅迫を受けても(←犯人側からすれば、大きな目的達成のための「準備」のひとつに過ぎなかった・・ケイコのことはどうでも良かった訳ですが・・)、それに屈しなかったケイコは強い!
オブライエンを上官にもって、連邦にも良い人はいる・・と分かり始めていたニーラが、それでも人を殺して、わが身を破滅させた・・ってのが苦い・・。辛いカーデシア占領時代を生き延びる支えであったであろう、信仰の重み・・それに逆らえなかった・・ということなのかもしれませんが、信仰と、ウィン(という誤まった考えの人間)個人に対する崇拝・盲従を、自分の中で混同させてしまったことこそが、彼女の「罪」・・「痛恨の過ち」と言えるような。
オブライエンの、有能な若いベイジョー人女性助手の存在が少々気にかかるケイコ。そんな彼女の授業を、ベイジョーの司教で、次期カイ(最高指導者)候補のひとり・ウィンが参観に訪れる。ワームホールについての授業で、ベイジョー人が与えた宗教的側面を教えるよう強制するウィンと、あくまで科学的な側面のみ教えようとするケイコは対立し・・。
で、出た~!DS9最凶悪女(←多分)ウィン!第1シーズンから出てたのねアンタ・・と、これから先を思うとゲンナリしないでもないですけど、強烈な悪役がいてこそ、話は面白くなる・・実際、彼女の仕組んだ悪巧みで、クライマックスはハラハラさせられました。
特に信仰を持たない、大多数の日本人にとっては、「宗教ヤダヤダ」の一言で済ませたくなりますが、そういう訳にもいかない・・。それを信じる人にとって、どれほどの支え、生き甲斐、人生の根幹を成すものなのか・・。ベンジャミンがジェイクを諭す、「(自分が)信じられないからといって間違っていると決め付けてはウィン司教と同じ」という言葉が重い・・。
ジェイクが、そして我々の大多数が信じてやまない「科学」だって、時には間違ったり、兵器に反映されたり。要は、宗教も科学も、人生の中(もしくは人類全体)で、どう付き合っていくかが肝心な訳で。
大事なのは、自分とは違う、宗教・生き方・文化・社会・・そういうものをもつ相手であろうとも、分かり合い、譲り合っていこうとする姿勢・努力を、諦めない・・決して放棄してはいけないということ。
だから、「神の存在を信じない、連邦の人間の精神は暗黒の中にある」と勝手に決め付けた・・自分(ベイジョー)と相手(連邦)を、断絶させようとしたウィンに、「あなたは大きな間違いを犯した」と指摘する、ベンジャミンの言葉がこれまた、重い!「時には対立することもある。実際何度もひどい喧嘩をした。だがそのぶつかり合いの中から、お互いに対する理解と信頼が生まれていったんだ」 あぁ本当、この回のベンジャミンはあやうく(←?)惚れてしまいそうなかっこよさ!
問題なのは宗教そのものではなく、宗教を信じるか信じないかだけの物差しで人を分ける考え方・・(キャンディ屋のオヤジのような) また、それを道具に、自身の立身を図るウィンのやり方。彼女がまだ、本気で宗教を信じてる・・信仰に身を捧げるタイプの人間ってんならまだしも(←そうだとしても、あのやり口は困りもんですけど)、あくまで立身のための「ポーズ」「ツール」として、信仰を利用してる・・ってのが余計に腹が立つ・・(怒)
カーデシア人に長く苦しめられ、「虐げられた」「弱々しげな」そんなイメージもある?ベイジョー人ですが、どうしてどうして、ウィンのように鉄面皮な逞しさをもつ者もいたり、またそのライバルのカイ有力候補・バライル司教も、(ウィンよりはだいぶマシそうとはいえ)今このタイミングでベンジャミンの味方は出来ない・・という冷徹な政治判断を下したりする・・(←それが出来るからこそ、カイ候補にまで上り詰めた・・とも言えるんでしょうけど)
当たり前ですが、いいカーデシア人もいれば、悪いベイジョー人もいる・・人種や国家で単純に良い悪いを分けることなんて出来ない・・。人はひとりひとり、違うんだよなぁ・・と。
最悪の形で脅迫を受けても(←犯人側からすれば、大きな目的達成のための「準備」のひとつに過ぎなかった・・ケイコのことはどうでも良かった訳ですが・・)、それに屈しなかったケイコは強い!
オブライエンを上官にもって、連邦にも良い人はいる・・と分かり始めていたニーラが、それでも人を殺して、わが身を破滅させた・・ってのが苦い・・。辛いカーデシア占領時代を生き延びる支えであったであろう、信仰の重み・・それに逆らえなかった・・ということなのかもしれませんが、信仰と、ウィン(という誤まった考えの人間)個人に対する崇拝・盲従を、自分の中で混同させてしまったことこそが、彼女の「罪」・・「痛恨の過ち」と言えるような。
原題はDuet。
DS9を訪れた貨物船から、病人が転送されてくる。その病気・・カラ・ノーラ症候群は、ガリテップというベイジョーの強制収容所の鉱山事故で発生した病気で、罹っているということはつまり、その強制収容所を生き延びた、ベイジョー人にとっては英雄的な存在・・ということ。なので、病人に会うべくキラは医療室を訪れるが、その当人はなんと、カーデシア人であった。
冒頭の「窓を割るのが得意だった」というジャッジアに、「お前は尾崎豊(の歌)かっ!!」と皆、突っ込んだのでは・・?
加害者側のカーデシア人にも、占領時の悪事を・・それも、自分自身が直接手を下した訳ではなくても、見過ごした「弱さ」を悔い、自らの生命を捧げてまで、種族全体に悔い改めさせようとする、マリッツァのような人がいる・・。
その事実に心をうたれて、これ以上、決して人は殺さないと決意したキラの目の前で、「カーデシアの野郎なんて! 誰だって同じだろうが!」と叫ぶベイジョー人ケイノンに刺されて、マリッツァは死んでいく・・。
本当、ラストのケイノンの台詞が心に突き刺さる・・。そして、それに対するキラの「違うわ!・・違うのに」が・・(泣)
戦争の怖さ・・人は誰だってひとりひとり違う人間なのに、敵か味方かでひとくくりに考えてしまう(昔で言うところの「鬼畜米英」とか)怖さ。心優しい敵国の人間もいれば、人の皮を被った獣のような自国の人間もいる・・。それなのに、敵か味方かで区別・・ひとりひとりの人間がどういう人間なのか、理性的に判断することを放棄する危うさ・・と申しますか。
勿論、カーデシア人ということでひとくくりに憎まざるを得ないほど、ひどい思いをしたベイジョー人には心底、同情しますが・・。
戦争は終わっても、傷はこういう形で、長いこと残る・・。
DS9を訪れた貨物船から、病人が転送されてくる。その病気・・カラ・ノーラ症候群は、ガリテップというベイジョーの強制収容所の鉱山事故で発生した病気で、罹っているということはつまり、その強制収容所を生き延びた、ベイジョー人にとっては英雄的な存在・・ということ。なので、病人に会うべくキラは医療室を訪れるが、その当人はなんと、カーデシア人であった。
冒頭の「窓を割るのが得意だった」というジャッジアに、「お前は尾崎豊(の歌)かっ!!」と皆、突っ込んだのでは・・?
加害者側のカーデシア人にも、占領時の悪事を・・それも、自分自身が直接手を下した訳ではなくても、見過ごした「弱さ」を悔い、自らの生命を捧げてまで、種族全体に悔い改めさせようとする、マリッツァのような人がいる・・。
その事実に心をうたれて、これ以上、決して人は殺さないと決意したキラの目の前で、「カーデシアの野郎なんて! 誰だって同じだろうが!」と叫ぶベイジョー人ケイノンに刺されて、マリッツァは死んでいく・・。
本当、ラストのケイノンの台詞が心に突き刺さる・・。そして、それに対するキラの「違うわ!・・違うのに」が・・(泣)
戦争の怖さ・・人は誰だってひとりひとり違う人間なのに、敵か味方かでひとくくりに考えてしまう(昔で言うところの「鬼畜米英」とか)怖さ。心優しい敵国の人間もいれば、人の皮を被った獣のような自国の人間もいる・・。それなのに、敵か味方かで区別・・ひとりひとりの人間がどういう人間なのか、理性的に判断することを放棄する危うさ・・と申しますか。
勿論、カーデシア人ということでひとくくりに憎まざるを得ないほど、ひどい思いをしたベイジョー人には心底、同情しますが・・。
戦争は終わっても、傷はこういう形で、長いこと残る・・。
原題はDramatis Personae。「(劇の)登場人物」
占領時、カーデシアに協力していたヴァレリアンの船がステーションにドッキング許可を求めてきた。シスコのドッキング許可の指示に、しぶしぶ従うキラ。そんな折、ワームホールからクリンゴン艦が現れ、突然爆発、かろうじて転送で脱出できた乗員も、謎の言葉を残して死んでしまう。そしてその直後から、ステーション司令部スタッフの態度が段々おかしくなり・・。
一枚岩のエンタープライズと違い、ベイジョーのステーションですが管理を委託されているのは連邦という事情をもつDS9。普段、人としての理性や今までの付き合いで培った信頼関係、そういった物で支えられているはずの関係が、テレパスエネルギー母体という闖入者のせいで崩れ、疑心暗鬼に陥っていく・・。
そんな中、身体には影響でてましたけど、精神はそうでなかったオドーが活躍、シスコ(連邦)派とキラ(ベイジョー)派に2分されたステーション司令部を破滅から救う訳ですが。それにしてもジュリアンはともかく、ダックスとしてなら付き合いの長いジャッジアまでキラ派についたのが意外・・シスコ人望ねぇなぁ(笑) まぁ、確かにあの時のシスコは指揮官としてはちょっと頼りなさげでしたが(時計造りという意外な才能は発揮してましたけど)
妙にボーっとして、思い出話ばかりする・・過去に浸ってる?っぽいジャッジアが気になりました。普段才気あふれる人なだけに、その反動?
おかしくなったオブライエンは、ポジション的にもこの前見た「レイヤー・ケーキ」ぽかった・・結構、ワルな演技もはまりますな、コルム・ミーニー。
占領時、カーデシアに協力していたヴァレリアンの船がステーションにドッキング許可を求めてきた。シスコのドッキング許可の指示に、しぶしぶ従うキラ。そんな折、ワームホールからクリンゴン艦が現れ、突然爆発、かろうじて転送で脱出できた乗員も、謎の言葉を残して死んでしまう。そしてその直後から、ステーション司令部スタッフの態度が段々おかしくなり・・。
一枚岩のエンタープライズと違い、ベイジョーのステーションですが管理を委託されているのは連邦という事情をもつDS9。普段、人としての理性や今までの付き合いで培った信頼関係、そういった物で支えられているはずの関係が、テレパスエネルギー母体という闖入者のせいで崩れ、疑心暗鬼に陥っていく・・。
そんな中、身体には影響でてましたけど、精神はそうでなかったオドーが活躍、シスコ(連邦)派とキラ(ベイジョー)派に2分されたステーション司令部を破滅から救う訳ですが。それにしてもジュリアンはともかく、ダックスとしてなら付き合いの長いジャッジアまでキラ派についたのが意外・・シスコ人望ねぇなぁ(笑) まぁ、確かにあの時のシスコは指揮官としてはちょっと頼りなさげでしたが(時計造りという意外な才能は発揮してましたけど)
妙にボーっとして、思い出話ばかりする・・過去に浸ってる?っぽいジャッジアが気になりました。普段才気あふれる人なだけに、その反動?
おかしくなったオブライエンは、ポジション的にもこの前見た「レイヤー・ケーキ」ぽかった・・結構、ワルな演技もはまりますな、コルム・ミーニー。
●2001年7月から某所で書いていた感想日記の移植版です。
●基本的にテレビ本編&映画の感想はネタバレ有、小説の感想はネタバレがある場合「続きを読む」で・・というスタンスです。
●ブログ内の画像の無断転載・二次使用はお控え願います。
カテゴリー
ブログ内検索
最新記事
(12/15)
(10/24)
(10/18)
(05/21)
(05/11)
最古記事
(07/01)
(07/02)
(07/03)
(07/04)
(07/05)
最新TB
カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
フリーエリア