原題はVULCAN'S GLORY(そのまんま)
スポックがエンタープライズに配属されたところから始まる物語・・つまり船長はまだカークではなく、クリストファー・パイクであり、その他ナンバーワンやドクターボイスといったパイロット版の面子が登場する訳なんですが。
「タロス星の幻怪人」でしか窺えなかったパイロット版面子のエピソード・・特に、女性副長ナンバーワンの内面が描かれていて興味深い・・完璧な女性ではあるんですが、同時に結構「かわいい」ところもあるというか・・。
しかし、スタトレサーガのまだ序章部分とでもいうべき早期の時代のお話なので、一部登場人物がその後辿る未来をこちら(読者)側は知ってしまっている・・その後どうなったか分からない人物も、その、決まった未来をもつ人と深い関わりをもっていた以上、心を痛めただろうな・・と思うと・・。
スポックに関しても、上記と似たような事がいえるんですが、詳しくは後述のネタバレ感想で。
「終わり」を知った上で、彼(ら)の輝いた時代を読む切なさというか・・そういうののある小説です。アニメ版銀英伝のEDで、ユリアンが昔の、まだみんなが生きていた頃のスライドを独りで眺める、あの切なさに近しいものがあるというか。
ちなみにゆうと、この話ではスコッティがスポックと同時に配属されてる・・部署が完全に違うので、お互いが知己になるのはまだ当分先と思われる(第二副長としてすぐ有名になったであろうスポックに比べると、スコッティはまだ、一介の機関部員に過ぎない)・・なので「付き合い」とは呼べませんが、とにかくエンタープライズ歴(?)では同期なんですね。
以下、ネタバレ感想です。ご注意。
スポックがエンタープライズに配属されたところから始まる物語・・つまり船長はまだカークではなく、クリストファー・パイクであり、その他ナンバーワンやドクターボイスといったパイロット版の面子が登場する訳なんですが。
「タロス星の幻怪人」でしか窺えなかったパイロット版面子のエピソード・・特に、女性副長ナンバーワンの内面が描かれていて興味深い・・完璧な女性ではあるんですが、同時に結構「かわいい」ところもあるというか・・。
しかし、スタトレサーガのまだ序章部分とでもいうべき早期の時代のお話なので、一部登場人物がその後辿る未来をこちら(読者)側は知ってしまっている・・その後どうなったか分からない人物も、その、決まった未来をもつ人と深い関わりをもっていた以上、心を痛めただろうな・・と思うと・・。
スポックに関しても、上記と似たような事がいえるんですが、詳しくは後述のネタバレ感想で。
「終わり」を知った上で、彼(ら)の輝いた時代を読む切なさというか・・そういうののある小説です。アニメ版銀英伝のEDで、ユリアンが昔の、まだみんなが生きていた頃のスライドを独りで眺める、あの切なさに近しいものがあるというか。
ちなみにゆうと、この話ではスコッティがスポックと同時に配属されてる・・部署が完全に違うので、お互いが知己になるのはまだ当分先と思われる(第二副長としてすぐ有名になったであろうスポックに比べると、スコッティはまだ、一介の機関部員に過ぎない)・・なので「付き合い」とは呼べませんが、とにかくエンタープライズ歴(?)では同期なんですね。
以下、ネタバレ感想です。ご注意。
スポックはなんと!艦内でヴァルカン女性の恋人が出来るんですよ!花粉を吸った訳でも何かに感染した訳でも異星人に操られてる訳でもなく、素(す)で、シラフでスポックが愛を語っています!
しかし、TOS~TNGでの最後の登場まで一環して、彼にそういう女性はいなかったことを皆知っている・・そう、つまりこの愛はなんらかの形でTOS以前に終わりを迎えるのだと、成就した瞬間にこっちは分かってしまう・・それが辛い・・辛くて読むのを中断してしまったり。
彼女という「愛」を失ったからこそ、(おとんは複数回結婚してるのに)彼は独身を通したのか(←小説で、どっかで子供造ったりもしてるようですが・・)・・と、そういう意味では後の時代の彼の、女性に対する距離のとり方に納得も出来てくる話というか。
婚約時代のトゥプリングも登場するんですが・・描かれ方がサイアクになってる・・テレビ(「バルカン星人の秘密」Amok time)→小説「スポックの世界」→そして今回の「ヴァルカンの栄光」と、私が目にする度にどんどん、ひどい女になってきて、ある意味哀れですらあるというか・・。女性として、ここまで貶められて描かれて・・(TOS時代の最大の悪役キャラかい)
TNGならセーラ、DS9ならカイ・ウィン、VOYならセスカあたりでしょうか?脈々と続く、スタトレ悪女キャラ、その源流は君だったのかトゥプリング!という感じです。
しかし思うに、(吐き気のするような)悪女はパッと浮かびますが、男でそこまでとことん、ヤな奴・・ってのはあんまし思い浮かばない(ウェイユンくらいでしょうかね。でも彼もそれなりの哀れさ?というか、そういうのありましたし) 男は一見悪役でも、それなりに味(?)がある描かれ方をしているような・・。勿論女性脚本家も大勢いるでしょうけど、もともとの生みの親がそうであるように、ベースの、根っこの部分でスタトレは「男(視点)の物語」なんでしょうね。良くも悪くも・・と、今更ながら思った次第。
しかし、TOS~TNGでの最後の登場まで一環して、彼にそういう女性はいなかったことを皆知っている・・そう、つまりこの愛はなんらかの形でTOS以前に終わりを迎えるのだと、成就した瞬間にこっちは分かってしまう・・それが辛い・・辛くて読むのを中断してしまったり。
彼女という「愛」を失ったからこそ、(おとんは複数回結婚してるのに)彼は独身を通したのか(←小説で、どっかで子供造ったりもしてるようですが・・)・・と、そういう意味では後の時代の彼の、女性に対する距離のとり方に納得も出来てくる話というか。
婚約時代のトゥプリングも登場するんですが・・描かれ方がサイアクになってる・・テレビ(「バルカン星人の秘密」Amok time)→小説「スポックの世界」→そして今回の「ヴァルカンの栄光」と、私が目にする度にどんどん、ひどい女になってきて、ある意味哀れですらあるというか・・。女性として、ここまで貶められて描かれて・・(TOS時代の最大の悪役キャラかい)
TNGならセーラ、DS9ならカイ・ウィン、VOYならセスカあたりでしょうか?脈々と続く、スタトレ悪女キャラ、その源流は君だったのかトゥプリング!という感じです。
しかし思うに、(吐き気のするような)悪女はパッと浮かびますが、男でそこまでとことん、ヤな奴・・ってのはあんまし思い浮かばない(ウェイユンくらいでしょうかね。でも彼もそれなりの哀れさ?というか、そういうのありましたし) 男は一見悪役でも、それなりに味(?)がある描かれ方をしているような・・。勿論女性脚本家も大勢いるでしょうけど、もともとの生みの親がそうであるように、ベースの、根っこの部分でスタトレは「男(視点)の物語」なんでしょうね。良くも悪くも・・と、今更ながら思った次第。
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●2001年7月から某所で書いていた感想日記の移植版です。
●基本的にテレビ本編&映画の感想はネタバレ有、小説の感想はネタバレがある場合「続きを読む」で・・というスタンスです。
●ブログ内の画像の無断転載・二次使用はお控え願います。
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