原題はBrothers。
スン博士もこれまた迷惑きわまりないタイミングでデータ呼び出してくれましたね、ほんまに・・(知らなかったこととはいえ) 何処にいようと逃げ道はしっかり確保・・結構ちゃっかりジジイですな。
ロアが、同じ顔しててもデータと全く違って動きや表情が人間臭いのを見ると、その分、普段のデータの演技でブレントさんがどんだけ「アンドロイド的なもの」をしっかりやってはるのかを改めて実感するというか。スン博士役だと本来の瞳の色が分かる・・青ですね。
ロアを信用してはならないと知っていた上でもなお、スイッチをきられてしまうデータ・・一体どんな手を使われたのやら。
最後、ごく普通の、仲の良い兄弟の姿と、その絆の深さを説くドクターの言葉に、複雑な表情のデータが・・。
原題はSuddenly Human。
スタトレ版大岡裁き「子争い」?
そりゃ、十数年間を生きてきた、タレリアでの暮らし・・養父、友人等々は重い。遺伝子は地球人でも、現在(いま)の彼を彼たらしめているもののほとんどは、タレリアで培い、タレリアで与えられたもの。彼を養父のもとに戻したピカードの判断は正しかった・・たとえ提督に恨まれるかもしれなくても。
提督も、死んだと思っていた孫が生きていて、遠い星とはいえそこで愛され、幸せに暮らしている・・という事実でなんとか納得して頂きたい・・というか。一番いいのはジョノが連邦(地球)⇔タレリア間を、そうしょっちゅうは無理でも、何度か・・せめて一度だけでも行き来して、祖父母に顔を見せてあげることだとは思いますが。今後もタレリアで生きてはいくとしても、人情としてそれ位のことはジョノ&養父も祖父母に対してしてあげるべきではないかと。
それにしてもタレリアの女性蔑視を思うにつけ、もしジョノが女の子だったら、養父は同じように愛したのか?連邦に助けられた後、「彼女」は彼同様、タレリアに残るという決断を下したのか?・・と、ふと気になったり。そもそも女なら、観察船に乗せて貰えることもなく、結果、連邦に発見されることもなかったでしょうけど・・。
原題のFamilyが示すとおり、ピカードをメインにウォーフ、ウェスリー、各々3組の家族が描かれるエピソード。
ジャン・リュックの甥レネは、父親(ロベール)の年のわりには幼いですね。結構年いってから出来た子?
義姉マリーのジャン・リュックへの心遣いは望みうる最上のものでしたが、それでもやはり、彼の本心を理解し、「答え」を導き出す手助けをしてやれるのは実兄ロベール・・なんですよねぇ。
ジャン・リュックが人前で泣く・・苦悩をもろだしにする・・これが出来る相手は親の亡くなった今、唯一の年長の家族であるロベールだけ。もう、彼しか「甘えられる」人はいないんだ・・と。考え方、生き方の違いで衝突することはあっても(お互い頑固者同士ですし・・って、どっかのヴァルカン人父子みたいですな・・)、こうして分かり合え、労わり合える、兄弟っていいよね・・と。
ウォーフの両親もいい感じでしたね。それにしてもまさかオブの父ちゃんが乗艦した時、エライことをやらかしていたとは・・(たしかに医療部は女の子が、それも美人が結構多かったような) ウォーフ父がエンジン見学のふりをしてこっそり息子の上官であるジョーディーから話を聞きだそうとする様は、面談か家庭訪問で先生に「うちの子どうでしょう?」と訊く親そのものでしたね。
ロジェンコ夫妻に初めて会った時、先にひとしきり喋ってから自己紹介するガイナンはなんだかラジオのDJのようでした(笑)
エンタープライズの見学希望者は大勢いそうですが、保安上の理由からまず、身元がしっかりしてないといけなさそう・・そういう意味ではクルーの家族は確かですし、クルーの慰安の意味もあって優先的に見学させて貰えるんでしょうね。
そしてジャック・クラッシャーが息子に遺していたメッセージ・・。初めてジャックを見ましたが、ウェスリーの髪の毛の色は父親譲り(という設定)っぽかったですね。あと声がジョーディーと同じだったような・・?予算の都合上仕方が無いのかもしれませんが、レギュラーと声が同じってのはちょっと・・。
でも、ジャックのメッセージ自体にはジ~ンときました・・彼のゆってた「(家族の)絆」こそが本作のテーマ・・ですよね。ピカード家やウォーフのロジェンコ家のように距離的に、そしてウェスリーのクラッシャー家のように死によって、お互い遠く分かたれてはいても、家族は家族、その絆・・想いは、断ち切られることはないのだ・・と。
ラストシーン、星を眺めるレネの姿に、銀英伝のラストシーンで星に向かって手を伸ばすフェリックス・ミッターマイヤーを思い出したり。オリオン座が見えて、日本と同じ北半球であることを実感。
原題はThe Best of Both Worlds, Part II。
前回も思いましたが、ボーグ艦に乗り込む時はフェイザーが数回で効かなくなる=その後は白兵戦を余儀なくされる以上、ウォーフやデータのような力自慢には棍棒のようなモノ持たせたらいいと思うんですが・・。
あの提督、感じのいい方でしたが戦死されたんですね・・。そしてこの瞬間、DS9のシスコの苦しみも始まっていた訳で・・。
艦長としての昇進を打診されていたメルボルンの無残な姿を見た時のライカーの複雑な表情・・。ピカード不在のエンタープライズで迷いを振り切り、堂々と指揮をとった彼はかっこよかったです。
最後の方、基地とそこで修理をうけるエンタープライズが映りましたが、どう見ても「UFOキャッチャーのアームと、それに捕まった景品」にしか見えませんでした・・(笑)
人がいるところでは強いて大丈夫そうに振舞うピカードが、独りきりになったラストシーンで見せた、苦悩をにじませた姿が・・。
原題はThe Best of Both Worlds, Part I。
いよいよ、この話です。有名な話ゆえ、後々の話や小説等とも関わりが深く、既に断片的にいろいろ・・ピカードが拉致られるとかを知っていたので、ドッキリ感は希薄だった訳ですが(オンタイムで見てたら衝撃的だったんでしょうねぇ・・そういう意味では惜しいですが)、最上級の非常事態に遭遇した緊張感が良かったです。ガラガラのテンフォワードでピカードとガイナンが交わす会話も。
三回目の艦長への昇格話を持ち込まれるライカー。提督が、ライカーの将来のためにピカードからも昇進を受けさせるよう促すシーンは、長いこと父ひとり娘ひとりで生きてきて、娘がすっかり妻代わりになってる父子家庭に、親戚の世話好きのおば様が娘のために条件のいい見合い話を持ち込んだよう(←?)・・娘を溺愛しているゆえ、手放したくない父・・しかし娘の将来のためにはこの話をすすめるべきだと思う・・で、娘は父親LOVE!(絶対しない・・して欲しくないと思ってるくせに)「お父さんが新しいお嫁さんを貰うまで」と嫁に行きたがらない・・。
しかし冗談抜きで、何回も昇進断ってたら変に勘ぐる人も出てきそうな・・。まぁ、ある意味相思相愛なのは事実ですけど(笑)
ピカードを改造したボーグ・・脱がせた艦隊の制服をきちんと保管してある辺りが、律儀というかミョーというか(着せ替えして遊ぶつもりか・・?) それにしてもピカードはこの時代の超絶モテ男ですよね。Q、ラクサナ、そしてボーグ・・本人にとってありがたくない存在ばっかりですが(笑)
原題はTransfigurations。
さなぎが蝶になるんちゃうか・・と言いながら見てたら本当にそうでした・・。TOSのオーガニア人みたいなレベルにまで進化したっちゅう訳ですか、ジョンは(←髪の毛くるんくるんでシワのような異星人メイク・・なんだか北島サブちゃん風)
ジョーディーが冒頭、彼から貰った「もの」が一時的なもので、いつかジョンに返るんじゃないか・・せっかく上手くいってる恋人とも駄目になるんじゃないか・・と心配しながら見てたので、「本来備わっているものがより良い形になった」だけで恒久性があると分かって安心。
ジョーディーの恋が上手くいくと、「俺が教えてやったからだ。あいつは飲み込みが早い」といっちょまえな教官面をするウォーフが(笑) 彼はその道に関して自信家な方?ジョン追跡で首の骨を折り、その後彼に生き返らせて貰った時、「ドクター、私はSto-Vo-Korを見ました!」と勝手にアテレコった次第。
(スタトレを見てるとしょっちゅうですが)またコブラを思い出していた・・博物館に盗みに入る短編話を。で、見終わった後そのことを話すと、次姉もその話を思い出していたそうです(彼女は、スタトレでコブラを思い出したのはこれが初めてだそうですが)
原題はMenage a Troi。
普段はゴーイングマイウェイな傍若無人っぷりで周囲をうんざりさせるラクサナですが、キメる時はキメる・・ってのがかっこいい。我が子を守る為に彼女なりのやり方で戦う母。
ラクサナはどんな派手な格好しててもラクサナだから・・で許せますが、ディアナが休暇の時着てた服は変!ライカーはまだ、比較的無難な格好してましたけど。
そしてやはり最爆笑なのがクライマックス、ラクサナをフェレンギ艦から取り戻す為、彼女に恋焦がれる男を演じるピカード・・(笑) 本当は演技の上手いパトリック・スチュワートが、「ピカードが嫌々やってる」ことを表現する為にわざと大根芝居するのがもぅサイコー(笑) ここのくだりはいつか、原語でも聞いてみたいような・・。最後、芝居が終わった後で、一刻も早くベタゾイドでラクサナを降ろしたいが故の「最高速度」も笑えます。
原題はSarek。
サレック・・マーク・レナードも年とったというか、痩せたよなぁ・・と。TOSの頃、それなりにがっちりしていたあの人が・・(実際Unificationの後で亡くなってますし) 虚構の物語ではありますが、その中で描かれる「老い」(というテーマ)は、演じたマーク・レナードという俳優自身・・つまりは「現実」にも、確実に影響が及んでいた訳で(サレックのような、病によるメンタルの質低下はまだ、無かったでしょうけど)、なんというか・・深い、深いよなぁ・・と。老いの中で老いを演じ、そしてその先に忍び寄る死を、彼・・レナードはどう考え、どう受け止めていたのか・・。
やはりサレックがピカードの前で感情のコントロールおよびヴァルカンとしての尊厳を、失い果てた姿をさらすシーン(む、酷い・・)と、そのサレックの苦しみを、精神融合でもろに受け取ったピカードのシーンが印象的。その場で苦しんでいるのはピカードでも、それはもともと、サレックのものな訳で、こんな過酷な苦しみが続き、悪化こそすれ良くはならない・・死という形でしか、終わらない・・。かくも現実は無残・・。
それでも、精神融合でピカードがサレックから受け取ったのは苦しみだけではない・・病で混沌とはしていても、その奥の気高き精神・・そして何より、家族への想いを彼は受け取った訳で、そのことがせめてもの救いというか。
演奏会で、一人やけに老けた士官がいて驚きました。
原題はThe Most Toys。
ファージョ、同情の余地もない酷い奴ではありますが、データにかまわなければ情婦を殺すことも逮捕されることも大事なコレクションを没収されることも無かった訳で、そういう意味ではデータに(所有欲を抱いたことで)人生を狂わされた・・ともいえなくもない(既にして「狂った」人生ではありましたが)・・「魔性の男・データ」って気もしないでもない(?)というか。
コレクションの中に、ベンジャミン・・DS9のシスコが喜びそうなものがありましたね。モナ・リザやゴッホの絵まであのファージョ所有てな、あまりにも酷い文化的損失。それにしてもこの世にいっこしかない貴重なものばかりのコレクションルームでデータをふっとばすファージョが理解出来ない・・彼が他のコレクションに突っ込んでそれが大破してたらどうするんよ?と。
捕まって他にすることが無かったからでしょうけど、あのミョーな生き物にデータが餌やってたのがなんか、かわいかったです(あの生き物は「レッドスネークカモン!」方式で動かしていたのでしょうか・・?)
データが、ファージョに制服を奪われた嫌がらせに対して、彼がお客の前で自分を自慢したい!って時にマネキンのように動かない・・という形でやり返す・・報復するのが印象的。考えましたな・・と。貴重な他のコレクションを破壊・・ってな方向にはいかないのがデータらしい。
「あなたを許すことは出来ない」とファージョに銃を突きつけたデータ。あの瞬間転送収容されなければ、はたして彼は撃っていたのか、撃たなかったのか・・?と思いきや、日本語版は台詞を訳し間違えていて、本当はオブの台詞だかで、転送中のデータが「ディスラプターを撃っている」と言ってる=データははっきり、ファージョを殺そうとしたことが示されてるらしいですね。お話の重要部分での訳し間違えは勘弁してよ~とは思いますが、ただこのミスは結果、災い転じて福と成す?というか、撃ったのか撃たなかったのか、分からないままの方が、お話的に余韻・・深みがある・・と思うのは私だけでしょうか?とにかく、データに人殺しをさせず済んでよかった・・。
こんな酷い出来事ではありましたが、結果、データが「憎しみ」というものを学習した・・この経験は彼をさらに人間に近付けさせた・・と思うと、ファージョはある意味で反面教師ともいえる?
コブラの、竜が作り出した幻像の下僕でしかない青年が、別の竜の幻像である美しい女性と恋に落ちるが、彼女は青年の主人(マスター)の竜に自身の主人を殺され、結果消えてしまう。彼女を失った復讐にもえる青年は、殺せば自分も消える・・と知った上で自らの主人を殺すが、彼は消えなかった・・という、あの話を思い出しました。「愛」だけしか知らなかった彼女は消えたが、「憎しみ」を知った青年は、幻像から「人間」になった・・だから主人が死んでも消えなかったのだ・・と。
原題はHollow Pursuits。
クレイジーモンキーことドワイト・シュルツが演じるバークレイ初登場。彼のホロプログラム+それを、登場人物のモデルにされちゃってるクルーが発見して、気まずさ大爆発、見てるこっちは大爆笑・・ではありましたが、ある意味、身につまされる話でもある・・(苦笑)
ホロの昔の格好、ウェスリーが意外に似合ってたような・・やっぱりおっちゃんよりは少年のコスプレの方が美しいってこと?(笑)
ピカードが珍しく、言葉の上で大失態・・ま、彼だって人間、たまにはミスしても仕方がない訳ですが。
バークレイが最後、プログラムを消去するも、一個だけ残そう・・ってあたりが分かるわ・・(笑)という感じ。よっぽどお気に入りのやつな訳ね・・。
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