原題はBabel。言葉が通じなくなっちゃうからなんですね。
深遠なテーマや重厚なドラマ・・ってのはないですけど、こういうトラブルに、ともに立ち向かっていくことでDS9面子の絆が深まっていくのね・・と思わされる、そんな回でした。シスコが発症した際の、オドーのショックを受けた言い方が、(オドー、ついぞこの前までシスコのこと認めてなかったであろうに)今は指揮官として、それなりにシスコを頼りにしてきてるんだな・・と。
そして、クワークとオドーのやりとりの数々も、面白くていいですね。クワークの嘘を見抜くオドー、実はダボのルールを知らなかった(←なんかかわいい・・)オドー、窮地に陥ったオドーに手を差し伸べ、彼の転送を手伝ったかと思いきや、実は転送はこれが初めてだと事後報告する(笑)クワーク。
キラは、問題の医師を、「誘拐して『あなたも感染したのよ』ってゆうんだろうな~」と思ってたら案の定(もしかすると、この話自体、前に見たことがあるのかもしれません)
彼女(の行動力)はまさに、有事に生きるべき人間・・といった感じ。いや、有事に生まれたからこそ、この行動力を身につけた・・というべきなのか。勿論、平穏な時代・平穏な星にさえ生まれていれば、平凡ながらもっと家庭的な幸福に恵まれ、穏やかに暮らしていたかもしれない訳ですが・・。
それにしても、可変種とフェレンギの免疫力、おそるべし(笑)
原題はA Man Alone。
また「殺人事件」かよ!(邦題)・・って、こっちの方が先の話なんですけど。
冒頭の球体パズルを見て次姉「これ見たことあるわ」、私もだんだん・・男の背中にナイフが・・というシーンで、思い出しました。
差別という重いテーマのお話(←DS9的にはまだまだ、序の口でしょうけど)で、げんなりしないでもないですけど、そんな、オドーが不利な状況でさりげなくかばって&サポートしてあげる・・自分の天敵でありながら、彼を一番高く評価していることを示すクワークが粋(?) この、トムとジェリーな2人の友情(?)物語も、DS9の見せ場のひとつなんですよね。♪仲良く喧嘩しな~。
重い話ですけど、最後は、ステーションに自分の居場所を見出せなかったケイコが、学校を開いて子供達が集う・・という、明るい感じで終わってくれて良かったですし。教免をもってたケイコ・・結構、就職先にツブシがきくようにしてあったのね・・。
ジャッジアいわく、トリル人はロマンスに興味がないそうで(初耳だYO!・・って、前見た時聞いてなかったんかい)、そんなトリル人も虜にしてしまった、「あの男」は結構な色男ということか・・(まぁ、単にジュリアンに、ちょっかいかけてくるのをやめさせたくて言っただけという可能性もありますが・・)
同族がいない独りぼっちゆえに、苦労するオドー・・こんな思いをしていたなら、最終話での彼の「選択」も肯ける気がするというか・・。
オドーを排斥しようとする輩の、尻馬にちゃっかり乗っていたモーン・・あんたは結構付和雷同な人なのか?
ケイコとの食事で箸を使っていたオブライエンがなんか、微笑ましかったり。
原題はThe Inner Light。
DVD借りついでに英語音声+日本語字幕で見てみよう企画第3弾。
感想書くのこそ2回目ですが、見た回数はもう、3~4回目ぐらいの「カターン」。それでもやはり、泣ける・・。エリーンの死ぬシーンでぼろぼろ泣いてしまいました。30年の積み重ね・・「愛してる」とかの大仰な言葉ではない・・そんなことは改めて言わなくてもお互い分かりあってるゆえの、日常の延長の言葉で迎える別れ・・。
息子にバターイと名づけるシーンもちょっとぐっときた・・「銀英伝」でもそうですが、我が子に亡くなった親友の名前をつけるってシチュエーションに弱い・・そこまで強く想える友人がいたっていうのが。
勿論、娘+孫に対する、ケーミンのやるせない思いにも。そして何より、最後、彼が全てを知る瞬間・・あの切なさ・・。
「大いなるホリディ」はご陽気な、台詞の訳の瑣末な違いなんて結構どうでもいい愉快系のお話でしたが、本作は台詞ひとつひとつに重みがある話なので、自分の聞き覚えのある吹き替えと、今回初めて接した字幕とで、ところどころ、微妙にニュアンスやら何やらが違うのがあって気になる・・いつか死ぬほど暇になったら比較検討してみたいような気も若干。
原題はCaptain's Holiday。
DVD借りついでに、せっかくなので英語音声+日本語字幕で見てみよう企画第2弾。
冒頭のモノローグが、ピカードなら分かるんですが、他の男性だと、顔が映ってないと誰か分からない!正体はライカーでしたが、吹き替えではあり得ない事態にびっくり。英語の、役者さん本人の声も、聞く機会が増えれば覚えられるんでしょうけど。
「母がくるの」でピカードとライカーを作戦室送りにして、手で小さくガッツポーズ(?)をとるディアナがかわいい・・。
フェレンギのおっちゃんが、がめついちゃっかり者のバッシュを、フェレンギにぴったりの女だ・・というシーン、「パーフェクトメイト」とか言ってる・・(笑) そうか、英語だとそう言うのか・・。
バッシュが危険な異星人の星へ行くと言った時のピカードの、「アンビリ~バボ~!」(のテンションの高さ)にもびっくり!まるっきりガイジンさんではないですか!(←ハナからそうだよ) いや~英語だとここまで違うのか、と驚くことしきりでございます。
そして最後の最後、ディアナに「楽しめましたか?」とか訊かれた時のカエシの「ah!」でしたか、その言い方がキュート!かわいいよ~、英語ピカード!
という訳で、機会があれば今後もDVDを借りるなりして、英語音声に触れていきたい・・と思う次第。
・・でもやっぱ、ライカー(やジョーディー)は吹き替えの方が好きかな・・。やはりあの、ハンサムな大塚ボイスがハマッてるよなぁ・・と。
原題はPast Prologue。
昔の考えのまま、現状を理解しようとしないかつての仲間と再会し、苦悩の末、彼ではなく、連邦との共存・・自分が、ベイジョーの為に採るべきだと思っている道を選ぶキラ。
オドーのオフィスで迷いを見せる彼女の表情が、人間臭くてかわいらしい。オドーは形の上では部下ですけど、キラにとって「頼れる年長者」的存在でもある・・。普通の人間のように自己をつくろったりはしない、正直でまっすぐな彼だからこそ。
で、そんな迷うキラを、さりげなく正しい道へ導いてあげるオドーがオ・ト・ナって感じで素敵。
ベイジョーの為、良かれと思って選んだ道・・彼女は彼女なりに現在も、(過去とは違う形で)戦い続けているというのに、それを理解せず、短絡的で暴力的な道を選ぼうとしたロスに裏切り者呼ばわりされて・・(泣)
カーデシアという敵に対して、一丸で戦っていた頃の方がまだ、単純でこのテの苦悩は無かった・・それでも、ベイジョーの現状をよりよい方へ導いていくため、友達を無くしても、心に傷を負っても、歩みを止める訳にはいかないキラ・・。
ガラックにコナをかけられるジュリアン・・やはりお人よしなところを見込まれて・・なんですかね。
「スパイが接触してきた!」と騒ぐジュリアンに、この時点ではまだ、彼の友達ではないオブライエンの、反応が薄くて寂しい・・。
原題はEmissary。
ノベライズで先に読んでたので(というか、この話自体、見たこともあるような・・)、改めて「そうだったのか~!」ってのは特にないんですが、DS9にドッキングしてるエンタープライズという絵ヅラは、「繋がってるよ!」と、なんか面白かった?というか・・。
そしてピカード登場!勿論、DS9(の人達)も好きですけど、これから、彼(ら)の登場しない物語を辿って行くんだなぁ・・と一抹の寂しさが。6年前はそうでもなかったんですけど、先日のTNG放送でピカードやライカーの良さ・・色気に気づいたので(←遅いよ!)
ノベライズの感想でも書きましたが、この時点ではジュリアンだけが実地経験がない若造ということで、お間抜けな役割を一身に背負ってる?のがナンダカナ~という感じです。早く成長してNE!
オドーがカーデシア艦に潜入してセンサー等に妨害工作を施す際に、何故本来の姿のままなのか・・カーデシア人に化ければいいのに・・と思いましたが、彼にとっては無機物に化けるのは簡単でも、有機物・・人間の真似をするのは結構難しいんでしたっけ?(ゆえに、顔も、がんばって真似してあのレベル?)
ワームホールに近づくため、民間人も結構いるのにステーションバラバラの危険をあえて冒すキラに「おいおい」と思いましたが、エンタープライズも同様に、民間人(←ミスターモットとか)や乗員の家族を乗せたまま、毎回毎回、危険な目にあいまくっていた訳ですから、とりたてて彼女だけを責めるのは酷か・・。
それにしても、ボーグとの戦いに向かう前に、サラトガは非戦闘員をどこかで降ろす時間的余裕はなかったんですかね・・?
ミスター・モットで思い出しましたが、(後天的に・・ならともかく)先天的に髪の毛がない種族の人が理容師・・ってのも結構謎というか、妙な話・・。
原題はDarmok。
TSUTAYAの半額で借りてきたDVD。普段、テレビ放映=吹き替えでスタトレを視聴してるので、せっかくのレアな機会、原語+字幕で視聴してみました。「言葉」が重要な意味を成す話ですし。
・・・・英語で喋ってるよぉ!(←当たり前だ) ピカードは今までにも、なんやかやでちらほら聞いてたので結構慣れてましたが、他の連中はそうでもないので、「こんな声なのか!」という感じ。総じて、英語=役者さん本人の声の方が、吹き替えより落ち着いた、渋いトーンの人が多いような。で、ウォーフが一番、英語と日本語の声、双方が似てるような気がします。
それが役者さん本人の声なんですから、合うも合わないもない訳ですが、ジョーディーだけはちょっと、吹き替えの方がかわいくて(?)いいような気が・・。
なるほど、英語だとこういうふうな言い方をするのか・・というのが結構あって、新鮮だったというか。続けて英語で視聴してたらわりかし勉強になる?のかも。
ディアナの台詞で、字幕が「提案」、音声が「プロポーズ」のシーンでは、TOS小説「時の壁を超えて」を思い出したり。
で、お話自体の感想な訳ですが。
分かり合う・・相互理解の為に、自分の(←これ重要)生命をかける、タマリアンの艦長がかっこ良過ぎでしょ!というか。相手(ピカード)の生命をも、当人の承諾なしに勝手にかけてた訳ですが・・(笑)
種族同士が分かり合えず、戦争に陥って莫大な犠牲を払うのを未然に防ぐ為、自分の命を犠牲にしてまで分かり合おうとしたタマリアンの艦長の、爪の垢でも煎じて飲めよ!と言いたくなる人間がいかに多いか。
やり方はともかく、その姿勢・・部下ではなく自分が・・ってのがいいんですよね。現実の世の中を顧みるに、自分や家族は安全な後方でぬくぬくしたまま、軍隊の、兵士の命をかけて、主義思想や欲求を押し通そうとする輩が多過ぎる!何故もう少し、話し合いで分かり合おうとすることが出来ないのか・・。
神話を語るピカードは、考古学オタの・・というか、シェイクスピア俳優パトリック・スチュワートの面目躍如といった感じで、良かったですね。やはりピカードに関しては、スチュワートのナマ声が渋くて素敵・・勿論、吉水さんや麦人さんの声も好きですが。
万能のように思える能力を持つ者に、カーク(達)がふり回され尽くし、結局自分(達)では解決出来ず、問題の人物を上回る能力を持つ「保護者」の登場で幕引き・・事態解決に至るというプロットが、「ゴトス星の怪人」と同じではありましたが、味わいはかなり違う・・。
船が難破し、4歳でただ独り、とり残されたピーター(原語ではチャーリー) セイサス星人によって、彼を生かす為に良かれと授けられた超能力。しかしセイサス星人は、人間らしい振る舞い・・人間の「社会」で生きていくためのものを、ピーターに教えることは出来なかった・・。
人恋しさゆえにか星を抜け出したピーターは、船という人間社会に初めて出会ったけれど当然、うまくやっていけず、厄介払いされる形で移ったエンタープライズで、カークという父性を見出せる人物、そしてジェニーという美しい女性に出会う・・。
好きになり、好かれたいと願う・・しかし、我慢や他者に払うべき敬意を知らない彼は、能力を使って独善的に振る舞い、孤立を深め、さらに暴走していく・・。
ジェニーすらも、自らの「愛」に応えなかったがために消してしまい、エンタープライズのコントロールも奪うものの、それは彼の能力の最大限であったことをカークに見抜かれ、とっくみあいになったところでセイサス星人が登場。
セイサス星人は、ピーターが最初にのった船を破壊したという事件に心を痛め、彼を星に連れ帰るという。そこでの生活は無味乾燥なものらしく、一度、本来あるべき人間社会・・優しいカークや、美しいジェニーのいる世界を知ったピーターは戻りたくない!助けてくれ!と絶叫。つい先ほどまで彼のせいで全滅の危機に直面していたカークも、さすがに哀れを覚えてセイサス星人に彼は我々の仲間だ・・と申し出るが、彼に能力を与えたのは我々だというセイサス星人は、責任をとるために彼を連れ帰る・・。
一度「消された」・・下手をしたら彼に殺されていたかもしれないのに、それでもピーターのために涙を流すジェニー。そして泣きこそしないものの、同様に心を痛めているカーク(達) ラストの重苦しい、沈痛な雰囲気のブリッジ。哀感がありましたねぇ。
手のつけられない悪童ではありましたが、それは彼が、「人間」に育てて貰えなかった、そしてセイサス星人から超能力を授かってしまったから。全ては成長過程と余計な能力のせいな訳で・・。
しかしかといって、彼はもう、人間社会に適応して、生きていくことはできない・・。セイサス星人が、「生かす」為に与えた能力が、結果的に彼を(人間社会で)「生かさなかった」悲劇・・。勿論、4歳で餓死・・というのも、それはそれで酷い末路ではあったでしょうが、なまじ人の社会の有り様・・とりわけ、「恋」を知ったうえで、それをもう二度と望めない世界に連れ戻され、一生を終えるしかない・・というのもまた、酷い・・。
ジェニーはピーターに愛を告白されて、「愛が何なのかも知らないくせに」とか言いますが、(勿論、彼女の指摘は正しいとはいえ)これが一番、ピーターにとって残酷な言葉であったかも・・。愛がどんなものであるか、彼には知る機会も、教えてくれる人も無かったのですから・・。
ピーターの境遇・・その運命の哀れさゆえに、ひどい目に遭わされたジェニーも泣いた・・彼でなくても誰であっても、同じ境遇に育てば、同じようになったであろう・・。そして、普通に人間の保護者に育てられてさえいれば、彼も普通の少年として青春を謳歌したであろうに・・。
原題はThe Counter-Clock Incident。
表彰を受けるべくバベルへ向かう、初代船長エイプリル閣下夫妻を乗せていたエンタープライズは、爆発する星へ超高速ワープで突進する航宙艦を発見する。星へ到達すれば高温で死んでしまうため、エンタープライズはその艦を止めようと牽引ビームで引っ張るが、逆にその艦に引きずられる形で星の中に突入してしまう。
最期を悟り、同乗の夫妻に謝るカークに、「覚悟は出来ている」と語るエイプリル。しかしなぜか、エンタープライズは高温で溶けることもなく、航行を続けていた。そしてメインスクリーンに映し出されたのは、白い宇宙に黒い星・・彼らは全く別の宇宙に来てしまっていた。そこでは言葉も時間の流れも逆・・。エンタープライズを引きずった航宙艦の女性の協力を得て、元の宇宙に帰るべく、爆発する星に再度突入する作戦を展開するが、クルーはどんどん若返って子供になり、艦を操縦出来なくなってしまう。
どんどん若返るクルー達・・スポックは長命なバルカン人ゆえ、地球人クルーに比べると若返るスピードは遅いとはいえ、それでも青年→この前の、従兄弟に扮して助けにいった頃の自分そのままな少年姿にまで、若返る・・。カークに至っては、少年を通り越して完全に赤ちゃんになってしまうんですが、その姿がめちゃんこかわいい(笑) ウーラもいたいけな少女姿になりますし。とにかく、ここら辺の絵ヅラは必見!という感じです。
ドラマ的な味わいの部分は、老人から若返ってちょうど、働き盛り(?)な大人になったエイプリル夫妻の「選択」が担っている・・女なだけに、一瞬、この姿のままでいようかと思う妻に、もう生まれてきた役目は果たした・・これから2人でゆっくり余生を送ろうという夫。そして妻もそれを受け入れ、2人は元の姿に戻る。
傍で見てると、若返ったままでいた方が・・と思わないでもないですけど、せっかく「とも白髪」でどちらも欠けることなく生きてこれたのを、もう一回やり直すとなれば、今度は運悪く、途中でどちらかがどちらかを失うかもしれない・・そう考えると、夫妻の「選択」も肯けるというか。
Replay・・「やり直し」を望まないほどに、今までの人生・・2人一緒に生きてこられたことに満足している訳で、うらやましい夫婦です。
原題はHow Sharper than a Serpent's Tooth。
地球を探査し、その後爆破して消滅した謎の観測機。その正体を探るべく、やってきた方向へと遡る形で捜索を続けていたエンタープライズの前に、謎の宇宙船が現れた。その宇宙船は蛇のような形の生命体へと変態し、自分は神・ククルカンであると告げた・・。
ククルカンというと、我々にとっては「名香智子先生の漫画の中に名前が出てきたマヤの神様」
地球に文明を授けたが、いつまで経っても自分の望む通りのならない人間に業を煮やしたククルカンは、他の多くの生物のように人間を囲い込むというか、飼い殺すというか、とにかく自分の管理下に入れてしまおうとするのを、カークが止めさせる・・という話。
この話はやや、いまいちかも。一応、神を説得したカークの熱弁や、ククルカンのバリアからの脱出を成功させたスポックの手腕はよしとしても、それら以外はあまり、これという面白みのない話のような・・。
ある意味、「神」はスタトレにおけるNGワードなのかもしれませんね。
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S | M | T | W | T | F | S |
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