原題はThe Enemy Within。
この前の40時間でやってたベストエピソードの中の、未見の話(その1)をやっとこさ見ました。
シャトナーの悪人演技が結構ハマッているような。勿論、メイクや照明の助力もある訳ですが、やはり役者っちゅうんはたいしたもんやねぇ~と。
善と邪悪と区別はしても、善側には決断力がない・・2つとも両方兼ね備えてはじめて一人前の人間・・両方必要なんだと、邪悪側を単純に断罪しないのが面白かったです。
邪悪カークも、ジャニスを手篭めにしようとしたりその他の部下を襲ったり、散々酷いことはしますが、最後追い詰められて「殺さないでくれ」でしたか、「自分」が消えることに対する恐怖に、生存本能に、突き動かされているのだと分かると、ちょっと同情してしまう・・。そんな彼を優しく抱きしめる善カーク・・「君は私なんだ」
修理後の転送機の動物実験で動物が死に、それは知性のない動物ゆえのショック死・・知性のある人間であるカークなら大丈夫なはず・・と、転送機自体はちゃんと直ってると主張するスポックと、転送機自体に問題がある可能性を示唆するマッコイ。惑星上では上陸班が凍死しかけており、じっくり時間をかけて検証している暇はない・・というくだりで、マッコイがスポックの意見に反対して「君(カーク)の方が大事だ」・・じょ、上陸班4人の命より、カークの命の方が大事ですかー(まぁ、そりゃ親友ですもんな)と、さりげない愛の告白(←?)にちょっとびっくり。
最後、スポックがジャニスを「偽者も面白かっただろう?」とからかうのがなんか新鮮。でも確かに、いつもあれ(邪悪)じゃ困りますけど、少なくともカークを本気で好きだという部下の女性がいるとしたら(ジャニスはそこまで本気じゃないでしょうけど)、部下には絶対手を出さないと決めているはず(その代わり、部下でない女性には手ぇ出しまくりですが・・)のカークが、意識を自分(部下女性)に向けてくれる・・「欲望」に忠実になってくれる・・ってのはちょっと、うれしいことかもしれません(それでもやはり、あのやり方は困りますけども)
ジャニスは絵が趣味なんでしょうか?テレビではたいしてその人柄も描かれないままフェードアウトしていった彼女ですが、小説だと、不幸な少女時代ゆえに乗艦当初、異常にビクビクしていたり、それなりにいろいろな面が描かれていて興味深かったり。
しかしそれにしてもこの話の最大のツッコミどころは、上陸班を収容するのに「転送機使えないならシャトル使えよ!」ですよね・・。何かしらシャトルを使えない事情があったのかもしれませんが、少なくとも台詞やナレーションでそれに関する説明は無かったような・・。エンタープライズ自体には惑星降下(大気圏突入)+着陸の能力が無いんでしょうかね(確かに少なくとも着陸能力は無さそうですな、あのフォルムでは)
後日もれ聞いたところによると、この話当時、まだシャトルが設定されていなかった?とか。
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