原題はThe Survivor。
故郷でハンパもん扱いされていたベンドリア人の彼が、ロムランの依頼で悪事・・エンタープライズをロムラン領に引きずり込む作戦に手を染める・・。そうすることで、故郷の奴らを見返したい気持ちもあったんでしょうけど、エンタープライズに接触する手段として、自分の助けた(しかし手当ての甲斐なく、亡くなってしまった)銀河連盟の貿易商兼慈善家のカーターの姿を借りたことで、事態は思わぬ方向に。
一度はロムランの依頼通り、エンタープライズをロムラン領にひっぱりこみ、シールド(←アニメでは言い方違うんですけど、忘れた・・)も使えないようにした彼ですが、エンタープライズには、カーターの婚約者のアンが乗っていた・・。長くカーターの姿を借りたことで、気持ち・・心も、カーターに近づいていた彼・・カーターの世話をして、一番身近にいたから、カーターがどれだけアンを愛していたかをよく知っていた彼は、分子構造を変化して何にでも変身できるという特技を使い、シールドに変身してエンタープライズを守る。
カーターではないと知りながら、艦内を逃げるベンドリア人の彼を撃てなかったアンは、真の姿を知った上でも、心がカーターなら、あなたはカーターそのもの・・と、彼を受け入れ、のちのち、刑期を終えた彼と幸せに暮らしたという・・。
しみじみ切なくて、なかなかいい話でしたね。人間ではない「彼」と人間の女性が、幸せに暮らしました・・というオチに、竹本泉の「魔神 空を行く」を思い出してほっこり。
最後のマッコイとスポックの口喧嘩も「らしくて」いい感じでしたし。
それにしても、危機に陥った時によく流れるBGMがすごくボトムズっぽいですね。TAS。
原題はThe Magicks of Megas-tu。
メーガス人に捕まって裁判・・という状況でも、「私は地球人ではないから彼らを弁護しましょう」と、冷静に弁護人役を買ってでて、的確に仕事をこなすスポックがさすがよねぇ・・という感じ。で、証人としてひっぱりだされたカークもちゃんと、自己弁護をする。こういうとこ、子供の頃から自分の考えを組み立て、発表することを訓練させられてる社会の出身だよなぁ・・と。
自分の意見をもち、かつ表明して当たり前、それが出来なければ人として「中身」がない・・と見なされる社会。「和をもって尊しとなす」の日本人感覚からすると「我が強い」と感じらる場合もありますけど、そういう社会(の人)と渡り合ってく為には、見習わないといけない面でもある訳で。
スポックがカークに「あなたも魔法を使えます!」とアドバイス・・自己の信念が強ければ強いほどいい・・そりゃ、カークにはうってつけの話ですよね(笑) 信念の強さにかけちゃ、当代随一!
最後、ルシアンに乾杯!と言われてスポックが杯飲みほしてましたけど、あの中味は・・?それとも、口をつけたふりだけ?ちなみに年末年始、会社で乾杯!やりますけど、どうしても日本酒の匂いが駄目な私は毎回、ふりだけです・・。ビールなら(不味いとは思いつつ)ちょっとは飲めないこともないんですけどね・・。日本酒は、口に入れられない・・(好きな方及び酒造関係の方、すいません)
原題はThe Infinite Vulcan。
植物人間の星で調査を開始した上陸班。しかし凶暴な肉食獣に襲われ、平和を望む植物人間に武器を使えない状態にされているため、スポックをさらわれてしまいます。植物人間の話によれば、昔この星にやってきた支配者ケニクリアス様が、彼をご所望とのこと(←絶句) しかし、大事なクルーを諦める訳にはいかないカークは、いったんエンタープライズに戻って態勢を整えた後、スポック救出作戦を開始します。
さらわれたスポック(姫)を、カーク(王子)達が救けに行く・・どこのヒロイックファンタジーだよ!(照)と思いましたが、この話書いたのって、チェコフ役のウォルター・ケーニッグなんですね。
ケニクリアスは、大昔に行方不明になった科学者のクローン(?)で、まだ宇宙が戦争ばかりだと思っている・・そんな宇宙を平和にするため、強大な人間が必要と思い、その材料としてスポックをさらった訳ですが、「変な目的で攫われたんじゃないか」と一瞬曲解しかねない・・ある意味、「アニメのスタッフ、よく分かってるぢゃん」と、ミョーに感心させられる、そんな話だったというか・・。
それにしても最後、ケニクリアスの作った巨大スポックは、元のオリジナルスポックと精神を分け合った上で、繁殖が出来なくなった植物人間達を救うという使命をはたすため、ケニクリアスの元に残る・・それでいいのかよ、お前?とも思ったり。カーク(達)が、宇宙探検が、恋しくなったらどうするんだよ・・。とはいえ、でか過ぎて物理的にエンタープライズに乗れないんですけどね・・。
こういう風に、クローンにも生きる道を残す話を見るにつけ、TNGの「新たなる息吹」(Up the Long Ladder)で、ライカーとポラスキーがクローンを殺してしまうのがつくづく惜しい・・。
原題はMore Tribbles, More Troubles。
原題からして既にお分かりのように、トリブル物。アニメの吹き替え上ではピンキーと呼ばれておりますが。
OPのナレーション「人類は銀河系を征服し」・・・征服したんかよ!(笑)と、しばらく笑いが止まりませんでした・・(「おいおい、穏やかならざる言葉やないけ」と・・) まぁ訳の上での問題だけで、原語ではそれなりの意味なのかもしれませんが・・。
とある惑星の食糧危機のため、貨物船2隻に食糧を載せて移動中のエンタープライズが、クリンゴン艦に追われている銀河連盟のボートを発見します。ボートがクリンゴン艦の攻撃を受けていたため、中の乗組員を転送収容しようとしますが、その時クリンゴン艦から新兵器パラライズ光線の照射を受け、エンタープライズはエネルギーのほとんどを使用出来なくなり、転送も上手くいきません。
結局、なんとかその場をやり過ごし、クリンゴン艦はパラライズ光線でエネルギーを消耗したかして、しばらくは襲ってこない模様。で、バッファの中に入っていたかして、転送も上手くいったんですが、現れたのが悪名高き密輸商人シラノ・ジョーンズでした。クリンゴン領の星で、そうとは知らずピンキーを売ろうとした為追われることになった・・と言うのですが。
で、また、「ジョーンズを引き渡せ」とクリンゴン艦が襲ってきた・・またバラライズ光線を受けてエネルギーが使えなくなってるはずなんですが、クリンゴンの狙いが、ジョーンズがクリンゴンから奪って逃げた、ピンキーの天敵動物(人工)と知ったカークは、それをクリンゴン艦に転送で返して事なきを得る・・転送使えないはずなんじゃないのか?
という訳で、オチが根本的におかしい?ので、ナンダカナーではありますが、クリンゴンに、鼻つまみ者であるジョーンズを引き渡せと言われて、「引き渡したいのはやまやまだが」と本音を言っちゃう(笑)、そして最後、ジョーンズの処置で繁殖しなくなってるピンキーを、チャーリーかカトウかに、「ペットとして売って金儲けしましょう」と言われてニヤリと笑う、ちょっとブラックなカークが面白かったです。
ちなみに念の為書いておきますと、TASは原題STAR TREK ANIMATED 、邦題「まんが宇宙大作戦」・・アニメのシリーズです。
声優さんは実写版の吹き替えとは異なりますが、それほど違和感なし。特にスポックの阪脩(パトレイバーの榊のおやっさん)が、これはこれでアリだな・・と思える、クールな感じでいいです。カークの佐々木功(ナイトライダーのマイケル・ナイト)も、熱血キャラにあってると思いますし。
ただ、顔・・スポックやマッコイ、チャーリーやカトウはいいんですが、カークだけが、ちょっと似てない+髪や眉毛の色が変(確かにウィリアム・シャトナーの顔は似せ難い方でしょうけど) あと、ウーラもちょっと変かも。
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