ガンマ宇宙域からやってきたお客さん・ワディ族とのファーストコンタクトに、礼服を着込んでキアイを入れて臨んだシスコであったが、ワディ族は開口一番「ゲームがしたい」とクワークの店へ直行。夜が更けても一向にダボをやめない彼らをクワークに任せ、シスコは自室に帰って眠りに着くが、ふと目覚めると見知らぬ場所にいた・・。
こ・・これはちょっと、ワースト候補作かも・・。
ワディ族の「ゲーム」に、承諾なしに巻き込まれたシスコ達。命懸け?かと思いきや、「ゲーム」なんだから実は安全・・ってオチもなんだかぁ~と。ちょっと変わった種族とのファーストコンタクトもの・・って部類なんでしょうけど、不条理?なゲームに勝手に巻き込まれて、死の恐怖を味合わされたシスコ達が気の毒。ワディ族にとっては(いかさまをはたらいたクワークをたしなめるための)キッツイ冗談?でしかなくても、事前に何も知らされていなかったシスコ達にとっては、あの瞬間味わった死の「恐怖」そのものは、本番と同等のものだった訳ですし。
クワークが最初自分で、その後オドーにもさせていた、サイコロ息吹きかけ(言われて、しぶしぶやるオドーがかわいい)・・で、TNGの「ホテル・ロイヤルの謎」を思い出したのは私だけではないはず。
キラが非常事態でカッカして、ジャッジア達にあたってしまうのもナンダカナ~な気分に。まぁ最後、怪我したジャッジアを見捨てなかったことで挽回しましたけど。
しかしあの、洞窟のシーンの頃には見ててちょっとダレてきたかも・・。謎の部屋の頃はケンケンパとか、それなりに仕掛けがあったのが、ただの洞窟では、ねぇ・・。
プリミン大尉がムカつく~!ってかまだおったんかいアンタは。さっさと帰れよ!オドーの、「司令官を失ったことがあるか」が何気に重い台詞。
シスコはジェイクにどんなことを言うつもりだったのか・・(笑)
それにしてもジュリアン、礼服が見当たらないならレプリケートすればいいのに・・と思うんですが(勿体ないから駄目?)
ランナバウトで航行中のジュリアンとキラは救難信号を受けてコブリアドの宇宙船に向かう。そこで囚人を護送していた女性を救出するが、囚人は、助けようとしたジュリアンに掴みかかったところで息絶える・・。DS9で意識を回復した女性は、囚人は本当に死んだのかしつこくジュリアンに確かめる。彼女の言によると、囚人・・バンティカは、今までありとあらゆる手段を使って自らを延命せしめてきた、恐るべき犯罪者だというのだが・・。
コブリアド人の延命にかかせない、希少物質デューリディウムがDS9に届く為、艦隊からセキュリティのために派遣されたプリミン大尉。彼に自分の職域を侵されたと憤慨したオドーが、シスコにくってかかるシーン・・あのシーンの2人のやりとりがなんだか痴話喧嘩のようで(笑)、見てて笑えて×2、しょうがなかったです。
「私に保安体制の全権を任せてくれないなら辞任します!」と憤るオドーに、ずっと微笑みながら(笑)語りかけるシスコ「…君を信頼してる。仕事ぶりは文句なしだし…君に失望させられたことは一度もない。君が必要なんだ。プリミン大尉には決して君の代わりは務まらない」・・(笑)
ジャッジアがバンティカの遺体の爪をいじってる場面を見て、「ツインピークス」を思い出したのは私だけではありますまい・・う~ん、ローラ!!
ジュリアン・・というかシディグさんの悪役演技は結構はまってましたね。往々にしてそうでしょうけど、普段いい人役の人のクールな悪役姿=レアで、かっこよく見える?というか。
それにしても、最後の方で「星系全体にデューリディウムをばらまかれたくなかったら」という脅し文句が出てきますが(星系に人が住めなくなるという)、それまでデューリディウムの、価値および希少性に関する説明はありましたけど、危険性に関するそれはなかったような気がする・・ちょっと唐突だったような(私の勘違いで、ちゃんとあったならすいません)
DS9に潜入した謎の異星人3人組にジャッジアが誘拐されそうになるが、すんでのところで奪回に成功するステーション司令部。異星人のリーダーの言によれば、ジャッジアの前の本体・クルゾンが、彼の星で反逆と、将軍だった彼の父の暗殺の罪を犯したという。断固ジャッジアの身柄引渡しを要求する彼に対して、なんとかそれを引き伸ばそうと時間稼ぎに公聴会を開くことにしたシスコであったが、肝心のジャッジア自身は、何の申し開きもしようとしない・・。
見始めたら、昔見た話だとわりかし早い時点で気付きました。
アイロン・タンドロは、「(ホストが替わっても)罪は忘れない」といってましたが、実際にジャッジアが忘れていなかったのは、クルゾンの「愛」だったんですよね・・。彼の愛した女性の名誉を守るため、死刑になるかもしれない危険・・沈黙を、あえて貫き通そうとした・・。
勿論、友人として自分の身を案じてくれるシスコの気持ちも痛いほど分かっていたでしょうから、本当、辛かったでしょうね。クルゾンの愛を大事にするあまり、シスコ達の、自分に向けてくれてる友情を台無しにしてしまう道を、採ろうとしていた訳で・・。
エニーナ・タンドロを演じてたのはTNGデータの「お母さん」・・ジュリアナ役の女優さんだそうで、確かに言われてみれば(←言われないと気付かない・・)
以下、DS9第6シーズン最後に関するネタバレありですのでご注意。
医師試験の話でベイジョー女性を口説いていたジュリアンと、それを呆れ顔で聞いていたオブライエン。シスコの緊急呼び出しを喰らった両名が着陸パッドに向かうと、帰還したシャトルのハッチがパワー低下で開かないという。
ジュリアンの診断で、中のジャッジアと少尉に生命の危機が迫っていることが判ったが、乗員2名のはずが何故か生命反応は3人分。なんとかこじ開けてみると、3人目はガンマ宇宙域に2年もいたという女性・・顔を見たオブライエンはびっくり、彼女はなんと、バッシュだった。そして、一同が去った後に姿を現したのは・・Q!
オブライエンがシスコに、バッシュがピカードの「親しい友人」・・有体に言えば恋人だったことを話すシーン、シスコ「艦長の好みとは思えないがね」オブライエン「気の強いところが気に入ったんじゃないですか?」・・的確に、女の好みを読まれてるよジャン・リュック(笑) それもブリッジ勤務じゃなかった人にまで・・。
バッシュはTNG時代と声優さんが違って最初はちょっと違和感ありましたけど、そのうち慣れました。
彼女は確かに豪傑というか、ものすごい行動力の持ち主でしかも美人・・クワークでさえ手玉にとる様は快なる哉・・といった感じですが、あそこまでQが執着するってのも、なんだかな~・・という気が。
TNGでQが執着した人物=ピカードは、傑出した人物であると同時に、バッシュとは違って倫理観もしっかりしてましたし、何と言っても立場が、人類にとってエポックメーキングなことをしている人・・時と場合によっては人類代表として、未知の生命体と交渉したり。
Qはそういう人を「試す」超越した存在であったはず。Q本人にとってはミジンコ相手に遊んでる位の感覚であったかもしれませんが、とにかく、結果的に人類にとっての「高尚なテストの試験官」的な存在であったはずの彼が、卓越した行動力と美貌の持ち主とはいえ、人としての大事な部分・・倫理観において難ありな女性に執着しているというのは、ただの、俗な「男」に成り下がったという印象が拭えない・・というか。
金庫保管室の助手(立場的に金目の物の入荷を目の当たりにする)が、クワークに密告に行く・・ちゃんと、「しかるべき」立場の人間には金をつかませてあるクワークに感心します(笑)
クワークが、オドーに「何か欲しいものはないのか?」と訊くシーン、オドーは「仕事があれば充分」と答える・・まだ、この頃のオドーはキラに恋してない?というか、恋をしているという自覚がないんでしょうか?
原題は「Captive Pursuit」
ワームホールを通ってやってきた、ガンマ宇宙域からの初のお客さん・トスクと、その乗ってきた船を分解から救った縁で親しくなったオブライエン。
どう見ても攻撃で受けた船体の傷をワームホールをくぐり抜けた時の傷だと言い張ったりする、謎の多い人物・トスクに、それとなく探りを入れるようシスコから命じられたオブライエンであったが、純粋でまっすぐな人柄に触れて、どうにもこうにも、彼を気に入ってしまう。
しかし、トスクが武器貯蔵エリアに侵入しようとしたところをオドーに発見されて・・。
人や種族によって異なる、価値観や生き方の違いを尊重しなきゃいけないんだなぁ・・としみじみ思わされる話。しかし、自分達の価値観だって、それはそれで大事にしたい訳ですから、折衷案(?)を思いついて、やり通すオブライエン、そして、見逃してあげたシスコ&オドーに、ほっこりさせられます。牛歩戦術・・(笑)
で、生き方に対する考え方、価値観は違っても、友情を感じる、心の働きそのものは同じなんだと思わされる、「名誉ある死を」に、グッとくるんですよね。あれがおそらく、トスクにとって他者に対する最上の「贈る言葉」であろう・・そのことを、とまどいつつも理解し、「贈り返す」オブライエン・・いいよねぇ、男の友情!
シスコの、理解のある上司っぷりも素敵。オブライエンはいろいろ苦労はしてきてますけど、上官(指揮官)運にはいつも結構、恵まれてますよね。
原題はBabel。言葉が通じなくなっちゃうからなんですね。
深遠なテーマや重厚なドラマ・・ってのはないですけど、こういうトラブルに、ともに立ち向かっていくことでDS9面子の絆が深まっていくのね・・と思わされる、そんな回でした。シスコが発症した際の、オドーのショックを受けた言い方が、(オドー、ついぞこの前までシスコのこと認めてなかったであろうに)今は指揮官として、それなりにシスコを頼りにしてきてるんだな・・と。
そして、クワークとオドーのやりとりの数々も、面白くていいですね。クワークの嘘を見抜くオドー、実はダボのルールを知らなかった(←なんかかわいい・・)オドー、窮地に陥ったオドーに手を差し伸べ、彼の転送を手伝ったかと思いきや、実は転送はこれが初めてだと事後報告する(笑)クワーク。
キラは、問題の医師を、「誘拐して『あなたも感染したのよ』ってゆうんだろうな~」と思ってたら案の定(もしかすると、この話自体、前に見たことがあるのかもしれません)
彼女(の行動力)はまさに、有事に生きるべき人間・・といった感じ。いや、有事に生まれたからこそ、この行動力を身につけた・・というべきなのか。勿論、平穏な時代・平穏な星にさえ生まれていれば、平凡ながらもっと家庭的な幸福に恵まれ、穏やかに暮らしていたかもしれない訳ですが・・。
それにしても、可変種とフェレンギの免疫力、おそるべし(笑)
原題はA Man Alone。
また「殺人事件」かよ!(邦題)・・って、こっちの方が先の話なんですけど。
冒頭の球体パズルを見て次姉「これ見たことあるわ」、私もだんだん・・男の背中にナイフが・・というシーンで、思い出しました。
差別という重いテーマのお話(←DS9的にはまだまだ、序の口でしょうけど)で、げんなりしないでもないですけど、そんな、オドーが不利な状況でさりげなくかばって&サポートしてあげる・・自分の天敵でありながら、彼を一番高く評価していることを示すクワークが粋(?) この、トムとジェリーな2人の友情(?)物語も、DS9の見せ場のひとつなんですよね。♪仲良く喧嘩しな~。
重い話ですけど、最後は、ステーションに自分の居場所を見出せなかったケイコが、学校を開いて子供達が集う・・という、明るい感じで終わってくれて良かったですし。教免をもってたケイコ・・結構、就職先にツブシがきくようにしてあったのね・・。
ジャッジアいわく、トリル人はロマンスに興味がないそうで(初耳だYO!・・って、前見た時聞いてなかったんかい)、そんなトリル人も虜にしてしまった、「あの男」は結構な色男ということか・・(まぁ、単にジュリアンに、ちょっかいかけてくるのをやめさせたくて言っただけという可能性もありますが・・)
同族がいない独りぼっちゆえに、苦労するオドー・・こんな思いをしていたなら、最終話での彼の「選択」も肯ける気がするというか・・。
オドーを排斥しようとする輩の、尻馬にちゃっかり乗っていたモーン・・あんたは結構付和雷同な人なのか?
ケイコとの食事で箸を使っていたオブライエンがなんか、微笑ましかったり。
原題はPast Prologue。
昔の考えのまま、現状を理解しようとしないかつての仲間と再会し、苦悩の末、彼ではなく、連邦との共存・・自分が、ベイジョーの為に採るべきだと思っている道を選ぶキラ。
オドーのオフィスで迷いを見せる彼女の表情が、人間臭くてかわいらしい。オドーは形の上では部下ですけど、キラにとって「頼れる年長者」的存在でもある・・。普通の人間のように自己をつくろったりはしない、正直でまっすぐな彼だからこそ。
で、そんな迷うキラを、さりげなく正しい道へ導いてあげるオドーがオ・ト・ナって感じで素敵。
ベイジョーの為、良かれと思って選んだ道・・彼女は彼女なりに現在も、(過去とは違う形で)戦い続けているというのに、それを理解せず、短絡的で暴力的な道を選ぼうとしたロスに裏切り者呼ばわりされて・・(泣)
カーデシアという敵に対して、一丸で戦っていた頃の方がまだ、単純でこのテの苦悩は無かった・・それでも、ベイジョーの現状をよりよい方へ導いていくため、友達を無くしても、心に傷を負っても、歩みを止める訳にはいかないキラ・・。
ガラックにコナをかけられるジュリアン・・やはりお人よしなところを見込まれて・・なんですかね。
「スパイが接触してきた!」と騒ぐジュリアンに、この時点ではまだ、彼の友達ではないオブライエンの、反応が薄くて寂しい・・。
原題はEmissary。
ノベライズで先に読んでたので(というか、この話自体、見たこともあるような・・)、改めて「そうだったのか~!」ってのは特にないんですが、DS9にドッキングしてるエンタープライズという絵ヅラは、「繋がってるよ!」と、なんか面白かった?というか・・。
そしてピカード登場!勿論、DS9(の人達)も好きですけど、これから、彼(ら)の登場しない物語を辿って行くんだなぁ・・と一抹の寂しさが。6年前はそうでもなかったんですけど、先日のTNG放送でピカードやライカーの良さ・・色気に気づいたので(←遅いよ!)
ノベライズの感想でも書きましたが、この時点ではジュリアンだけが実地経験がない若造ということで、お間抜けな役割を一身に背負ってる?のがナンダカナ~という感じです。早く成長してNE!
オドーがカーデシア艦に潜入してセンサー等に妨害工作を施す際に、何故本来の姿のままなのか・・カーデシア人に化ければいいのに・・と思いましたが、彼にとっては無機物に化けるのは簡単でも、有機物・・人間の真似をするのは結構難しいんでしたっけ?(ゆえに、顔も、がんばって真似してあのレベル?)
ワームホールに近づくため、民間人も結構いるのにステーションバラバラの危険をあえて冒すキラに「おいおい」と思いましたが、エンタープライズも同様に、民間人(←ミスターモットとか)や乗員の家族を乗せたまま、毎回毎回、危険な目にあいまくっていた訳ですから、とりたてて彼女だけを責めるのは酷か・・。
それにしても、ボーグとの戦いに向かう前に、サラトガは非戦闘員をどこかで降ろす時間的余裕はなかったんですかね・・?
ミスター・モットで思い出しましたが、(後天的に・・ならともかく)先天的に髪の毛がない種族の人が理容師・・ってのも結構謎というか、妙な話・・。
で、出た~っ!見覚えのある、派手で肌の露出の高いおばはん・・スタトレワールド天下無敵(?)のラクサナ・トロイ王女様じゃあ~りませんか!でも、オドーとターボリフトに閉じ込められちゃって、彼の信頼を得ていく様はいい感じでしたね・・。形を変えることを人に見られるのを「見世物」のように感じているオドーに、「たくさんの人を呼んで、あなたの前で芸をさせるわ」でしたっけ。あの一言はよかった・・。コンプレックスを思い遣って、気の利いたことを言えて、ヅラもとってみせる・・自分も形を「つくろっている」のだと諭す・・。いつも明るく能天気に振舞ってる彼女も、愛する夫や子供(ディアナの姉)を亡くした過去を持つ、思慮深い心優しい女性なんですよねぇ。そういえばアレクサンダーも彼女に(いい意味で)ひっぱりまわされてたような・・。
オブはコンピューターの中にあの生命体?を入れて「責任持ちます」・・って、あんた最後DS9出て行ったやないけっ!地球に持って帰った?・・・・忘れた方に5000点。
ジュリアンが機転をきかして大使達から絶大な支持をうけた訳ですが・・事後の女性大使の「○○(ファーストネーム)で呼んで」には笑いましたね。冒頭の「閣下(Your Excellencyか?)とお呼び」が、最後こういうオチになってた訳ですね。
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