ここ2話ほど感想さぼってましたが、今回は書かずにいられなかった・・グー!やっぱ、こういう色々考えさせられる重い話はいいですねぇ。そういう意味では、前回のドクターの、種族間憎悪の話もよかったですけど。
やはり、思い出さずにはいられないのは・・つーか、この話自体、ENT版「両性具有ジェナイ星人」ですよね。描いてる問題点・論点はかなり違いますが。「ジェナイ星人」では、「個人の性を特定(規定)するのは、遺伝子でも社会でもなく、その個人自身の自覚に拠るべきだ」という理念を描いていて、かつ、艦隊側の人間(ライカー)が相手に恋をしましたが、今回は、性の特定は問題ではなく(最初から「第3の性」ゆうてますもんな)、それ以前の問題・・知性を育む素地を持ちながら、人格を持った「人」としては扱われず、ただ生殖の為にだけ必要とされる「共同親」に、少佐が同情、知性の「手ほどき」を始めて・・。
少佐は、決して「共同親」に異性としての恋心を抱いた訳で無く、人としての同情心から知性を授ける・・。少佐の、その感情の動き自身は、人として至極真っ当・・優しい、本当に優しい、いい人な訳ですけど、「共同親」を個人(異性)として愛して、一生面倒みる・・って訳でもなかったのですから(勿論、例えそうだったとしても、結局は「共同親」は船に帰されて、同じ結果になったでしょうけど)、その覚悟もなしに、「共同親」を「ただの生殖の道具」から、意志を持った個人・・「チャールズ」に変えてしまったのは・・罪深いよなぁ・・。とても優しくて、それ故に残酷な人です。少佐。ただ誰でも・・ほとんどの人が、少佐と同じ立場に立ったら、「共同親」に同情はするでしょうし。地球人の、まともな感性の持ち主なら。自分可愛さで、少佐までのアクションは起こさない・・心の中で同情するに留めるでしょうけどね。・・・・やっぱそう考えると、少佐の向こうみずな優しさは、少佐を少佐たらしめている、大事な要素といえばそうですね。結果、相手を苦しめ、傷つけてしまったとしても。勿論、今回の件をふまえ、後先考えて行動するようにはなって欲しいですけど、かといって、優しさそのものは失ってほしくないものです。
重い話ではありましたが、少佐の、「男女のケースにはそれなりに詳しいが」には・・(笑) あと、珍しい・・というか初めて、大尉が異星人女性からコナをかけられる話があって爆笑。結局、終盤は「共同親」の話に集約されていくので、大尉があの戦術主任と「食前の行為」を営むシーンは描かれませんでしたが・・(ちょっと残念) まぁ(「共同親」抜きなら)孕む心配が無いってのは気楽でいいでしょうね(下世話・・) あと最後、船長が少佐を叱責する際に、「いつも衝動的すぎる!」とゆった際、「お前にゆわれたくない」(もしくはジミーちゃん口調で「お前もな~」)と、多数の視聴者がツッコんだのではないかと思うのですが・・。
それにしても「共同親」・・。「全人口の3%」とゆってましたが、とにかく3%いるということは、出産の際に、男でもなく女でもなく、「共同親」が生まれてくることもある訳で、その場合どうする・・個人としての自由や権利・・教育は与えずとも、少なくともじっと家で大人しくして、自分の身の回りのこと(食事や排泄の最低限のマナーとか)は自分で出来るようしつける必要があるでしょうし、そういうことは(生まれる頃には「共同親」は他所行ってるので名実とも)両親が教えるのか・・いや、多分違うでしょうね・・。生まれるとすぐ施設かどっかに送られて、そこでしつけられそうな・・。だいいち、子供を作るのに結構苦労してる社会らしい(←「共同親」をかなり待たなければいけない・・ということは)・・そんな、待ち望んでやっと生まれた子が、自分達が人間扱いしていない「共同親」だったら、どんな扱いをするのか・・考えただけで恐ろしい・・勿論、繁殖には必要ですから、殺しはしない訳ですが。
一度、人としての自覚・・尊厳に目覚めた「チャールズ」が、そりゃ、そんな扱いの世界に戻って生きていける訳がないわな・・。ただ、少佐に出会わなかったら・・そういうものを教えられず、ただただ生殖の道具として生きていったとして、それで「生きた」と言えたのか・・?でも、そんな考えも地球的な押し付けといえば押し付け・・知性・自覚・尊厳・・そんなもの知らずとも、「共同親」達はそれなりにずっとヴィシアの歴史の中で生きてきた・・「ご飯が美味しい」とか、そんなこと(だけ)にささやかな幸せを感じて・・。でもやっぱ、それは「人」の幸せやない・・彼らは「人」でないんでしょうけど。ヴィシアにとっては。・・・・というか、今現実のこの世界でも、思えば「共同親」レベルの扱いしか受けていない人もいる訳ですよね。虐待(死)の子供や、性産業に供される少女とか・・。決して、「作り話」で済む話ではない・・。
やはり、思い出さずにはいられないのは・・つーか、この話自体、ENT版「両性具有ジェナイ星人」ですよね。描いてる問題点・論点はかなり違いますが。「ジェナイ星人」では、「個人の性を特定(規定)するのは、遺伝子でも社会でもなく、その個人自身の自覚に拠るべきだ」という理念を描いていて、かつ、艦隊側の人間(ライカー)が相手に恋をしましたが、今回は、性の特定は問題ではなく(最初から「第3の性」ゆうてますもんな)、それ以前の問題・・知性を育む素地を持ちながら、人格を持った「人」としては扱われず、ただ生殖の為にだけ必要とされる「共同親」に、少佐が同情、知性の「手ほどき」を始めて・・。
少佐は、決して「共同親」に異性としての恋心を抱いた訳で無く、人としての同情心から知性を授ける・・。少佐の、その感情の動き自身は、人として至極真っ当・・優しい、本当に優しい、いい人な訳ですけど、「共同親」を個人(異性)として愛して、一生面倒みる・・って訳でもなかったのですから(勿論、例えそうだったとしても、結局は「共同親」は船に帰されて、同じ結果になったでしょうけど)、その覚悟もなしに、「共同親」を「ただの生殖の道具」から、意志を持った個人・・「チャールズ」に変えてしまったのは・・罪深いよなぁ・・。とても優しくて、それ故に残酷な人です。少佐。ただ誰でも・・ほとんどの人が、少佐と同じ立場に立ったら、「共同親」に同情はするでしょうし。地球人の、まともな感性の持ち主なら。自分可愛さで、少佐までのアクションは起こさない・・心の中で同情するに留めるでしょうけどね。・・・・やっぱそう考えると、少佐の向こうみずな優しさは、少佐を少佐たらしめている、大事な要素といえばそうですね。結果、相手を苦しめ、傷つけてしまったとしても。勿論、今回の件をふまえ、後先考えて行動するようにはなって欲しいですけど、かといって、優しさそのものは失ってほしくないものです。
重い話ではありましたが、少佐の、「男女のケースにはそれなりに詳しいが」には・・(笑) あと、珍しい・・というか初めて、大尉が異星人女性からコナをかけられる話があって爆笑。結局、終盤は「共同親」の話に集約されていくので、大尉があの戦術主任と「食前の行為」を営むシーンは描かれませんでしたが・・(ちょっと残念) まぁ(「共同親」抜きなら)孕む心配が無いってのは気楽でいいでしょうね(下世話・・) あと最後、船長が少佐を叱責する際に、「いつも衝動的すぎる!」とゆった際、「お前にゆわれたくない」(もしくはジミーちゃん口調で「お前もな~」)と、多数の視聴者がツッコんだのではないかと思うのですが・・。
それにしても「共同親」・・。「全人口の3%」とゆってましたが、とにかく3%いるということは、出産の際に、男でもなく女でもなく、「共同親」が生まれてくることもある訳で、その場合どうする・・個人としての自由や権利・・教育は与えずとも、少なくともじっと家で大人しくして、自分の身の回りのこと(食事や排泄の最低限のマナーとか)は自分で出来るようしつける必要があるでしょうし、そういうことは(生まれる頃には「共同親」は他所行ってるので名実とも)両親が教えるのか・・いや、多分違うでしょうね・・。生まれるとすぐ施設かどっかに送られて、そこでしつけられそうな・・。だいいち、子供を作るのに結構苦労してる社会らしい(←「共同親」をかなり待たなければいけない・・ということは)・・そんな、待ち望んでやっと生まれた子が、自分達が人間扱いしていない「共同親」だったら、どんな扱いをするのか・・考えただけで恐ろしい・・勿論、繁殖には必要ですから、殺しはしない訳ですが。
一度、人としての自覚・・尊厳に目覚めた「チャールズ」が、そりゃ、そんな扱いの世界に戻って生きていける訳がないわな・・。ただ、少佐に出会わなかったら・・そういうものを教えられず、ただただ生殖の道具として生きていったとして、それで「生きた」と言えたのか・・?でも、そんな考えも地球的な押し付けといえば押し付け・・知性・自覚・尊厳・・そんなもの知らずとも、「共同親」達はそれなりにずっとヴィシアの歴史の中で生きてきた・・「ご飯が美味しい」とか、そんなこと(だけ)にささやかな幸せを感じて・・。でもやっぱ、それは「人」の幸せやない・・彼らは「人」でないんでしょうけど。ヴィシアにとっては。・・・・というか、今現実のこの世界でも、思えば「共同親」レベルの扱いしか受けていない人もいる訳ですよね。虐待(死)の子供や、性産業に供される少女とか・・。決して、「作り話」で済む話ではない・・。
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●2001年7月から某所で書いていた感想日記の移植版です。
●基本的にテレビ本編&映画の感想はネタバレ有、小説の感想はネタバレがある場合「続きを読む」で・・というスタンスです。
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