原題はUp the Long Ladder。
これは昔見た話でしたが感想を書いてなかったので今回改めて。
弱ったウォーフはなんかかわいい(しかし彼があの位置でもしゲロ吐いたら、もろ艦長席直撃ですね・・) クリンゴンはしかに罹ったことをムキになって隠そうとする彼。「副長だってはしかに罹れば恥と思うでしょう」でしたか。彼の考え方や行動の基準になってるんですね、ライカーって。それだけライカーに憧れている、心酔している訳で。
で、そんなプライドを守ることに協力してくれたドクターポラスキーにお礼としてクリンゴンのお茶を振舞うウォーフ。愛を語らせたら云々という台詞がすごい。確かにウォーフはロマンチスト・・「詩人の心を持ってる人」(byジャッジア)ですもんねぇ。
それにしても、対地球人で対面なら嘘は絶対見抜けるというジョーディー(のバイザー)が、何気に恐ろしい・・。いつか彼が伴侶をもつとして、その場合おそらく相手も地球人である可能性が高いであろうことを思うと、この「能力」はバクダンじゃねぇのか?という気も。「相手の嘘が絶対分かる」って、ある意味地獄のような・・。
あっという間にあそこまで育っていた(←速い・・)クローンを「殺す」シーンはちょっと、考えさせられる・・勿論、本人の同意の無いクローンはいかんでしょうけども。
しかし後々登場する、「事故」とはいえやはり今回同様、本人の同意なしにこの世に発生したライカーの「分身」が、ウィルとは別の一個人「トーマス・ライカー」として自由・権利を与えられることを思うと、今回のクローン君に対する処置は厳しいような・・。
彼とトーマスの差・・自我および「記憶(過去の経験)」があったかどうかの差と言われるかもしれませんが、記憶こそ無いにしろ、彼もただ目覚めていないだけで赤ん坊並みの白紙の意識はあったかもしれませんし、「頭がからっぽだから殺していい」って訳でもないしょうし。それどころか知識を刷り込み済みで、既に意識・自我と呼べるものを持ってた可能性だってある訳ですし。
考えるにつけ、やはりあの「処分」は早急だったような・・。首相が「人殺し!」と非難する気持ちも分かる・・(彼らは皆、あの過程を経て生まれてきた訳ですし) 勿論、自分がライカーやポラスキーの立場だとしたら気分悪いのは確かですけど。それでも、未分化の細胞状態でならともかく、あそこまで育ってたら、フェイザーで撃って消滅させるのは残酷な気も・・。
広い宇宙、二度と顔を合わす可能性がほとんどなく、なおかつ今の自分を形成しているのはなにもDNAが全てではない・・親などの周囲の環境、今までの経験が「自分」を形造っていることを思えば、あの分身は自分とはまた違う人間、違う人生を歩むであろうと、生きることを許容してあげる道もあったのではないか・・と。
DNAを勝手に盗んで複製を造ったのは首相達の罪であって、その結果として作られた複製達自身には、何の罪も無いんじゃないかと。
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