原題はThe Galileo Seven。
危機に陥り、とことん理論的に行動しようとするスポックに、感情的になって反発する他のクルー。たしかに途中からはスポックの理論もあのゴリラ的(?)異星人には通用しませんでしたが、少なくとも生き残る為にすべきことをしていましたし、その一方で、たとえ敵であろうともむやみに命を奪うべきではない・・ってのも正論な訳で(スポックのことを好きな)視聴者的には彼を応援・・勿論、自分があの、独りで見張りに残されて結果死んだクルーだとしたらイヤですけど。
いつか詳しい報告を読むであろう彼の遺族は、スポックを恨むんでしょうか?異星人を威嚇ではなく、積極的に撃ち殺すべきだったと責めるのでしょうか?前述の通り、敵だからといってむやみに命は奪ってはいけない訳ですし、その時現場の最高責任者であったスポックが「威嚇で充分」と判断した・・(結果、そうならなかったとはいえ)彼にはそう判断するだけの何らかの論理的根拠があり、そして何より、威嚇ではなく最初からむやみやたらに撃ち殺していたら、もっと悪い結果になった可能性もある(大集団で襲ってこられて離陸できなかったかも)・・それでもやはり、撃ち殺していたらあのクルーは死なずにすんだという可能性だって勿論ある訳で・・。全てはif・・可能性の問題。全滅しててもおかしくなかったあの状況で、2人失いながらも5人帰還できただけでもめっけもんなんでしょうけど、それにしても最後のブリッジのシーンでの大爆笑はないだろう・・という気が(連中捜索にいってさらに1人死んでるんですから) スポックの強情っぷりは確かにかわいいですけど。
最後の最後のどたんばで山っ気を出した(笑)・・イチかバチかの賭けに出たスポックを、船内に煙が出てきて、もう死を覚悟したであろうマッコイが、「人間的になったな」と微笑みながら呟くシーンがいいですよね。若い女性クルーのように死の恐怖に取り乱すことなく、愛する口喧嘩友達が最期に見せた「人間らしさ」を好ましく思いながら笑う・・さすがよねぇ・・と。
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